ゆず

十数年前に書いた詩を公開中。

ゆず

十数年前に書いた詩を公開中。

記事一覧

これから

私たちはまだまだ沢山のことを手放す必要がある つまらないプライドに縛られることなく 子供のように無邪気で明るく 何のてらいもなく振る舞い こだわりも猜疑心も持たず …

ゆず
7か月前

日々

生きているということ 昨日と今日は違うということ 新しいことが出来るようになるということ 同じように出来なくなったことも増えるとゆうこと そのことをさびしいと思…

ゆず
7か月前

Moonrise

僕はつかめば空を切る手を ゆいいつの相棒に 夜という名の舞台のもと 星のピアスをつけたお月様が見守るなか 人生を歩む 歩けばいつでも道があり そこには不安はなく た…

ゆず
7か月前

夕方

風がわたしの頬を優しくなでる 脳が認識するまでの0.1秒の間に 現在が彼方から呼ぶ まばたきの間に永遠が通り過ぎる 夕方の公園が早送りで 太古の昔に帰ってゆくのを見た …

ゆず
7か月前

月日

夜明け切らない街に雷一つ おへそに落ちたかもしれない 気になったが、すぐに眠気のしっぽが顔を出し そして、猫のようにくつろいで犬と眠る 空が絵の具の水色で、風が濃淡…

ゆず
7か月前
1

1\5マデ

本棚に時空のゆがみ 机に沈む夕日 中原中也の引っ越し 後ろの席の喋々喃々 イヤフォンから音の虫 螺旋階段のめまい 小窓が切り取った絵 * 言葉をつないでゆけば 葉脈の…

ゆず
7か月前

もみじ市

緑色が広がる芝生 なめらかな雲の広がる高い空 カラフルな人々の集い 表情をもつ作品たち 気の合う仲間とやさしい笑顔 姿形の似たカップル ボールで遊ぶ子どもたち まっ白…

ゆず
7か月前
1

朝起きたら 布団の中で 緑色の虫に なってる気がする * 曇った世界で 私は何を求む?

ゆず
7か月前
1

電車

電車に秋の小雨が 遠慮がちに降る 窓に映る私の輪郭は どこか頼りなげで 顔がない 蛍光灯に照らされて 人々の顔はどこか虚だ 透明のビニール傘から 雫がしたたり 服に染み…

ゆず
7か月前

夜の浜辺の思い出に 足元にひと粒の光 壊してしまいたいほどの愛おしさ 近くにいると いないのが 怖くなるから 自分の手で 壊したい 捨てられたくない 捨てられる位なら…

ゆず
7か月前

無題

予定調和なんかいらない 表現のための言葉なんかいらない 装飾したものはいらない 隠したいくらい正直で 恥ずかしい私がでてきても もう捨てたくない 大事に持ち続け…

ゆず
7か月前
1

机上即興

自分でいれた紅茶 熱いだけで味がない ipod わたしの現在の嗜好 中原中也詩集 自我と孤独と幼稚さ 2冊のノート わたしの頭の中 ビーズのピアス3コ スタバのほうじ茶ラ…

ゆず
7か月前

10/6 I am not fake. ほんとがほしい いや ほんとなんていらない がらくたでもいい わたしが だいじにできるものなら しんじられるものなら * サナギである私の中では …

ゆず
7か月前
1

無題

そのままでいるために 私は読む 現実と虚構のグラデーションを 私は見る 世界の真理を 私は聴く 温度のあることばを 私は感じる 世界の美しさと悲しさを 私は味わう 日常に…

ゆず
7か月前

5.10.2013

世界はいちまいの写真 瞬間を盗むもの 世界は電線 切り取られた空を見上げる日 世界は古びた薬局 時代の記憶のなごり 世界は夕方 終わりの来る切なさと安心 世界は自転車 …

ゆず
7か月前
これから

これから

私たちはまだまだ沢山のことを手放す必要がある
つまらないプライドに縛られることなく
子供のように無邪気で明るく
何のてらいもなく振る舞い
こだわりも猜疑心も持たず
ただの愛として存在する必要がある

日々

日々

生きているということ

昨日と今日は違うということ

新しいことが出来るようになるということ

同じように出来なくなったことも増えるとゆうこと

そのことをさびしいと思うこと

白いノートを広げ 何を書こうか迷うこと

生きているということ

いてもいいと言われること

必要とされること 誰かを必要とすること

生きているということ



どんなことがあっても
いいことを覚えていよう
前を向くた

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Moonrise

Moonrise

僕はつかめば空を切る手を ゆいいつの相棒に
夜という名の舞台のもと
星のピアスをつけたお月様が見守るなか
人生を歩む
歩けばいつでも道があり
そこには不安はなく ただ温まった風と
決して僕を突き放すことのない 暗闇があるだけ
光が強ければ 闇もいっそう濃さを増す
僕はまだ子供なので 夜の闇を好む
あてもないけれど なにかがある
誰もいないけれど 孤独ではない
道しるべはないけれど 自由である
ふと

