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中央旅行記⑪:プラハ

2004年に中欧4ヶ国を旅した時の記録です。目次はこちら
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寝坊して10時半頃出かける。今夜も同じホテルなので、荷物はそのまま。ちなみにここ、正式にはホテルじゃなくてペンション。ぶれじな家のペンションこと「ブレジナペンション」。ペンションはホテルよりもワンランク下がるらしいが、部屋はきれいだし新市街へのロケーションもよろしい。

本日はプラハ城が目的地。旧市街の火薬塔を出発して~旧市街広場~カレル通り~カレル橋まで。橋をわたると上り坂、日本大使館を脇に見つつさらに登って行くと、ようやくプラハ城だ。要所々々で塔にのぼり、眺望を楽しむ。

ちなみにこのルートは「王の道」という、王様就任パレードが練り歩いた道だそうだ。権力に興味はないが、プラハの王様なら、なってみたい気がする。伝承を受けた王族しか知らない玉座の間から、日がな街を見渡すのだ。さあ叫ぼう、ここが世界の中心だ。「プラハは滅びぬ、何度でもよみがえるさ。プラハの街並みこそ人類の夢だからだ!」。

プラハ城は尖塔が美しい。「百棟の街」を象徴するかのような出で立ちだ。塔のてっぺんからは、プラハの素晴らしい街並みを一望。ちなみに階段の入り口には「エレベータなどない。280段あるから注意!」という旨の注意書き。にもかかわらず、西洋人よろしくでっかい尻のおじさんがゼェゼェ言いながら登るあたり、やはり一見の価値ある眺めなのだ。

城の見学とフラッチャニ地区(城付近界隈)の散策を満喫した後、カレル橋近くのレストランで夕食。この日はチェコで有名なベヘロフカという薬草酒を一献。なかなかに強烈で、鼻から抜ける香草のにおい、喉には高いアルコールが熱い。トンクッと2杯飲み干す。

プラハ城をシルエットにした夕焼け~夜景を惚れぼれと眺めながらしばらく散歩し、ホテルに帰還。いっぱい歩いて足が痛い。


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