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研究論文

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ジャンルは問わず、私のこれまで求めた研究をまとめたマガジンとします。
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記事一覧

産業革命による大変革とその後の社会

産業革命による大変革とその後の社会


はじめに 今見ているであろうスマートフォン、そしてその中に搭載されたAIやIoTなどのテクノロジーなどデジタルコンピューターを始めとする道具や機能。そして日常生活上欠かすことのできない電子レンジや冷蔵庫、洗濯機などの家電、ソファや布団などの家具、時計や印刷機などの道具はデジタルであっても、アナログであっても、ほとんどが産業革命によって生み出されたものである。
 名誉革命後の近代、イングランドから

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ナショナリズムから始まった危険な右翼的思想

ナショナリズムから始まった危険な右翼的思想


はじめに 20世紀初頭、第一次世界大戦後1920年、イタリアでファシズムという考え方が生まれた。そして同年にドイツでナチズムを体系化させ、スペインでは内戦後に国粋主義を確立、日本ではパドリオティズムもとい愛国主義の政策に転換させていった。この考えの原点は、ナポレオン戦争中に発生するナショナリズムから既に始まっていた。今回は各国のナショナリズムの転換を読み解き、そこからナショナリズムそれぞれの考え

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氷河期世代と少子高齢化の関連性

氷河期世代と少子高齢化の関連性


はじめに 人間は生きている中で、食べ物や金銭などの対価を得るために労働を行う。この場合労働というのは手伝いの範囲から専門的な範囲まで広く捉えるとする。この動きは先史時代の人類の誕生から始まった。人々は食べ物を得るために狩猟をし、火を付け、肉を焼いて食べる。ここまでの一連の流れもある意味労働といえるものだ。古代ギリシャなど文明から都市国家が形成されるようになると、そのような労働を行う場所も自然と集

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汎ゲルマン主義はなぜ生まれたのだろうか?

汎ゲルマン主義はなぜ生まれたのだろうか?


はじめに 欧州には南欧のラテン系の民族、北欧・中欧のゲルマン系の民族、東欧のスラヴ系の民族と大きく分けられる。歴史時代の中で最初に起こった世界大戦は、これを背景としたヨーロッパの分極化が崩壊したことが一つに挙げられる。欧州の立地上、中心となっている国はドイツであることは冷戦で証明されている。ドイツの外交官であるオットー・フォン・ビスマルクは、オーストリアとロシア双方のとある野心を抑えるために同盟

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記録的な台風から見る台風への予防方法

記録的な台風から見る台風への予防方法


はじめに 日本で起こる自然災害は地震だけではない。日本の位置する極東太平洋では、高気圧が発生しやすいため風の影響を受けて渦を巻いて西進または北上していく。では各地でそのような台風による大雨や暴風が相次ぐ中で、災害に対する備えが出来ているかと聞かれれば、以下の円グラフより「どちらかといえばできていない」という答えが多かったとされている。

 確かに、台風の方向は熱帯低気圧によって、日本に通らず、東

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自民党にはどんな政治家がいるか。

自民党にはどんな政治家がいるか。


はじめに 義務教育内での社会科である「公民」は、法律や外交、心理学(倫理)、経済を主軸に扱うが、肝心の内容である各政治家の諸政策や各企業の業界研究などを学習範囲としていないため、法学科や経済科の大学講義を受けなかった人にとって知らないことが多くあるだろう。また知ることができたとしてもマスコミ、メディアだけの知識であり、実際の状況を理解し、よりよい社会について考えることが難しくなりつつある。
 他

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地震の源流とこれから

地震の源流とこれから


前書き 2024年8月8日、宮崎県日向灘を震源とした震度6弱、マグニチュード7.1、深さ30kmの地震が発生した。この地震から日本国内は南海トラフ巨大地震が「再来」することを予期し、警戒しつつ避難を呼びかけていた。そして翌日の9日に神奈川県西部を震源とする震度5弱、マグニチュード5.3、深さ10kmの地震を観測した。東アジアは環太平洋造山帯という火山帯に位置しており、日本もその一部であるため地震

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東アジアの技術革新

東アジアの技術革新

・はじめに 近年、我が国日本を始めとする東アジアでは高い経済成長率を持っており、その経済力で国内の技術力を大幅に躍進させていった。この影響力は世界の経済成長率4.4%をゆうに超え、世界経済からも一目置かれる立場となっていった。

・アジアの技術史 先史時代の時代から、世界の人々は各種技術を用いて身の回りに溢れるものをどんどん便利にさせていった。最初にこれを行ったのは中東だった。その流れからインド、

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