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彩結ゆあ
2024年5月9日 15:29
短歌連作 『 第n章 』いまだけが記録されてくこのまちにスマートフォンのなかった青春写ルンです写したんです限られた枚数全てにすべてのひかりを花は呪い好き嫌いどの運命も行かないでって言えたら勝てるよ愛してるまばたきしないで上睫毛数えさせてね全部抜かせて接着面狭くて良かった五本指だけをほどけばさよならできる言い訳のコンプリートコレクションちゃんと笑っているための武器忘
2024年5月9日 15:27
短歌連作 『 さざなみ 』海だけが知ってる青に浮くわたし生きるはきっと青纏うこと好きだよのときだけ世界は明るくて誰の悪口も言いたくないよ揺蕩うはやっぱりひらがなで書こう朝たゆたうランチパックホワイト口紅の赤は強くて冷静に恋を俯瞰で捉えてくれるグリンピース残さず食べればいいことがあるから残すな強迫観念太陽はひとつ事実はどうでもいい欲張れひかり頬張れいのち決められ
2023年7月5日 22:51
『 ここからが現状打破 』昼に起き風が強いし外に出てそのまま花になりたい 曇り背中には羽が生えてて飛ぶことを恐れないから上手に生きる夕焼けを持って帰れば二十四時間を延ばして永遠(とわ)になれるね本当の回鍋肉はピーマンを入れるほんとうってなんだったっけ憎しみの分別方法だけがないごみカレンダーは役に立たないきみの声特別だったこれからがきみじゃなくても特別になる散る花はいった
2023年6月13日 04:12
『ふつうのあいだよ』咲くことでやっと選択肢になれる 刺したら自由になれるなんてね♡ああ煙草?吸ったことないよ笑これからも笑(あの一本はふたりの秘密)しあわせは歩いてこないえ、なんで?私にすればしあわせなのに骨太になろうね並べたときに喉仏もちゃんとわたしにみせてエンターテイメントあなたが大口で頬張る姿に追加で課金ほんとうにわたしを大事にできるならショートケーキのいちごをちょう
2023年3月11日 17:00
桜前線あのころよりもさくらいま、誰を想って咲きますか花に理想を押しつけてごめんねえさくら、散らずにずっとそこにいて儚さなんて演じないでよ勘違いしてよなんてねユメミグサいつでも帰れる記憶を育てるポップメロンソーダの着色料みたく美化してさえも駆けた春たちポップメロンソーダの人工甘味料 許されていた三つ折りスカート開花予報四月八日が満開の十年前より早くなってく手を繋ぐときの合
2023年1月24日 19:20
生命線をなぞって細長い手相のひとつにマステ貼り運命なんてなかったことにやあ答えまだ出会いたくなかったなこれから間違いだらけにしよう死神をクロックムッシュでおもてなしクックパッドははずれもあるけど未遂かよ地上に落ちる夢を見たあのまちだけのルールがあった「ん」を集め終わりの理由並べても魔法使いはわたしだったね春に咲く花を待ってる毎年のことでしょ名前くらい覚えてさくら 今、あ
2022年9月11日 21:33
今日のうたの日17時部屋に投稿した短歌です。初めて、首席をいただきました!今年の二月から投稿を始め、気が向いたときに作品をつくり、得票平均はだいたい音符5つもらえるかどうかのレベルでした。期待できるわけではないのに、いつも締切から発表までの三時間をそわそわして過ごし、発表時間になったら下の方から名前を探し、納得したりできなかったり、それなりに楽しんでいました。もちろん、どんまい評価
2022年9月2日 16:44
私はいま、短歌を詠むということについて葛藤している。わかってもらえないことに怖がっている。私のなかで思い描いている情景が読み手に伝わらなかったら、と思うと悲しい。そうして、わかりやすい言葉ばかりを並べようとする。想像してもらうという一番大事な行為を省かせて、そのままで理解できるかたちにしてしまう癖がある。これが私の詠む短歌において致命的な欠点だと思う。単純に、言葉を多く知らない、という理由