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根気より呑気でたのしむ外国語

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英語をはじめ、外国語のもつ “おかしさ”、“たのしさ”、“おもしろさ” について、のんびり気楽に書き留めていく。雑考。
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#英語表現

#102. 英語では、形容詞にも序列がある

#102. 英語では、形容詞にも序列がある

形容詞の序列について昨晩遅くに質問を受けた。

日本語では「青い大きな時計」と言っても「大きな青い時計」と言っても、とくべつ違和感を覚えないのだが、

これが英語だと “a big blue clock” と言わなければならず、“a blue big clock” は英語ネイティヴの耳にはしっくり来ないらしい。

ためしに Google Ngram で、“a big blue” と “a blue

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#101. ある雨の日の英語考

#101. ある雨の日の英語考

雨の日のことも好きになれたら、きっと毎日が楽しいだろう。

数年前、フィンランドの首都ヘルシンキの街を歩いていたとき、強めの雨が降っているのに、街の人たちがいっこうに傘をささないことに驚いた。

その日の雨は土砂降りで、ぼくはすぐにでも屋内に入りたくなったのだけれど、そこらにいた現地人たちは、とくべつ雨を気にしていない様子だった。

そのとき一緒に歩いていたイタリア人のロレンツォにワケを尋ねてみた

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#96.  2020 年に台頭してきた英語たち

#96. 2020 年に台頭してきた英語たち

日本では、年末になると「今年の漢字」や「流行語大賞」が発表されるが、それと同様に、英語界隈では、世界的に権威のあるさまざまな辞書が、その年を最も象徴する英単語 "Word of the Year"(今年の一語)を決めるという慣習がある。

2020 年は、日本史や世界史、現代社会や政治・経済など、未来の子どもたちが使う社会科系の教科書において間違いなく太字で記されるであろう目まぐるしい年だったわけ

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#95. 年末年始にピッタリだけど、役には立たない英単語

#95. 年末年始にピッタリだけど、役には立たない英単語

クリスマスには、不穏な話題がつきものである。

先日もこんなツイートが話題になった。目にした方も多いだろう。

若年層がターゲットであるカナル 4℃ のネックレスを 30 代の女性に贈るのは違う、という主旨のツイート。これを書いているいまの時点で 4.6 万件のいいねを集めている。

プレゼントというのは、往々にして難しい。

一年の中で唯一、世界中がいっせいにだれかに贈り物をするこの 2 日間。

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#94. 最初から優しいなんて嘘じゃん

#94. 最初から優しいなんて嘘じゃん

高校時代に友だちから「なんかそれ、人殺しそうだね」と言われて以来、冬でも素手で過ごしてきたが、近ごろグッと冷えてきたので、たまらず手袋を買ってしまった。

道ばたで見る小学生は、こんな時期でもなぜか半ズボンだったりする。中学生のとき、体育の授業を半袖でやっていたのが信じられない。

ヒトは明らかに、年々寒さに弱くなっていく。「殺人を犯しそうだ」とかそんな見かけの問題はもうどうでもいい。ぼくはそんな

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#93. 心はときに、血を流す

#93. 心はときに、血を流す

「近しい人が亡くなった」とか、そういう類の不幸を話すと、英語ではだいたい “I’m sorry.” という応えが返ってくる。

“I’m sorry.” といえば、「ごめん」の意味で使うのがだいたいの相場だが、この意味だけしか知らないでいると、こう言われたとき「いや、あなたのせいじゃないんですけど」と心の中に「?」が浮かぶことになる。



