中央旅行記⑫:プラハ
2004年に中欧4ヶ国を旅した時の記録です。目次はこちら。
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「ブレジナペンション」は二泊しか部屋が取れなかったので、本日は宿探しから始めなければならない。中央駅の観光案内にいくと、すんなり宿が見つかり、予約もしてくれた。荷物を置きに「ペンション・プラハシティ」に向かう。中央駅からトラムで二駅とちょっと徒歩。バストイレ付きで4,000円。
レセプションでチェコ人と日本人の意思疎通がうまくいかず、やいのやいのする。どうやら、鍵のデポジットでいくらか預けるシステムらしい。相場を知らないぼくは、ほれ、とポケットから10チェココルナ(50円くらい)出したところ
「少ないよ。みんな100チェココルナとか出すよ。」
とたしなめられた。世間知らずが、こうして大人になっていくのである。
昨日行き損なったストラホフ修道院にむかう。ここの「神学の間」という図書館がすごい。2フロア分の壁には本本本。天井の装飾も手伝って、「知」が凝縮された神聖な場所という雰囲気がした。世の中が今よりもう少しシンプルに捉えられていた頃、先達が積み重ねてきた知見である。
修道院を出たのが1130くらいで、なにげなくプラハ城に向かったら正午の衛兵の交代式を見ることができた。城から演奏が聞こえてきて、行進する兵も多く、定時ごとの交代式よりも豪華。たくさんの見物客が居る中、最前列に出られたのはラッキーだった。
定位置についた衛兵は微動だにしない。女子が耳元でジョークを囁いていたが、動じない。足の裏が痒くなったら、用を足したくなったら、どうしようもない僕に天使が降りてきたら、どうするのだろうか。
旧市街の喫茶店でイチゴタルトをまったりと楽しむ。タルトが100円、コーヒーが160円。ポーランドとチェコではイマイチ物価体系がよくわからない。どっちにしろ安いからありがたいのだが。
夕ごはんはチェコ名物ローストポーク・ザウアークラウト・クネドリーキという黄金の組合わせ。お供のビールはもちろんピルスナー・ウルケル。ウマすぎる。「料理として…完成しすぎている…。う…まい…ぞぉぉぉぉぉおぉぉぉーーーー!!!!」(味皇)
夜、マリオネットを見に行った。演目は「ドン・ジョバンニ」で、まあチェコ語はまったくわからなくて、音楽はスピーカーで舞台はチープだったが、人形の動きはコミカルで、劇中にはギャグも、あまつさえ下ネタも満載で、観客一同大いに楽しめた。
劇場を出るも、ホテルに帰るのがもったいなくなってくる。名残を惜しんで散歩。明日でプラハは最後かー…
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