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36歳未経験で税理士事務所に入ったらブラックだった

36歳にして突然無職になった夫は、税理士を目指して勉強している。
ドン底から這い上がり、簿記2級まで取って、いざ再就職!

けれども、そんな夫を待ち受けていたのは、三ヶ月に3人も退職者が出る、やばい税理士事務所だった。

【前回のあらすじ】

結婚記念日に、勤務先のカフェが閉店!
妻子もいるのに、どうすんの?どうすんの俺!?
極限状態で人生を突き詰めた結果、税理士の道を目指すことに。半年間で簿記3級、簿記2級まで合格した夫は、なんとか再就職できたのだが…。



ほとんどの人にとって、「転職」って大変なものだ。
ハローワークやネットで求人を探して、書類を書いて、試験を受けて。

条件に合う職場に行けらたいいけど、年齢や経験値でふるいにかけられてしまうこともある。

夫はまさにその典型例だった。

・36歳男性
・飲食、アパレル経験のみ
・経理の実務経験はない

応募しても、書類選考で落ちる落ちる。
確実に貯金は減っていくし、失業手当の給付期間も終わりに近づいていく。やばい。

そんな崖っぷちの夫に、A会計事務所の合格通知が届いた。

ここで「やったー!」と喜びきれなかったのは、A会計事務所の面接でイヤな雰囲気を感じたからだ


面接官は明るい人だったけれど、事務所を通っても挨拶があまり返ってこないし、なんか緊張感が張り詰めている。

「2年で覚えることをゆっくり教えてるヒマはないから」

とキビシー現実も告げられ、「付いて来られるなら、どうぞ?」ってな感じで、まぁ採用になったのだ。

就職できたのは良かったにしても、イヤな予感は的中するもので。

蓋を開けてみると

・教育体制が整っていない
・夫の仕事内容が分かるのは上司だけ
・上司は不在がち(質問できる人がいない)

・質問すると「そのくらい調べろ」と怒られる
・分からないのに、どんどん担当の仕事が増える
・進捗が遅れて怒られる(ザ・理不尽)

こんな感じの有様だった。

同僚曰く、

「この三ヶ月で3人も辞めていったんだよ…」と。

ブラック事務所、確定。

夫がある程度の経験者なら、なんとか乗り越えられたのかもしれないけど、なんたってレベル1。

トキワジムでもこてんぱんにされるのに、いきなり四天王は相手にできんって。

そんなブラック事務所で、文字通り、夫は日を追うごとに、やつれていった。

内心「マズイ」と冷や汗が流れる。なんたって夫は打たれ弱い。
このままでは、うつ病を再発するかもしれないと思った。

私が夫の友人なら「そんな職場はやく辞めなよ」って言えたけど、妻としては、夫がまた無職になるのがキツイ。


やさしく慰めてあげるのが妻の役目なんだろうけど、

またスタートから?ダメなら早く立ち直ってよ!

と波立つ気持ちを抑えきれず、夫を慰めるどころか、イライラを当たり散らしてしまった。

転職先でうまくいかなくて凹む夫、キノコが生えた夫を見てイライラする私。

あまりにも私がイライラしてるんで、「もう離婚する?」って話も出てしまうほど、家庭内は荒れに荒れまくった。

でも、離婚すりゃあいいってものでもない。
夫婦ってもう運命共同体なのだ。同じ船に乗り合わせた、同志のようなものだと思っている。

夫が成功する姿を見届けたいし、この家族(チーム)で人生を歩んでいくのが、自分にとっても最適だと感じていた。

そこで、知り合いの税理士さん(夫は現実派)や、知り合いの占い師さん(私は見えない世界派)の助言を経て、退職してもう一度体制を立て直すことに。

ブラック事務所を去ってから、夫の頭に生えていたキノコは消えていった。そして、私のイライラもおさまった。

谷の底にいた夫は、もう一度立ち上がって、険しい道を歩き始めたのだ。



【次回予告】

転職した会計事務所がブラックで、1ヶ月で退職!
振り出しに戻ったかのように思えたが、ここでなんと救いの手が現る。

「たまたま○○したら、たまたま○○から声がかかって、たまたま○○につながって?」

そんなことってあり!?
ドラマCMのような、たまたまラッキー劇場(実話)をお楽しみに❤️

【続きはこちら】

【前回はこちら】


筆者(妻)は、元教員webライターで今は介護の勉強中。赤ちゃんからお年寄りまで気軽に集まれる、地域コミュニティを作るのが夢です。

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