今城 敏(Satoshi Imanari)

食品安全技術エキスパート| HACCP責任者など多数育成/商品開発や工場建設の衛生支援…

今城 敏(Satoshi Imanari)

食品安全技術エキスパート| HACCP責任者など多数育成/商品開発や工場建設の衛生支援| 「図解即戦力・食品衛生管理の教科書」Amazon1位獲得/YouTube:http://bit.ly/3pcqSxW |農水省FCPアドバイザー、立命館大客員研究員、東京顕微鏡院アドバイザー

マガジン

記事一覧

2024年の食品トレーサビリティ規制:リスク管理と最新技術で安全性向上

2023年11月、米国食品医薬品局(FDA)は「食品トレーサビリティ最終規則(Food Traceability Final Rule)」を発表している。 この規制は、2011年の食品安全強化法(FSMA)…

300

食品安全へのAIの活用

人工知能AI技術の急速な発展は、食品安全分野にも大きな影響を与えている。 AIと関連技術の食品安全への応用について、最新の研究動向を技術的な観点から考察してみた。 A…

The AI Revolution: Five Innovative Technologies Paving the Way to the Future of Food Safety

The evolution of AI technologies is having a profound impact on the field of food safety. These technologies are being applied beyond quality control and tracea…

AI革命:食品安全の未来を切り拓く5つの革新的技術

AI技術の進化は、食品安全分野において深い影響を及ぼしています。 これらの技術は、品質管理やトレーサビリティを超えて、高度なリスク評価や予知保全にまで応用されてお…

リステリア・モノサイトゲネスの研究成果

リステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)の制御に関する画期的な研究成果が発表された。 英国のクアドラム研究所とUK健康安全保障局(UKHSA)の共同研究チ…

環境モニタリングとMALDI-TOF MSによる食品微生物管理の最前線

1. 背景食品製造工場では、HACCP (Hazard Analysis and Critical Control Point: ハザード分析重要管理点) システムの導入が一般的です。 しかし、依然として世界中で食中…

食品リコール届出制度の将来予測

食品リコールに関するアメリカと日本の制度は異なる特徴を持っている。 アメリカにおける食品リコール制度 アメリカでは、食品安全近強化法(FSMA)が2011年に施行された…

一般社団法人 微生物制御技術機構 設立記念講演会

事務局長を務める法人の設立記念講演会(無料)を5月23日に開催予定です。 微生物同定の最先端技術 MALDI-TOF MSに触れることのできるいい機会です。ご参加をお待ちしてお…

2024年:FDAの食品トレーサビリティ最終規則とその影響

はじめに 2024年は、食品安全分野で米国FDAの食品トレーサビリティに関する最終規則の実施が特に重要視されている年である。 この最終規則の内容と食品産業への影響につい…

150〜
割引あり

中国の食品安全基準の最新動向:リステリア・モノサイトゲネス対策

2021年と2022年にかけて、中国は食品安全基準の更新を進め、特にリステリア・モノサイトゲネスに関する基準の改正が注目されています。 これは、食品安全技術エキスパート…

300

FSPCAウェビナー概要:意図的混入(IA)ルールと食品防御査察の最新情報

12月5日に開催されたFSPCAウェビナーでは、Food Protection And Defense InstituteのディレクターであるDeb Freightman氏が講師を務め、FDAの意図的混入(IA)ルールの進行…

FDAの新規則「意図的混入IAルール」の理解と対策

食品業界に携わる皆さんにとって、米国食品医薬品局(FDA)が実施する新たな規則「意図的混入IAルール」は、非常に重要なトピックです。 この記事では、IAルールの概要と、…

150〜
割引あり

米国FDA 食品防御査察チームの紹介

米国FDAのYouTube(2023/10/20)の概要  食品防御査察の実施 FDAの食品防御査察チーム(FDIT)は、食品防御計画の詳細な審査を行い、その適切性と実施状況の両方を評価し…

【News】FDA 草案:アレルゲン管理と酸性化食品ガイダンス

Youtubeチャンネル 食品安全技術センター FDAはアレルゲンと酸性化食品に関する新章で食品安全を強化するガイダンス草案を紹介。 第11章は強固な食品アレルゲンプログラ…

【News】FDAが新しいビデオで食品輸入工程を説明

Youtubeチャンネル 食品安全技術センター FDAは、輸入業者、海外食品供給業者、輸出業者、通関業者のための入門書として、米国へのヒト用食品の輸入の一般的な手順を説明…