結論から言うと、相手の不幸を聞いたとき使う “I’m

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#90. 誕生日には、毎年この言葉がよぎる

#90. 誕生日には、毎年この言葉がよぎる

じつは今日、誕生日を迎えた。92 年に生まれたぼくは、とうとう28 歳になった。

こういう日は、たいていの人が家族や恋人、友人からのお祝いメッセージをもらい、あさ起きてから夜ねむるまで、幸せな気持ちを噛みしめるだろう。

もちろんぼくも、国内外からお祝いのメッセージをもらい、いつになく幸せな気持ちである。



しかし、毎年この日が来るたび、頭にフッと浮かんでは、ぼくの肝を恐怖で冷やす言葉があ

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#85. 溺れないよう頑張ってるよ

#85. 溺れないよう頑張ってるよ

あまりに仕事が忙しく、更新が一ヶ月以上滞ってしまった。

ここに上がる記事を読むためだけに、折を見て訪ねてきてくださったり、当アカウントのみをフォローしてくださっている方もいる中、とても申し訳ないことをしてしまったと恥じている。

どうもすみませんでした。

くしくも、(自己紹介記事を除いて)いちばん最初にアップした記事が、「仕事に忙殺されている」という意味を表す “be snowed under

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#82. とめどなく不安の溢れるそんな日に

#82. とめどなく不安の溢れるそんな日に

行きつけのアイリッシュ・バーの壁面に、こんなポスターが貼ってあった。

“AN IRISHMAN’S PHILOSOPHY” ということで、どうやら「アイルランド人流の考え方」を教えてくれているようなのだが ......

最後まで読んで思わず笑ってしまったので、以下に訳して紹介したい。



There are only two things to worry about, either yo

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#79. 考え方の違いってことで

#79. 考え方の違いってことで

ついこの間の話だが、職場に着くやいなや、「いやでもそれは絶対違うと思いますよ」という怒鳴り声が耳に入ってきた。

どうやら二人の同僚(といってもどちらとも話したことはない)がなんらかの件でもめている。

デスクで今日やるべきことを確認しつつ、しばらく二人の口論に耳を傾けていたが、結論から言うとそれは、両者の価値観が根本的に違うがゆえに着地点を見つけられない水掛け論だった。

(ぼくと彼らのプライバ

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#67. 言いあやまりんよ、永遠に

#67. 言いあやまりんよ、永遠に

好むと好まざるにかかわらず、生きているかぎりぼくらは必ず、なんらかの言葉を言い誤る。

母語であろうが外国語だろうが、言い間違いをせず一生を終える人などそういない。人間は永遠に言い誤るのだ。

むかし、日本語を勉強しているスペイン人の子と知り合って、しばらくしてから忘年会のお酒の席で再会した。

「最近日本語の勉強どう?」と聞いたら「かなりいい感じだよ」と清々しい顔。まえはよく「漢字が苦手」と嘆い

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#61. レモンしかなきゃそれでもいい

#61. レモンしかなきゃそれでもいい

英単語 lemonade は、日本語において 2 つの読み方を持っている。

前回の記事で、「アイロン|アイアン」、「セカンド|セコンド」、「ステッキ|スティック」などの、「英語では同じ単語なのに、カタカナ表記が違う日本語」をいくつか紹介した。

どのような経緯でそうなったかは知らないが、英語の iron, second, label, machine, stick, strike はいずれも、日

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#55. いまや世界が燃えているのに

#55. いまや世界が燃えているのに

ここ最近よく脳裏に浮かぶ、英語の慣用表現がある。

というのも、この数カ月、英語オタクの呑気なつぶやきがめっきり書けなくなっていて、書こうにもどうも、そういう気分にはなれないのだ。

そういう気持ちになるワケは、次の記事の中でライターの古賀史健さんがキレイに表現してくれている。

古賀さんには目下取りかかっている著書があるのだが、先日その発売を延期することについて考えたらしい。

こういう本をつく

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#53. それでも笑えれば

#53. それでも笑えれば

普段あまり口を開かない父に、「...... あんまり暗くなるな」と言われるほど落ち込んでいた数年前、家族が寝静まってから深夜に独り、布団の中で漫才動画を観ていたのをよく覚えている。

暗い時代を乗り越えるのに、笑いは必要不可欠だ。事態がなにも変わらなくても、笑っているその瞬間だけは、不安や恐怖も忘れられる。



近ごろ憂鬱なニュースが続き、本来ならば、英語オタクのザレ言・タワ言・ヒトリ言を書く

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