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固形シャンプー:液体を固体にすることで容器が不要に (CASE: 34/100)


▲「固形シャンプー」とサステナビリティ

シャンプーは液体である、という常識は覆されつつあります。
固形シャンプーとは、その名の通り、固形石鹸と同じ見た目をしたシャンプーです。髪を濡らし、直接シャンプーを頭皮につけたのち、手で泡立てて使います。
私の住むドイツでは、写真のようにすでに多様なブランドから異なる髪質・頭皮向けに商品が開発されており、紙のパッケージに入れられて、ごく普通にドラッグストアの棚に並んでいます。
消費者のエコ意識の高まりからこの数年で普及が進みましたが、日本でもなじみのあるイギリスの「LUSH」によって、実は20年以上前にすでに発明されていたそうです。

私自身も最近「敏感な頭皮用」を使い始めました。
髪の仕上がりはノンシリコンシャンプーを使った時と同じで、若干のきしみはありつつも、頭皮は乾燥することなく、すっきり洗い上がります。コンディショナーバージョンにはまだ手を出していませんが、代わりにコンディショナーを使うのをやめ、ガラス容器のヘアオイルだけにしました。ドイツは硬水で、髪もダメージを受けやすいのですが、日本に住んでいた時にはヘアケアにそれなりにお金をかけていたのと比べて、髪質も傷みも特に変わりません。

固形シャンプーは、1つで200mlの液体シャンプー3本分もつようなので、プラスチックボトル3本分のごみの節約になります。買い物も旅行も楽になります。

プラスチックを減らすために、リサイクルマテリアルで作るプラスチックなどの技術も進んでおり、それらももちろん大事である一方で、液体を固体にするという工夫によって、プラスチック容器がそもそも必要なくなるというのは、シンプルなようで意外と気が付かない発想転換です。

「シャンプーは液体である」「シャンプーの後にはコンディショナーをする」という動作は、あまりにも当たり前で疑うことがありませんでした。
しかし、こうしたバイアスを打ち破っていくところに、サステナブルなイノベーションのヒントがありそうです。

▲参照資料

https://www.lush.com/uk/en/a/shampoo-bars-naked-revolution

▲キュレーション企画について

イノベーション事例についてi.labがテーマにそって優れた事例のキュレーションを行い、紹介と解説を行います。
2022年のテーマは「サステナビリティ」です。

▲今回のキュレーション担当者

i.labインターン 柳川悠香

▲i.labについて

i.labは、東京大学i.school ディレクター陣によって2011年に創業されたイノベーショ ン創出・実現のためのイノベーション ・デザインファームです。東京大学i.school(2017年4 月 より一般社団法人i.school)が世界中のイノベーション教育機関や専門機関の知見を研究しながら独自進化させてきた理論知と、i.labが産業界で磨いてきた実践知の両輪で、企業向けにイノベーションのためのプロジェクトを企画·運営しています。

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