中欧旅行記㉑:ミュンヘン=フランクフルト
2004年に中欧4ヶ国を旅した時の記録です。目次はこちら。
------
4ヶ国をぐるっと回って、フランクフルトに帰ってきた。最初にここに来た時よりも寒くなっているし、日も短くなっているし、オープンカフェは無くなっているし、みんなコート着ているし。時間の経過を思わせる。
フランクフルトに帰ってきたということは、この旅行はもうすぐ終わり、ということだ。名残といえば名残だし、郷愁といえば郷愁である。過ぎてしまえばあっという間の3週間。芭蕉のように、一生を旅に暮らすというのは、どんな感覚なのだろう。
フランクフルトに到着してから、なにはともあれ駅のスタンドでソーセージを食らう。ウマイ。観光案内で宿を予約して、いざフランクフルトの街へ。
サタデーマーケットに出会したので、ぷらぷらと見学。マーケットは地元の方々の生活が垣間見えて、活気があって大変楽しい。りんごワインとソーセージをいただく。うまい。
この日はゲーテハウスやらヨーロッパ中央銀行やらを見学。「ほう、ここが大文豪のお宅か」「ほう、ここがユーロの総本山か」という、阿呆のような感想を抱く。
みやげを探しながらぷらぷら歩いていると、三越に迷い込んだ。店員のおねーさん方(日本人)がことごとく美しい。おねえさんが
「明日は日曜日でほとんどの商店が休みになります。おみやげを買うなら、今日のうちがよろしいですよ」
と教えてくれた。土産が手に入らないのも困るので「ちょっとよい品」は三越で購入した。フランクフルトまで来て三越で買わなくてもよいのだが、おねーさんが親切に案内してくれたので仕方がない。
夕食は駅近くのバーへ。ベーコン&チキン&チーズのハンバーガーとビールを注文し、のんびりと食した。ヨーロッパの飲食店の空気を味わうのは今日が最後か、と思うと、なんだかその空気が愛おしかった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?