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〈上越タイムス創刊30年 地域を守る〉産業編(1)人手不足、維持に懸命 産業各界・農山漁村 労働生産性は向上
人口減少と少子・高齢化は地域の産業にも大きな影響を及ぼしている。後継者不足、人手不足が叫ばれ、最近では新型コロナウイルスの影響もある中、各業界、企業、団体では、伝統産業や美しい農山漁村を維持し、次の世代へ受け継ごうと懸命に活動している。AI(人工知能)やコンピューターが発達しているとはいえ、人の手によるところは大きい。「地域を守る」第2シリーズは産業面のデータや取り組みを紹介する。
5年ごと
平和の担い手へ―どう伝える 戦争の歴史―〈2〉 上越ゆかりの識者に聞く
太平洋戦争を実体験した世代が高齢となり、当時をリアルに知ることは難しくなってきた。次世代の平和の担い手を育てる教育現場では、体験者の孫世代が教壇に立つようになり、戦争は遠いものになりつつある。
◇議論・熟議の場が必要
上越教育大大学院の中平一義准教授(社会科教育)は、平和教育について「平和をどう守るか、について子どもたちの議論・熟議の場が必要」と話す。
子どもと太平洋戦争は時間的に大き
ふるさとの歴史 上越、糸魚川、妙高 3市の郷土史を歩く〈2〉番外編 縄文時代・古代編 糸魚川市、上越市、中郷区の遺跡 奴奈川姫長年研究・土田孝雄さん(82)語る 出雲政権が特別視 奴奈川の里 ヒスイは霊性の象徴
糸魚川、上越両市のヒスイ文化を象徴する人物が、3世紀から4世紀ごろにこの地域を治めていたとされる奴奈川姫(ぬなかわひめ、ぬながわひめ)。奴奈川姫を長年研究している土田孝雄さん(82、糸魚川市一の宮3)は奴奈川姫と、ヒスイ加工を行っていた「奴奈川の里」が、古代のわが国において特別な意味を持っていたと語る。
奴奈川姫は『古事記』の中で「高志(こし)の国の奴奈川姫」と記述される。出雲政権を治めてい
ふるさとの歴史 上越、糸魚川、妙高 3市の郷土史を歩く〈2〉前編 縄文時代・古代編 糸魚川市、上越市、中郷区の遺跡北陸最大級の規模 糸魚川市の長者ケ原遺跡 ヒスイ大量に発見
東京国立博物館で昨年、縄文時代の遺物を日本各地から多数集めた企画展「縄文―1万年の美の鼓動」が開かれ、大好評。また、現存する日本最古の歴史書で、神話・伝説と多数の歌謡とを含みながら、天皇を中心とする、わが国の統一の由来を物語った『古事記』は、学者のみならず数多くの読者を獲得している。連載2回目は、縄文時代と古代を取り上げる。糸魚川、上越両市で発掘された縄文時代の遺跡を紹介し、また、糸魚川市に伝わ
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