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考え方

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自分にとって、好き嫌い、支持不支持、善悪などの評価如何にかかわらず、考えさせられた、新たな視点を学んだ、考えるに値する重要さがあったと感じた記事を記録しておく場所です。この記事リ…
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2022年1月の記事一覧

「勝手に学ぶ人」と「期待されて学ぶ人」の差が埋められない

「勝手に学ぶ人」と「期待されて学ぶ人」の差が埋められない

ここ1年ぐらい感じていた「学びに関する格差」の話を書く。

最初にまとめ・勝手に学ぶ人は、自分の周囲にある「学びに使えそうな仕事」を探して自分の仕事にすることを繰り返す
・期待されて学ぶ人は、上司とかの期待に応えて新しいことを学ぶ
・「勝手に学ぶ人のスピード」>「期待されて学ぶ人のスピード」なので、格差が開いていく
・「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」が実現できない

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人とのつながりを失うと不安定になる

妊娠してYouMeさんは専業主婦の状態に。ある日、私はYouMeさんに否定的なことを言った。その後しばらくしてから、YouMeさんにこう言われた。「あなたから否定されると、世界のすべてから否定されたような気がする」。私はビックリした。YouMeさんは私にわかるように、次のように説明してくれた。

「いま、私は仕事もやめて、社会とのつながりが全部切れている。実家も遠く、長年つきあってきた友達も一人も

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共産党員のエリート意識と中国という学歴偏重社会(4)

共産党員のエリート意識と中国という学歴偏重社会(4)

中国は、昔から「科挙」で選抜された受験エリートが皇帝直属の官僚となり、広大な領土を直轄統治してきたのです。「科挙」に受かったエリートたちは、自らの知力と正当性に圧倒的な自信をもっていました。日本の世襲の役人による地方自治的な封建主義とはそこが違うのです。日本ではそのことによって多様な地方文化が花開きましたが、中央集権の直轄統治を可能にしてきた「科挙」(その実態は腐敗していたかどうかは、余り重要では

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「5年」ですべてが変わる

「5年」ですべてが変わる

【5年以上前の話は役に立ちません】
韓国で、2013年から2015年にかけて、大学教授をして、韓国で住んだ。とはいうものの、日本には毎月一回は帰るようにしていて、任期の2年が終わったら、日本に戻った。自分的にはいろいろ実りはあった赴任ではあったと思うのだが、とにかく韓国と言う地域の「発展」「経済成長」は目を瞠るものがあった。それをいま感じているのは、私だけではない。かの野口悠紀雄先生も数字でそれを

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