(備忘録)“吉田屋弁当”集団食中毒

以下、青森テレビのニュース記事を転記します。なお、気になるポイントは太文字にしています。 青森テレビ 10/16(月) 15:01配信 青森県八戸市の弁当製造会社「吉田屋」…

2024年の食品トレーサビリティ規制:リスク管理と最新技術で安全性向上

2024年の食品トレーサビリティ規制:リスク管理と最新技術で安全性向上

2023年11月、米国食品医薬品局(FDA)は「食品トレーサビリティ最終規則(Food Traceability Final Rule)」を発表している。
この規制は、2011年の食品安全強化法(FSMA)第204条に基づき、特定の高リスク食品のトレーサビリティを強化し、リスク管理を徹底することを目的としている。

規制の主要なポイントと食品事業者が実施すべき具体的対応策は以下の通りである。

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食品安全へのAIの活用

食品安全へのAIの活用

人工知能AI技術の急速な発展は、食品安全分野にも大きな影響を与えている。
AIと関連技術の食品安全への応用について、最新の研究動向を技術的な観点から考察してみた。

AIを活用したデジタルトレーシング技術は、食品サプライチェーンの透明性と効率性を飛躍的に向上させている。
Tianの研究では、ブロックチェーン技術と機械学習アルゴリズムを組み合わせたHACCPベースの食品安全管理システムが提案されてい

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The AI Revolution: Five Innovative Technologies Paving the Way to the Future of Food Safety

The AI Revolution: Five Innovative Technologies Paving the Way to the Future of Food Safety

The evolution of AI technologies is having a profound impact on the field of food safety.
These technologies are being applied beyond quality control and traceability to advanced risk assessment and p

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AI革命:食品安全の未来を切り拓く5つの革新的技術

AI革命:食品安全の未来を切り拓く5つの革新的技術

AI技術の進化は、食品安全分野において深い影響を及ぼしています。
これらの技術は、品質管理やトレーサビリティを超えて、高度なリスク評価や予知保全にまで応用されており、食品業界に新たな変革をもたらしています。AIが食品安全をどのように革新しているのか、具体的なデータと事例を交えて解説します。

1. リアルタイム微生物検出:AIとコンピュータビジョンの融合従来の微生物検査法は、主に培養法に依存してお

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リステリア・モノサイトゲネスの研究成果

リステリア・モノサイトゲネスの研究成果

リステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)の制御に関する画期的な研究成果が発表された。
英国のクアドラム研究所とUK健康安全保障局(UKHSA)の共同研究チームによる本調査は、RTE食品工場における細菌生態系の詳細な分析を行い、従来の清掃方法の限界を明らかにした。

研究方法と結果

・サンプリング: RTE食品工場の床面から、4℃と10℃の環境下で10週間にわた

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環境モニタリングとMALDI-TOF MSによる食品微生物管理の最前線

環境モニタリングとMALDI-TOF MSによる食品微生物管理の最前線


1. 背景食品製造工場では、HACCP (Hazard Analysis and Critical Control Point: ハザード分析重要管理点) システムの導入が一般的です。
しかし、依然として世界中で食中毒事例が発生しており、その原因の多くはHACCPの前提条件プログラムの不備に起因しています。
特に、環境微生物の管理が不十分であることが問題です。米国では、これを解決するためにFSM

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食品リコール届出制度の将来予測

食品リコール届出制度の将来予測

食品リコールに関するアメリカと日本の制度は異なる特徴を持っている。

アメリカにおける食品リコール制度

アメリカでは、食品安全近強化法(FSMA)が2011年に施行されたことは大きな転換点である。
この法律により、FDA(アメリカ食品医薬品局)は食品リコールを強制的に命じる権限を得た。
しかし、この権限の行使は非常に限定的であり、FSMA施行後の初の10年間で、FDAが強制リコールを行使したのは

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一般社団法人 微生物制御技術機構 設立記念講演会

一般社団法人 微生物制御技術機構 設立記念講演会

事務局長を務める法人の設立記念講演会(無料)を5月23日に開催予定です。
微生物同定の最先端技術 MALDI-TOF MSに触れることのできるいい機会です。ご参加をお待ちしております。

微生物制御技術の拡充と革新により、社会の課題解決に貢献する目的で、本年4月に一般社団法人微生物制御技術機構を設立しました。

弊機構の取り組みは、微生物の検出・同定用データベース関連事業や質量分析を基盤とした微生

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2024年:FDAの食品トレーサビリティ最終規則とその影響

