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旅する建築家。 「千葉~浦安編~」

川島雄三監督『青べか物語』。

川島雄三監督『青べか物語』,1962.

漁業権を放棄する前の美しい水路と近海漁師の街、浦安を舞台にした珠玉の名作映画。

そこに暮らす人々は、底抜けに明るく、底なしに暗く、夢と絶望に生きている。

そして埋め立てられる前の白日夢の如き輝きを放つ浦安の遠浅の海、生命のエネルギーに満ちた浦安の街並み、街の真ん中を流れる平和な水路、そして「結界」となって街を護る旧江戸川、、、

こんな魔法のような「夢の国」が本当に日本にあったのだな。

在りし日の浦安の遠浅の海
在りし日の浦安の水路と「べか」船
在りし日の浦安の水路沿い
在りし日の浦安の街並み1
在りし日の浦安の街並み2

喪ってしまったものの余りのデカさを実感しながら現代の浦安を歩く。

現在の浦安
山本周五郎が下宿していた「吉野屋」前
浦安郷土資料館の中の「青べか物語」
タイムスリップした「天鉄」で乾杯

黒い鼠の帝国が出来る前の浦安は、現在の何万倍も魅力的な場所だったのだ。

川島雄三監督『青べか物語』、

近くて遠い昭和の異界への旅を。

ほとばしる浦安の住民のエネルギー
ガキどももギンギン


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