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#10 複雑な現実をシンプルに分析するには「意図」が必要だ
前回のポートフォリオ分析により、D事業は「市場シェアが低く、市場成長率も低い」とされ、「負け犬」のレッテルを貼られてしまいました
「君の担当事業は、分析によると負け犬だから、やるべきことは即時撤退だ」と、社長以下、役員の前で、経営企画室長に宣告されたのです
Ⅾ事業担当役員は、反論しようとしますが、市場シェア、成長率のデータに間違いはなく、結論は揺るぎません
でも、担当役員には会社に貢献していると
#9「分析が正解を導き出す」は学問の常識ですが、ビジネスは違います
「精緻な分析程、信頼性が高い」
「誰でもが同じ結論に達する」
「分析を見せれば説得できる」
といった常識をひっくり返します
「分析に正解無し」
「意図が結果を選ぶ」
がビジネスです
コンサル史上、最も有名な分析手法とは?
「事業ポートフォリオ」分析です
ボストンコンサルティンググループが開発した手法です
「市場成長率」と「市場シェア」のふたつの軸を使って
自社のビジネスを4つに分類します
「
#8 『四象限』は意思決定を楽にするが、見逃しを起こす
「ペット犬を選ぶ時には、犬種の特性で選びます」
ペットを飼おうとブリーダーさんへ行きました
かなり本を読み込んで、元気なミニピンシャー(ドーベルマン似の超小型犬)が良いと思い相談したところ、きっぱりと言われた言葉です
「主に室内で飼うなら考慮すべき特性はふたつです」
「付き合い易いか否か」と「頭が良いか悪いか」です
「このふたつの特性で、イヌを4つに分けますが、ミニピンはお勧めできません」
「
#4 例え話:ワクチン接種で『逆算』によって「何が違ってくるか」を考える
逆算の効用を分かり易く説明するために私が作った寓話ですので、数字や施策は仮定のものです。現実とは異なる点をご承知ください
積み上げでは遅すぎるワクチンが日本でも承認される見込みが立ったころ、次の関心は「いつまでに接種を完了できるか」に移っていました
接種実施の主体は自治体であるため、各自治体に質問調査を行いました
「重点ターゲットである65才以上の高齢者だけをとっても、3500万人に上るため、