2004年夏、中欧、一人旅

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2004年夏、中欧、一人旅。

10年ほど前、学生時代最後の夏、ドイツ・ポーランド・オーストリア・チェコを、3週間かけて一人旅してきました。

ヨーロッパに行くことや一人旅の憧れはずっとあったし、まわりの友人からの勧めもありました。石造りの美しい街並み、土地〃の味、美術品、英語以外の言語。本で見、話しに聞く街を、自分の足で歩いている場面を想像するだけでワクワクしました。

それ以上の不安もありました。現地で自分一人でホテルが手配

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中欧旅行記①:成田~ソウル

成田テイクオフは1330であるが、自宅を当日出発していては間に合わないため、千葉駅近くのホテルに前泊した。東京は電車も徐行するほどの大雨、千葉では激しい雷雨。なんなのだ、この門出は。

ずっと心にあったヨーロッパ旅行がついに実現した。3週間という長さも、バックパックというスタイルも、未体験ゾーン。どうでもいい情報を付記しておくと、ヨーロッパは我が家未踏の地である。

空路でお世話になるのは韓国第二

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中欧旅行記②:ソウル~フランクフルト

東大門市場から空港行きのバスに乗車。ソウルはいい天気だ。

仁川国際空港に到着後すぐチェックインしたところ、機材の遅れが出ているという。出発は1230→1400に変更。ネットカフェでぼっとしたり免税店をウロウロしたり、ロビーでやってた「猟奇的な彼女」を見ながら、空いてしまった時間を潰した。きれいな空港だ。東アジアのハブ空港といわれるゆえんか、いろいろな地域のお顔立ちを見かける。

結局2時間遅れで

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中欧旅行記③:フランクフルト~ベルリン

本日も移動日なり。

フランクフルトとベルリンを結ぶICE(日本でいうところの新幹線)は座席が早めに売れてしまうと、旅の聖書「地球の歩き方」に書いてあったので、ホテルのビュッフェで優雅に朝食をとったあと、すぐホテルを出て中央駅に向かった。太陽がまぶしい、爽やかな朝だ。

あらかじめ欲しい切符の行き先と出発時間を書いたメモを持って窓口に向かい、おばちゃんに見せる。この「メモ見せる作戦」は友人から教わ

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中欧旅行記④:ベルリン

のんびりと起床、身支度を整えてビュッフェで朝食。安ホテルであるから大層なものはないが、ホテル代には朝食も含まれているのだから食わねば損である。山盛りのコーンフレーク(甘い)に、クーペというパン(硬いが味は良い)をたらふく食べる。

本日最初の目的地はベルリンの東玄関・リヒテンベルク駅。明日のワルシャワ行き夜行列車の予約をするためだ。

「ポーランドは他の国に比べて治安が良くない。寝台を使うなら1等

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中欧旅行記⑤:ベルリン

2004年に中欧4ヶ国を旅した時の記録です。目次はこちら。
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本日ベルリン最終日。ホテルの朝食はコーンフレークてんこ盛り、甘い。

観光の前に、明日からのポーランド行きに備えてポーランド通貨「ズウォッティ」を手配する。観光案内で教えてもらった、アダルトショップの街のどまんなかにある両替屋で、紫色の香りとドゥドゥチャドゥドゥチャに包まれながら両替。手数料込みで、1ズウォッティは

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中欧旅行記⑥:ワルシャワ

2004年に中欧4ヶ国を旅した時の記録です。目次はこちら。
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目が覚めたらコンパートメントはぼく一人になっていた。ワルシャワまでまだ数時間。トイレいこ、とコンパートメントから出ようとするとドアが開かない。ガシガシやってもダメ。ドアの隙間を覗いてみたところ、なんと外側から鍵がかかっている。

いやな予感がする。イケナイ電車に乗ってしまったのだ。このままポーランドを越えモスクワまでいき、

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中欧旅行記⑦:ワルシャワ~クラクフ

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本日はクラクフに向かう。ワルシャワがとてもいい街だったので、もっと滞在したかったかといえば、そのとおり。クラクフにも期待したい。

切符を手配してから1015出発まで、地下街をうろつく。浮浪のおっちゃんが通路に寝ころんでいたりして、このあたりの治安が悪いってことに納得。

電車のコンパートメントは6人用で満員。クラクフまで

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中欧旅行記⑧:クラクフ・ヴェリチカ

2004年に中欧4ヶ国を旅した時の記録です。目次はこちら。
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うだうだ起きたあと、ヴァヴェル城に向かう。ヴァヴェル城はクラクフで一番の観光名所で、さらに日曜日の今日は入場制限があるため、午前中に行くのがベストだそうだ。
城の脇を流れるヴィスワ川がきらきら輝いている。このヴィスワ川の向こう岸が「シンドラーのリスト」のシンドラー工場があった場所だ。

ガイドに従い宝物やら王室のプライベー

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中欧旅行記⑨:アウシュビッツ

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そもそも、なぜポーランドというお世辞にもメジャーとはいえない国に来たかというと、どうしてもアウシュビッツに行きたかったからだ。説明するまでもない、人類の負の遺産。

アウシュビッツまではクラクフ駅前からバスで1時間半ほど。バスはポプラ並木と、その向こうにゆるやかに広がる丘の中を走って行く。アウシュビッツの凄惨なイメージとは

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