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Moonrise

僕はつかめば空を切る手を ゆいいつの相棒に
夜という名の舞台のもと
星のピアスをつけたお月様が見守るなか
人生を歩む
歩けばいつでも道があり
そこには不安はなく ただ温まった風と
決して僕を突き放すことのない 暗闇があるだけ
光が強ければ 闇もいっそう濃さを増す
僕はまだ子供なので 夜の闇を好む
あてもないけれど なにかがある
誰もいないけれど 孤独ではない
道しるべはないけれど 自由である
ふと 僕は何もかも手に入れられると思った
妙な確信のもと 足を踏み出す
いくら歩いても もう夜が明けることはないと
僕はうれしくなった



ほんの小さな違和感
ほんの小さな痛みが
体の内に少しずつ…
でも確実にたまってゆく
それはもやをかぶった
結晶となって
あたしを内側から刺す
傷を負った獣みたいに
あたしを凶暴にさせる



感情の剥がれ落ちる音がする
もろく粉々にくだける
砂埃を立てて底へ向かう

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