2004年夏、中欧、一人旅。
10年ほど前、学生時代最後の夏、ドイツ・ポーランド・オーストリア・チェコを、3週間かけて一人旅してきました。
ヨーロッパに行くことや一人旅の憧れはずっとあったし、まわりの友人からの勧めもありました。石造りの美しい街並み、土地〃の味、美術品、英語以外の言語。本で見、話しに聞く街を、自分の足で歩いている場面を想像するだけでワクワクしました。
それ以上の不安もありました。現地で自分一人でホテルが手配できるか、とか、電車がちゃんと目的地に付くか、とか、暴漢に襲われたらどうしよう、とか、そういう心配症な性分ゆえに、しばらくのあいだどうしても踏ん切りがつきませんでした。
でも、次の年はもう社会人。社会人になれば、長い時間かけて海外旅行なんてそうそうできなくなります。次に行けるのは、60歳くらいになっちゃうかもしれません。そんなリアルが少しずつ迫ると「行かなきゃ損」という思いも日増しに強くなり、学生最後の年の夏にやっと、一人旅決行と相成るのです。「まあ、なんとか、なるだろう」というような心持だったかと。
もし同じように出発を迷っている方の目にとまれば嬉しいなあ、なんてことを思っています。
旅程と目次
0905 成田 = ソウル
0906 ソウル = フランクフルト
0907 フランクフルト = ベルリン
0908 ベルリン
0909 ベルリン
0910 ワルシャワ
0911 ワルシャワ = クラクフ
0912 クラクフ・ヴェリチカ岩塩採掘場
0913 アウシュビッツ
0914 プラハ
0915 プラハ
0916 プラハ
0917 プラハ
0918 ウィーン
0919 ウィーン
0920 ウィーン
0921 ウィーン = ザルツブルグ
0922 ザルツブルグ
0923 ハルシュタット
0924 ザルツブルグ = ミュンヘン
0925 ミュンヘン = フランクフルト
0926 フランクフルト
0927 フランクフルト = ソウル = 成田
当時のぼくは
・性格:ビビリ
・年齢:23歳
・特技:捲く
・英語:どうして話せようか(いや話せない)
・独語:どうして話せようか(いや話せない)
持っていったもの
・小さめのバックパックと、街歩き用のショルダーバッグ。
・「トーマス・クック」。ヨーロッパの電車の時刻表です。
・「地球の歩き方」数冊をばらして、必要な部分だけ製本したやつ。
・「旅のゆびさし会話帳」ドイツ語・ポーランド語・チェコ語
・Tシャツ4枚、下着3着、ジャージ1枚。洗濯洗剤と紐ハンガーも。
・FinePix440(400万画素!)+xDカード(512MB!)
・現金+トラベラーズチェック合計15万円。
・変圧器とか充電器とか常備薬とか目覚まし時計とか。
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