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夕方

夕方

風がわたしの頬を優しくなでる
脳が認識するまでの0.1秒の間に
現在が彼方から呼ぶ
まばたきの間に永遠が通り過ぎる
夕方の公園が早送りで
太古の昔に帰ってゆくのを見た
きっと何も残らない
DNAに記憶のカケラがあるだけ
まばたきと一息の後ろ姿だけ



期限のある命はいっそう輝き
自分を燃やして無へ還る
なくなるものは美しい
いつもソクラテスを思い出す
「さて、そろそろ終わりにしよう
 時刻だか

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月日

月日

夜明け切らない街に雷一つ
おへそに落ちたかもしれない
気になったが、すぐに眠気のしっぽが顔を出し
そして、猫のようにくつろいで犬と眠る
空が絵の具の水色で、風が濃淡を作り出す
雲はせかされて、海を渡る
足元の水溜りから、2匹の黄金色の蜂が飛び立つ
雷が空へ還ってゆく



美しいものの話をしよう
そんなものわからないって?
怒らなくたっていいだろう
さて、始めよう
憂いをおびた孤独を知っている人

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1\5マデ

1\5マデ

本棚に時空のゆがみ
机に沈む夕日
中原中也の引っ越し
後ろの席の喋々喃々
イヤフォンから音の虫
螺旋階段のめまい
小窓が切り取った絵



言葉をつないでゆけば
葉脈のように道はつながり
行き止まりで立ち尽くす大人ではなく
迷子という名の小さな子どもとなれる
そのとき緑は濃くなりどこまでも道は広がる
全てをのぞむ木にはなれないが
花を咲かせられるかもわからないが…
せめて葉に似合うテントウ虫にな

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もみじ市

もみじ市

緑色が広がる芝生
なめらかな雲の広がる高い空
カラフルな人々の集い
表情をもつ作品たち
気の合う仲間とやさしい笑顔
姿形の似たカップル
ボールで遊ぶ子どもたち
まっ白い電車と多摩川
人々の話し声
やさしく自分にかえる音楽



広い青空と緑の芝生と青白ボーダーの屋根
ぽっかりと口を広げてる空
吸った息以外はあたしの中はからっぽ
だから、いいものなんて何にもでてきやしません
せいぜい見える範囲の(

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朝

朝起きたら
布団の中で
緑色の虫に
なってる気がする



曇った世界で
私は何を求む?

電車

電車

電車に秋の小雨が
遠慮がちに降る
窓に映る私の輪郭は
どこか頼りなげで
顔がない
蛍光灯に照らされて
人々の顔はどこか虚だ
透明のビニール傘から
雫がしたたり
服に染みる
私を飲み込んで
しまいそうな雨水を
そのままに
亡霊のように人々が
ひと所を目指すのを
眺めるのだ

夜

夜の浜辺の思い出に
足元にひと粒の光
壊してしまいたいほどの愛おしさ
近くにいると いないのが
怖くなるから 自分の手で
壊したい 捨てられたくない
捨てられる位なら私が捨てる
自分の手で決めたい
そんな衝動を心の奥底に
私は息をひそめる
しばし、一粒の光と語り合うのだ



ひんやりとした夜空は地球が数億の星の中の
一つだということを思い出させる
夜にかかれば
どんな街でも灯りがともり
昼間の

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無題

無題

予定調和なんかいらない

表現のための言葉なんかいらない

装飾したものはいらない

隠したいくらい正直で

恥ずかしい私がでてきても

もう捨てたくない

大事に持ち続けていたい

机上即興

机上即興

自分でいれた紅茶
熱いだけで味がない

ipod
わたしの現在の嗜好

中原中也詩集
自我と孤独と幼稚さ

2冊のノート
わたしの頭の中

ビーズのピアス3コ
スタバのほうじ茶ラテと一緒に

外国語の参考書
音に魅せられ

*

10/6
I am not fake.
ほんとがほしい
いや
ほんとなんていらない
がらくたでもいい
わたしが
だいじにできるものなら
しんじられるものなら



サナギである私の中では
宇宙の膨張と同じぐらい
すごいことが起こっているんだ

無題

無題

そのままでいるために
私は読む
現実と虚構のグラデーションを
私は見る
世界の真理を
私は聴く
温度のあることばを
私は感じる
世界の美しさと悲しさを
私は味わう
日常にある孤独を
私は聴く
自分自身へ向けて

5.10.2013

5.10.2013

世界はいちまいの写真
瞬間を盗むもの
世界は電線
切り取られた空を見上げる日
世界は古びた薬局
時代の記憶のなごり
世界は夕方
終わりの来る切なさと安心
世界は自転車
くるくると周りつづけ
世界は白線
直線にはなりえない線分
世界は信号機
私には青に見える
世界はことば
異国の音に心が揺れ
世界は身幅感覚
わたしをものさしに
世界は金木犀
好きか嫌いかわからない
世界は構図
ノートの上の緻密な計算

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