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外国人就労者支援活動を通じて感じていること~日本人の賃金①


はじめに


私が、外国人就労者に取り組んだ要因の一つは、北海道経済社会が、抱えている深刻な過疎化です。

せっかくの地域に根ざした特産物、海洋資源、水産、農業、畜産、酪農などの様々な生産企業が、事業承継をいう実務で、人員が確保できないために、経営基盤そのものが、行き詰まる、息が詰まるような近未来像が、
すぐ来ているようなイメージがありました。

経済取引が、多種多様ですから、事業廃止は、近隣の経済圏にとって、連鎖は、計り知れないでしょう。

都市部への若い世代の流出は、当たり前で、最近、始まったことではありませんでした。
私が、約10年前に訪れた、オホーツク海近郊の水産加工の生産工場では、ハローワークに求人票を50名募集したくて、提出しても、一人も申仕込みがない。
『東城さん、とっくに、10年以上も前から、ここでは、そういう状況だよう。新聞読んでないな?』
という状況は、もうそのときで、今から、20年以上も前から始まっていました。

その会社は、自社で、近隣の会社とともにたぶん、今から、30年くらい前だと思います、協同組合を設立して、中国からの労働者を受け入れしていました。

外国人就労者の引き受けの北海道の草分けのような会社です。
私の運命的な出会いは、その責任者の方との出会いでした。
そのときは、私は、北海道の道東の十勝地方を拠点にしていましたので、その十勝地方は、人口や経済環境は、比較豊かな地域でしたので、日本人の求人に困るという状況は、特定の地方にしかないものだと思っていました。
道東の根釧地区やオホーツク圏、道北に行くとまったく過疎化と高齢化の波は、とっくに、訪れていたんですね。。。

日本人の賃金の減少や上がらない賃金~総括

私が、もっとも、深刻だと考えているのが、日本の少子化、人口減少の問題です。

そして、その背景にある日本人の賃金の減少や上がらない賃金です。

特定技能制度が開始になってから、日本人と同等以上の給与、賃金水準というルールが、明確になり、必ず、同職種の同部署の日本人の方の比較をするようになりました。

そのことで、日本人の給与、賃金水準を、それまで以上に、深く考えるようになりました。

賃金の減少が、少子化を生んだと考えられると思います。

企業の内部留保の増加


日本の企業は、内部留保を増やす傾向にあります。つまり、利益を、再投資や従業員の賃金に回すのではなく、貯蓄として保持しています。

これにより、賃金上昇の機運は、弱まる可能性があると思います。

また、上場会社では、株主への配当が至上命題であるから、人件費の抑制が、資本主義市場で急速に注目されて、その影響は、中小企業や零細企業の非上場の企業の人件費抑制に波及していったと思います。

経済的な理由は、確かに少子化の一因と考えられています。

特に、賃金の減少や経済的な不安定性は、子どもを持つことに対する負担感を増大させ、その結果、家庭の形成や子供の数を減らす傾向になると思います。

経済的な不安定性


高い教育費や子育てに必要なコストを考慮すると、経済的な安定性がなければ子供を持つことは難しくなります。

賃金の減少は、結婚や子供を持つことを後回しにするか、あるいは全く避けるという選択を促すかもしれません。

非正規雇用の増加


日本政府が、政策的に実施してきた非正規雇用の増加へと向かう政策も大きな影響があったと思います。

この非正規雇用の増加も少子化に寄与しています。非正規雇用者は正規雇用者に比べて賃金が低く、雇用が不安定であるため、これが家庭の形成や子供を持つことに影響を及ぼす可能性があります。

労働市場の構造


日本の労働市場は、年功序列や終身雇用といった特徴を持つ一方で、これらの慣行が変わりつつあります。

特に、若年労働者に対する賃金上昇の遅さは、全体の賃金レベルを押し下げる一因ともなっていると思います。

働き方の問題


日本ではまだまだ長時間労働が常態化しており、それが子育てと両立しにくい状況を作り出しています。経済的な余裕があっても、時間的な余裕がなければ子育ては困難です。

グローバリゼーションと技術進歩


グローバル化により、企業はより安い労働力を求めて海外に生産を移すことが増えています。また、技術進歩により自動化やAIによる労働の代替が進むと、特定の職種の需要が減少し、その結果賃金が下がる可能性があります。

人口減少と高齢化


日本の人口は減少しており、高齢化が進んでいます。これにより労働力人口が減少し、消費も縮小する傾向が見られます。一般に経済全体の需要が減少すると、企業の収益も減少し、それが賃金の下落につながる可能性があると思います。

これらの要因が絡み合って、日本の少子化を進行させていると考えられます。

経済的な安定性を提供し、子育てと仕事を両立できる社会を作ることが、少子化問題の解決に向けた重要なステップと思います。

次回からもう少し、もっと、整理して考えて行きたいと思っています。よろしくお願いいたします。

~次回に続けていきたいです~

外国人就労者支援活動を通じて感じていること~日本人の賃金②


日本は、将来の日本の社会のためにより良いしくみを構築できるはずです。

みなさま、お読みいただいて、本当にありがとうございます。


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