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Vol47 雪国に移住!住宅選びのテクニック①,②

雪国に移住をする時、大切なことは冬対策です。
とくに、住宅を選ぶときには、冬の暮らしを想定しなくてはいけません。
そこで、雪国での住宅選びに失敗しないように、雪国特有のチェックポイントをお教えします。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2000組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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1⃣ はじめに


雪国に移住をする時、大切なことは冬対策です。
そして「住まい」選びも、冬の暮らしを想定しなくてはいけません。

例えば、「冬でも暖かい家」や「雪がたくさん降っても安心な家」が理想になります。
また、田舎移住を希望する人の6割以上は、中古住宅(空き家)の購入を考えます。
新築と比較してリスクの高い中古住宅(空き家)を購入するのであれば、とくに注意をしなければいけません。

そこで、「移住プランナー」として200組以上の移住者をサポートし、また「空き家相談士」として空き家選びに熟知し、そして自ら雪国(北海道)に移住し、20年近く居住した経験から、雪国における住居選びのポイントをお教えします。
皆さんの知らない「雪国ならではの事情」について、細かくお伝えします。

2⃣ 雪国に移住!住宅選びテクニック

No① 積雪に強い住宅

 
雪国に移住をするとなると、雪の降雪量を気にする人が多くいます。
しかし大切なことは、降雪量ではなく積雪量です。

下の写真を見てください。
少し解りにくいかもしれませんが、同じ地域なのに、次の2点に差があることが解ります。
 
① 屋根や敷地内の積雪量
② 道路の積雪量

私たちの生活に、もちろん降雪量の影響もありますが、降雪後にしっかりと除雪が出来ていれば、生活に大きな影響は及ぼしません。

一方、積雪量が増えると外壁が傷むなど、家にとっても良くはありません。
また、玄関前など雪の壁が高くなることで、出入りが難しくなります。
さらに、前面道路の幅が狭くなることで、車の出入庫が困難になるなど、私たちの生活に様々な影響を及ぼします。
積雪が増えて除雪が間に合わなくなることで、会社に出勤できない事態も起こります。

そこで、雪国で家を探すのであれば、「積雪に強い住宅」を探すことが重要です。
例えば、「積雪に強い住宅」とは、写真からも解るように、屋根や敷地内、前面道路の積雪が抑えられる家です。

では、どのようにすれば「積雪に強い住宅」になるのでしょうか。
そこには、さまざまな要因があります。
例えば、「屋根に雪が積もりにくくする」ためには、屋根に角度があり、メンテナンスがしっかり行われていなければなりません。
特に、屋根の方角も大切になります。太陽の方角や風向きが大きく影響します。

前面道路の除雪は、周辺の状況に影響します。
例えば、私の家は隣に消防の詰め所があることから、除雪の優先順位はとても高くなります。
一方で、周辺に家が無くぽつんと一軒家であれば、優先順位は低くなります。

こうした積雪のチェックは、雪国の状況を解っていないと難しいかもしれません。
そこは、地域の人(近隣の人や、専門家)に良く話を聞くことが大切ですね。

雪国では降雪量を気にする人ばかりですが、本当に大切なことは積雪量だということを認識していただければ嬉しいです。


No② 「堆雪空間」の確保できる住宅


「堆雪」とは、除雪、排雪した雪を一時的に集めておく場所を指します。
雪国では夜に降り積もった雪を、朝から除雪するのが日課です。
とくに、玄関やガレージから前面道路までのスペースを除雪しないと、学校や会社に行くことが出来ません。
そこで大切なのが、除雪した雪を捨てておくスペース(堆雪空間)が敷地内確保できていることです。

 敷地内に雪を捨てておくスペースがないと、玄関も開けられない状態になるかもしれません。

例えば、写真のように、敷地内に雪を捨ておく堆雪空間が小さいと、玄関前の雪山が高くなり、視界がとても悪くなります。
また写真のような状態では、雪が降り続くことで、さらに高く積み上げていかなくてはいけません。
当然、雪山が高くなるということは、それだけ除雪の効率も悪く、時間も労力も大きくなります。
出勤のあわただしい中、除雪に手間取っては、結構なストレスになりますよ。

一般に、朝の除雪は奥様の仕事とも言われています。
また、一部地域では、手押しの除雪道具を「ママさんダンプ」と呼んでいます。


しかし、玄関前の堆雪が増えることで、女性(奥様)では対処できなくなります。
「奥様にやさしい家」を探すためにも、雪国では敷地内に十分な堆雪空間が確保できる家を選ぶことがおススメです。
特に、堆雪空間は玄関からの近いところで確保できれば最高です。
家の裏に確保してもあまり意味がありません。
何故ならば、そこまで除雪した雪を運ばないといけません。
運ぶためには、そこまでの道も除雪しないといけません。
それを、ママさんダンプを使って、毎朝自分がすることを想像してみてください。

雪国では除雪に費やす時間と労力を少なくするかがカギとなります。
冬は毎年訪れますからね。

3⃣ 最後に・・・



「衣食住」と言われるように、私たちの生活で「住むところ」はとても大切です。
1日の中で、最も長い時間を過ごすのが自宅です。
そこは、快適な時間を過ごすことが出来て、心の安らぐ場所でなければいけません。
特に雪国ならば、その空間はとても大切になります。
そのためにも、住まい選びは慎重に進める必要があります。

このコラムが、雪国への移住を検討される皆さまに、少しでもお役に立てれば幸いです。

4⃣ TOPの画像


最後に、私の好きな雪景色をプレゼント

北海道ニセコ町からみる羊蹄山

富士山に似た美しい姿から「蝦夷富士(えぞふじ)」と呼ばれています。
標高は1,898m。4種類の登山コースがあり、私も登りましたが所要時間は4時間程度です。
山頂からは日本海と太平洋の両方が見渡せる素晴らしい場所ですね。
富士山と間違えてしましそうな素敵な景色ですよね。

最後まで読んでいただき有難うございました。
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移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで17年間2000組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。