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家族の手帖

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凸凹長男と0歳次男。東京の空の下で、惑いながら家族を建てる日々の記録。または母の育児モヤモヤお焚き上げ。
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2019年1月の記事一覧

子どもへの期待を手放す

子どもへの期待を手放す

5歳の長男に対してイライラするたびに、自分が無意識にいろんなことを子どもに期待してることに気づく。

やさしい子であってほしい。正直で、善良であってほしい。強い子であってほしい。よく気がつく子であってほしい。身の回りのことは自分でなんとかしてほしい。

育児を5年間やってみて思うのが、親のしんどさの6割くらいはこれら「我が子への期待感」のために感じるものではないかということだ。

期待は変化してい

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ムナーリの遊び

ムナーリの遊び

昨年末、家族で世田谷美術館で開催されているブルーノ・ムナーリ展に行ってきた。

ムナーリの仕事はモビールをはじめとした造形作品から絵画、グラフィック、絵本、工業デザインなど多岐にわたる。

展示作品はどれも素晴らしく、とりわけ絵画やコラージュなどの作品は正確な図形描写、あるいは逆に荒々しいまでの筆致や紙の破れなどを間近でみることができ、ムナーリの手作業の感触まで伝わってくるようだった。毛皮や金属、

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実家という壁

実家という壁

年始は夫と息子たちとともに5日間、東北の実家で過ごした。

実家家族には、電話であらかじめ長男の凸凹傾向や個別療育について説明していたつもりだった。しかし、結論から言うと、なかなかこちらの思う通りには理解してもらえなかった。

環境づくりから注意の仕方など、いつも自分たちで調整していることが実家という「他人の家」では難しく、私と両親互いにストレスの溜まる帰省になってしまった。

凸凹長男 vs 実

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