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中欧旅行記⑩:プラハ

2004年に中欧4ヶ国を旅した時の記録です。目次はこちら
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ついにやってきた!あこがれの「百塔の街」プラハ!この街に来たくて、ヨーロッパに来たようなもんである。本日から4日間滞在の予定であるから、のんびりと満喫できそうである。

プラハ中央駅に着いたのは730、とりあえず安パンを買って、ベンチで鳩と一緒に食す。ベンチもハトもパサパサのパンも、なんの変哲もないライブソングも素敵に見える。これがプラハの魔力なのか。

まずは街のシンボル・カレル橋を徒歩で目指す。地下鉄?そんなものは使わない。街の雰囲気を楽しもうじゃあないか。プラハ中央駅からは意外と遠いので、注意が必要だ。

旧市街の路地は狭くて曲がっていて、交差点も直角でない。道は入り組んで迷路みたいで、地図を見ても自分がどこにいるかわからない。商業感と生活感のあふれる薄暗い空間。そんな路地の隙間から、あるときふと、プラハ城の尖塔が見えたりする。路地マニアにはたまらない空間だ。要はアレだ。迷うのも一興の街なのだ。

うろうろ歩いていたら、はからずも旧市街広場の天文時計の前に出た。時計の仕掛けは精巧な造りで、是非我が家にも一台、と思う逸品。ただし、時刻の読み方は理解不能である。広場中央に立つヤン・フス像にご挨拶し、腰を下ろして休憩。

そこから程なく、カレル橋にたどり着く。雄壮なたたずまいだ。これが600年も前にかけられ、ついこの間の豪雨にも耐えたのだから驚きだ。技術大国日本は、ハイテクもおしゃれも大いによろしいのだが、もっとこう、永く用に供することが出来る技術を学ぶべきじゃなかろうか。「橋の架替が必要ですなあ」なんて気軽にいってる場合ちゃうぞ。

夕方、「剥製模型がすごい!」と後輩に薦めらた国立博物館に行ってみた。確かに見応え十分だったが、それ以上に魅せられたのが鉱物展。広いフロアに、5000種類以上の鉱物。変な形、変な色、珍岩奇岩がずらーり。石ころを見るのがこんなに楽しいとは!!石ころに夢中になる酔狂な東洋人!

夕ご飯はホテル近くの適当なビアバーに入った。ビールはもちろんピルスナーウルケル、黄金色をしたビールの元祖であるこの銘柄のなんとも愛しい美味さよ!一緒に頼んだベーコン&チーズ、ポークステーキは、コクがあって至極ビールに合う。そして、腹一杯食べても650円くらい。

明日からも毎日これが味わえるなんて!桃源郷はここにあったんや!

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