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所感

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エッセイやら何やら。
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#日記

今日という日のこと

今日という日のこと

今日で三回忌。

GWが近づくにつれてどうも心がざわざわしていたし、研究が年度初め早々に忙しくなったのもあってしばらくは情緒が不安定だった。

そういえば去年のこの日もメンタルがやられていた。
感染症拡大の不穏な空気感や人と会えないことが悪さをしていて、無人の公園で新緑と傾く夕日を眺めながら、ひたすらぼんやりしていたことを覚えている。
散った桜と咲きこぼれる藤を見て、時は待ってくれないのだと感じた

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卒業研究中間発表会までを振り返る

卒業研究中間発表会までを振り返る

 今年もあと数時間。例に漏れず振り返りをすると、思い出すことの大半が卒業研究に付随した話ばかりだったので、忙しさで忘れないうちに現時点での所感を残しておきたいと思う。

研究活動開始 まず真っ先に述べるとすれば、新型感染症拡大の影響を色濃く受けたということ。大学に設置されている機器の使用が難しいのはもちろん、研究そのものが通常よりも2ヶ月ほど遅れたスタートで、かつ学部棟にいる学生も少ない。人と話す

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今年も来年もまた、自分のために書き続ける

今年も来年もまた、自分のために書き続ける

11月は手帳の季節だ。
12月はじまりの手帳を使う私は、せっかちな質だから、毎年11月になったとたんに新しい手帳を買い求めている。

紙媒体の手帳をきちんと使うようになったのは高校3年の12月ごろ。大学受験のスケジュール管理はもちろん、日記帳を兼ねて記録をつけはじめたのが一番最初だった。

当時は来る日も来る日も考え事をしていて、そういうものを鍋の底が焦げるまで強火でぐつぐつと煮込んでいた。
同時

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最後の夏休み、私たちはきっと大丈夫だと思った

最後の夏休み、私たちはきっと大丈夫だと思った

学部生最後の夏休み。
このご時世ゆえに久しぶりに仲間と宅飲みをした。

締まらない乾杯の音頭を取って、まずはそれぞれの進路について話す。
みな概ね順調で、うち一人はひとり暮らしをしている部屋をじきに引き払うそうだ。

ほろ酔いの勢いで、「今年はまだ一度もしていないから」と言って半ば強引に線香花火をした。
ぬるい夜風が強く吹くから、ろうそくに火が全然つかない。
仕方ないのでチャッカマンと花火で火を直

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ライク ア ヒーロー

ライク ア ヒーロー

2019年7月15日。
私は東京・日比谷野外大音楽堂にいた。

ロックバンド・キュウソネコカミ初の野外ワンマンライブ。
なかなかの抽選倍率をくぐり抜け、東京往復のために夜行バスに揺られた日。
最高に眩しく、楽しく、幸せな空間だった。

その約1年後、2020年7月16日。
私は日比谷野音で買ったバンドのTシャツを着て、パソコンとにらめっこしていた。

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キュウソはまさしくライブバンドだ

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