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36歳無職の夫、税理士になる

3回目の結婚記念日に、夫が突然無職になった。
くわしく話すと、勤務先のカフェが閉店することになったのだ。閉店告知の翌日から。

そして、どん底に落ちた夫は、人生を見つめ直し、まったくの未経験である税理士への道を歩み始めている。


さて、くわしく話していこう。
ここからのくだりは何回も友人に話をしていて、まるで講談師のように語れる。べべんっ!

時は、2023年3月某日!
カフェのオーナーから、夫に突然電話がかかってきた。「話がしたいから、少し時間がほしい」と、何やら不穏な雰囲気…。

悲しくも、夫の不安は的中。なんと、オーナーが告げたのは、

「かくかくしかじかで、明日から店閉めることになりました

え、待って、明日?え?

再就職の斡旋もなく、1ヶ月の有給と共に、夫は無職に。これには夫婦共々おったまげ。

わが家には、3歳のかわいい息子がいる。私は扶養内で細々と働いていた。

世間一般から見れば、ドラマチックでヤバめティックな状況だ。

でも、ドポジティブな私は「よし、じゃあ私も転職しよう!!」と変なアドレナリンが出まくって、ガツガツ転職活動を始めた。

一方、夫はどん凹み。
ガツガツ進めるわけないって。

事情があるとはいえ、信頼できるオーナーに、崖から突き落とされたようなものだ。まぁ凹むよね。男のプライドもあるし。家族いるし。情けない、どうしよう、って思っていたに違いない。(そして妻は寄り添ってくれない)

義理を通して、うちの両親に報告したときも、クソミソに叩かれて、「トラックの運ちゃんになって金を稼げ」とまで言われる始末。父は夫に容赦がない。

稼がなきゃいけないことは分かっている。でも、どんな仕事でもいいわけじゃない。

これまで夫は、アパレルや飲食店に長く勤めてきた。何度も転職活動で痛い目を見ていて、うつ病になったことさえある。だから、夫は「自分のことを分かってくれる職場」がとても大切だった。

それは、知人が働いている職場だ。

夫の特性を分かって雇ってくれる、安心安全の職場。アパレルも飲食も、知っている人がそこにいた。
仕事内容も嫌じゃないから、なんやかんやと続けてこられていた。

そんな風に、人生の荒波を避けていた夫が、突然くらった大津波。
足元の地面はゴリゴリに削られて、36歳、崖っぷち。

ついに、うやむやにしてきた自分のやりたいことと、向き合うことになった。

自分の得意ってなんだ?

ファッションに関すること?
料理を作ること?

好きだけど、人生を賭けるほどじゃない。

そして、夫は思い出した。お店の帳簿を付けるのが楽しかったこと。数字を追うのが大好きなこと。

突き詰めれば、それは税理士の仕事だった。

どうせやるなら、険しい道へ。掴み取れるの大きな誇りである方へ。

のらりくらりと生きていた夫は、ついに自分の人生を、しっかりと歩み始めた。

【時系列】
3月3日 カフェが閉店
7月某日 簿記3級合格
9月某日 簿記2級合格


再起奮闘する夫の運命やいかに!

次回予告っ。

再就職できた、やったー!と思ったら、就職先は超絶ブラック!
3ヶ月で3人も退職者が出る、やばい会計事務所だった!

つづく!

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