2024年:FDAの食品トレーサビリティ最終規則とその影響

はじめに

2024年は、食品安全分野で米国FDAの食品トレーサビリティに関する最終規則の実施が特に重要視されている年である。
この最終規則の内容と食品産業への影響について解説する。

FDAの食品トレーサビリティ最終規則

FDAは、「食品安全強化法(FSMA)」に基づき、特定の食品に対する追加のトレーサビリティ記録要件を設定した。
この最終規則は、汚染された食品の迅速な識別と市場からの早期撤去

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中国の食品安全基準の最新動向:リステリア・モノサイトゲネス対策

中国の食品安全基準の最新動向:リステリア・モノサイトゲネス対策

2021年と2022年にかけて、中国は食品安全基準の更新を進め、特にリステリア・モノサイトゲネスに関する基準の改正が注目されています。
これは、食品安全技術エキスパートや関連産業の関係者にとって重要な変更であり、特に「即席食品」におけるリステリアの管理に大きな影響を及ぼしています。

(参考)リステリアとは食品安全技術センター YouTube

重要な更新:GB 29921-2021 と GB 3

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FSPCAウェビナー概要:意図的混入(IA)ルールと食品防御査察の最新情報

FSPCAウェビナー概要:意図的混入(IA)ルールと食品防御査察の最新情報

12月5日に開催されたFSPCAウェビナーでは、Food Protection And Defense InstituteのディレクターであるDeb Freightman氏が講師を務め、FDAの意図的混入(IA)ルールの進行中の実施と食品防御の広範な側面について著しい洞察が提供されました。ウェビナーでは、ジェイソン・ウォン博士とコリン・バーシェル博士による最新情報が紹介され、それぞれ食品防御戦略の

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FDAの新規則「意図的混入IAルール」の理解と対策

FDAの新規則「意図的混入IAルール」の理解と対策

食品業界に携わる皆さんにとって、米国食品医薬品局(FDA)が実施する新たな規則「意図的混入IAルール」は、非常に重要なトピックです。
この記事では、IAルールの概要と、その対策について解説します。

FDAの意図的混入IAルールについて「意図的混入IAルール」とは、食品安全強化法(FSMA)の一環としてFDAによって定められた規則です。IAは「Intentional Adulteration」の略

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米国FDA 食品防御査察チームの紹介

米国FDA 食品防御査察チームの紹介

米国FDAのYouTube(2023/10/20)の概要 
食品防御査察の実施

FDAの食品防御査察チーム(FDIT)は、食品防御計画の詳細な審査を行い、その適切性と実施状況の両方を評価しています。
これらの査察は食品安全強化法(FSMA)の枠組みの下で行われ、食品を意図的に汚染することを予防することを目的としています。

査察チームの専門性

食品検査チームは食品防御のスペシャリストで構成され

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【News】FDA 草案:アレルゲン管理と酸性化食品ガイダンス

【News】FDA 草案:アレルゲン管理と酸性化食品ガイダンス

Youtubeチャンネル 食品安全技術センター

FDAはアレルゲンと酸性化食品に関する新章で食品安全を強化するガイダンス草案を紹介。
第11章は強固な食品アレルゲンプログラムに焦点を当て、交差接触の制限とアレルゲン表示の義務化について詳述。
本ガイダンスは、CGMPを使用してアレルゲン・リスクを最小化するための戦略を提供し、やむを得ない交差接触の取り扱いについて強調しています。
第16章は酸性化

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【News】FDAが新しいビデオで食品輸入工程を説明

【News】FDAが新しいビデオで食品輸入工程を説明

Youtubeチャンネル 食品安全技術センター

FDAは、輸入業者、海外食品供給業者、輸出業者、通関業者のための入門書として、米国へのヒト用食品の輸入の一般的な手順を説明するビデオを公開しました。
食品を輸入する前にFDAに事前に通知することが義務付けられているため、米国の港での検査や検査の効率的な目標設定が可能になり、公衆衛生上の潜在的脅威を見極めるのに役立ちます。
このガイドラインは、輸入食

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(備忘録)“吉田屋弁当”集団食中毒

(備忘録)“吉田屋弁当”集団食中毒

以下、青森テレビのニュース記事を転記します。なお、気になるポイントは太文字にしています。

青森テレビ 10/16(月) 15:01配信

青森県八戸市の弁当製造会社「吉田屋」の弁当による集団食中毒問題について八戸市保健所は16日、食中毒の原因が推定されたため「吉田屋」に対して改善指導をしたと公表。
青森県八戸市内で会見を開きました。

八戸市保健所は岩手県内の米飯製造委託業者について関係自治体に

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