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作業療法士が考える自閉症療育で大切な事 「僕は興味がある事に熱中する」
自閉症に限らず、子どもの療育をするとき、まずやるべきことは、その子が何に興味を持っているのかを見つける事だと思います。
療育が上手くいくかどうかは、子どもの興味関心を知っていて、それらをプログラムに取り入れているかが左右すると言ってもいいかもしれません。
そもそも、子どもが興味をもって取り組んでいる状態の時に、何かに取り組んだり、学んだり、身に着けていくことができると思います。
成人のリハビ
作業療法士が考える自閉症療育で大切な事 「個別性の原理」
「1人の自閉症を知っているという事は、1人の自閉症しか知らないという事」
これはTEACCHの中で言われていることで、自閉症支援における個別性の重要性を表していると思います。
自閉症支援は、診断基準をもとに、特徴的な発達特性が「共通して」みられる人達に、特性に応じた支援やサービスを提供していきます。
共通してられる特徴にたいしては、これまで様々な支援方略が蓄積されているので、それらを学んで支
作業療法士が考える自閉症療育で大切な事 「ジェネラリストモデル」
専門家(ライセンス)というアイデンティティを持つと、何か特定領域の専門性を持ちたくなるものです。「自分の売りは何のか」というように。作業療法士であれば、感覚や運動に関する領域かもしれません。
しかし、自閉症というのは、その特性が様々な生活場面へ影響を及ぼします。クライアント・家族・支援者の困りごとは、コミュニケーションであったり、時間感覚であったり、見通しを持つことであったり、対人行動であったり
作業療法士が考える自閉症療育で大切なこと 「長期一貫性」
僕はこれまで、自閉症の方の支援について興味をもって取り組んできました。特に、表出言語の少ないカナータイプと臨床的に言われる方に惹かれてきました。
乳児期、幼児期、学齢期、思春期、成人期と一人のお子さんが、大人になるまでの様子もたくさん見させていただきました。
また、ライフステージごとの、様々な施設と関わらせていただきました。
特に成人施設にコンサルテーション的に関わらせてもらっている事は、子ども
子どもが「やらない」ときに作業療法士が考える事。
作業療法士(OT)は様々な活動(作業)を通して子どもに関わっていきます。活動と子どもをフィットさせる専門家と言っても良いかもしれません。
では、活動と子どもをフィットさせるOTは、
子どもが「やらない」ときに、
その理由をどう考えているでしょうか?
・わからない?
・できない?
・おもしろくない?
ほとんどの場合、このどれか、もしくは複数です。
同時に次の事を探していきます。
その子は、
マイナスな事を減らそうとしても無駄である。
あるASDの人を恩師に事例検討してもらっていた。
僕は困った行動(いわゆる問題行動)について説明をしていた。
しかし、恩師は全く聞いている様子がない。
ひとしきり困った行動の説明が終わると、
「そんな事はどうでもいいから、この人他にいろんな事できそうだよね」
とあっさり返された。びっくりした。
どうしてなのか聞いてみたら、返ってきた言葉である。
「マイナスな事を減らそうとしても無駄である。1つ