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〜潜水〜

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心のつぶやき
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#詩

わたしの涙のささやきが
時を同じくして
海の向こうでも起こった
見えない涙の共振と気づく

ちいさな蝶のはばたき

どうか気づいてほしい
あのひとにも
あなたにも
まだ見ぬひとにも

透明な蝶々の
涙の振動が

やさしく そっと
とどいてほしい

いつものこと

いつものこと

勇気をだして
いざ声をあげると

居場所がなくなる

透明になる

繋がりは引き潮になり

人は通り過ぎていく

取り残されていく

どんどん

どんどん

それでも
炭鉱のカナリアとして
死に続ける

涙を友として

🌿imo

2024 辺野古 Jan.

2024 辺野古 Jan.

今朝は悪寒がした
気圧と寒さのせいと言い聞かせ
起き上がれない身体を説得した
何も食べられなかった
気象のせいにしてしまいたい
でも海からの叫びが聞こえる
心の痛みは
もはや身体的な痛み
凌辱される島は
私のからだ

🌿imo

2024.1.9(火)夜

柔らかな サンクチュアリなる茶室にて 真実という お茶を差し出す

🌿若松英輔さん
『ひとりだと感じたとき
あなたは 探していた
言葉に出会う』(亜紀書房)
を少しずつ読んでいます。
🌿〜p.81「心の水」。
一言一句、自分のことを言い当てられているようで震えています…

宮沢賢治が
『春と修羅』
という言葉を遺してくれたから
私は「此処にいてもいいんだ」
「生きてていいのだ」
と思える。葛藤したまま生きる。

私に夢があるように、この島々もきっと夢見ているだろう。からだに刺さり埋む武器を1つ残らず摘出し、身を挺し包み守っている亡き人々の血肉・骨々を待つ人の元へ。金網は祓われ塞がれた土と水を澄んだ空気へ解放したい。清々しい我が皮膚の上を人々が子どもたちと手を繋ぎ歩く幸せ…夢見てるはずだ。

かたくなに 匿名でいるのは「あなた」の中に入って「あなたになる」ためなのかもしれない

ことばをつかまえる。
かなしみを抱きとめる。
しあわせに水をやる。

島々の ともしび想う それぞれの 秋空に響け 南西諸島🍁

駆けつけることのできない
この想いも
愛とよんでよいのだろうか

助けてと 叫ばなくてはならぬ日常を ノイズとみなされ 避けられるこの地

われわれは丁寧に地層を築いてゆかねばならぬ。
とくにこの島の地層を。