Queens Town & Lake Wanaka 静かな湖畔の森の影から
夏はまだ終わらないよね?
こんばんは。今日はニュージーランドの南島、クイーンズタウンとレイクワナカを旅した話を書いています。
早速地図を載せますね。こちらがクイーンズタウンです。
そして、こちらがレイクワナカの場所です。
どっちも近いな!! 一緒じゃん。もう少し寄ってみます。
何を見せられてるの私達!?
地図です!! ニュージーランドの!!
という訳で、南島のクライストチャーチから、レイクテカポ、そして旅の青年はクイーンズタウンへとやって参りました。
今日は編集後記で良いナンバーがかかるので、すぐに本編に参りましょう。
Queens Town & Lake Wanaka 静かな湖畔の森の影から
レイクテカポから「ネイキッドバス」に乗って、ニュージーランドの南島のワカティプ湖のある小さな街、クイーンズタウンに着いた。
ケアンズの時に知り合っていたJDの友達のスティーブンに連絡を取って落ち合って、俺は速攻でバッパーにチェックインして一緒に街に飲みに出た。
スティーブンがいかしたバーを知っていて、一緒にはしごした。その日の夜はスティーブンと、その友達ジョンとたくさん飲んだ。
これで今日も終わりかと思っていたんだけど、宿に帰ったら、同じ部屋の旅人達がフレンドリーで、仲良くなったので宿の一階のバーに一緒に飲みに行くことになった。なんで夜の遅い時間帯からこうなるんだろう、ビリヤードをやったり、音楽に合わせて踊ったり、オーストラリアのケアンズの夜みたいにはしゃいでいた。
爽やかな朝、朝食を軽く済ませて外に出る。道の脇には落ち葉が落ちていて、吸い込む息は冷たい。湖畔を歩いて目に入ってきたのは、誰も座ってない空っぽのベンチ。そいつが湖を見ている。首を少し上げると、曇り空の向こうに連なる山々。寂しいとかもう、そういう気持ちはそこのベンチに座らせておきたい。
まだまだ現実まで追いついてこない。この物語はまだまだ続くのか、なかなか終わりが見えない。
今日、新宿に行ってみた、新宿御苑にも行った。公園の出口の目の前に、俺の処女小説、『高校純情物語』を提出した文芸社のビルが建っていた。中に入って、どうやったら本を出せるか聞いたんだ。初めの一歩が大事だ。
小雨が降ってきた。冷たい凛とした空気の中にいるのも気持ちがいい時がある。雨に濡れるクイーンズタウンの街で、傘をさす君とすれ違った気がした。
鳩、いや、カモがぷくぷくと浮かんでいる湖と、陸の境界線はもうない。水をかく小さな足は紅葉した葉っぱの黄色みたいに小さくて可愛いい。そいつらに餌をやるおっさんを静かに見ている。
フードを被って人気の少ないクイーンズタウンモールを歩く。そのまんま流れてボタニックガーデンへ、そこにも誰も座ってない空っぽのベンチが置いてあった。空は曇っていたのに、湖の向こうの山の手前にはいつの間にか虹がかかっていた。色づいた木々がやけに綺麗だ。虹はまだ消えてないだろうか、そんなことは無いよな。
街の周りをしばらく歩いた後、風に誘われるがままに山に登ろうと思った。坂道を登っていく斜面にも家が続いて建てられていた。木々はここでも色づいていて、振り返るとまだ雲の晴れ間に、虹が架かっていた。
ロープウェイに乗れば5分くらいで頂上に行けるのに僕は歩いてしまう。
一時間くらいかけて山を登って行く。その分ゆっくりと山から見下ろす街並みや、森の景色を見ることが出来た。遠く、虹はまだ架かっている。
夜、バッパーに戻ると僕等はまたバーに飲みに行ってしまう。アルゼンチンから旅に来ているというミリがやけに明るくて、優しくて可愛かった。
クイーンズタウンに居ても特にすることもないから、時間があれば山に登っていた。キノコや、枯れ草に時たま足を止めて見入っていた。深く息を吸って、一緒に霧雨に降られた。倒れた木も濡れて、木の実も瑞々しく輝く。山道の脇には石が積み上げられている場所やキリカブもあった。
今日は灰色の空、霧がかかっていて遠くの山までは見えなかった。
僕は雨に濡れないように、パーカーのフードを頭に被ってシドニーでこの旅の為に新しく買ったスーパードライのジャケットのチャックを一番上まで締めた。
クイーンズタウンの秋は深まる。ここには5日間くらい居た。その間にレイクワナカや、ミルフォードサウンドにも行った。
レイクワナカには、レイクテカポからクイーンズタウンに来るまでにも休憩で寄っていた。でもその時は15分くらいだけだったから、物足りなくて。もっと湖畔を歩いたり、そこで時間を使いたかった。
レイクワナカの湖畔にも大きな手の置物とかいろんなアート作品があって、湖の桟橋には小さな船がいくつか浮かんでいた。それ越しの山も、見上げる山もとても綺麗で、ここでも水は驚く程透き通っていた。空っぽのベンチはここにもあって、ただただそこにあった。雨が降ったからだろうか、湖畔から湖の方に5メートルくらい伸びている木の橋が水に浸かっていた。ここら辺に住んでいる動物達は静かで住み心地良いだろな。
レイクワナカへ行った午後、湖畔を歩いていると毒が有りそうなキノコを見つけた。食べたくもなかったし、もちろん根っこから抜いたりもしなかった。
落ち葉は今日も濡れ落ちて、いずれ土に帰っていく。
ボートを漕ぐ時に使うオールだけが湖畔の脇道に落ちていた。ここでもベンチには苔が付いていた。近くには赤い色をしたキノコが生えていた、あれもきっと毒キノコだ。
レイクワナカにはアーリーポイントっていう見所があってね、そこから見る景色はとても綺麗らしい。湖上ではカヌーを漕いでいる人がいて、遠くの山に晴れ間が射しているのが見えた。歩いてきた道をまた歩いて帰る。これを繰り返して、旅を続けている。もう二度と通らない道ばかりだ。
街の方に戻ってくる時には空は晴れていた。山の天気は変わりやすいみたいだ。
その夜もバッパーの同じ部屋にいたみんなで近くのバーに飲みに行って遊んだ。毎日スティーブンと飲みに行くか、バッパーのみんなで行くかしてる。そういう時はそういう時で楽しいんだ。みんなでやったジェンガ大会楽しかったなぁ。あいつら元気かなぁ。あれっきりだよな。やっぱり旅をしているから、そういうのが多い。もう慣れたけど。ビリヤードをするのが面白いなって思っていたことがあって、この頃はよくやってた。
とてもよく晴れたある日。ワカティプ湖畔に歩きに行ったら「フリーマーケット」が開催されていた。絵を描く老人が、これまた画になる。
湖ギリギリの場所に座り込んで何かを話している旅人達。
もう絶滅しちゃったんだけど、大昔にこの土地にいたという大きい鳥「モア」の像が建つ広場。バスキングをしている人の前で、座り込んで何か夢中になって絵を書いている女の子がいた。
落ち葉。ドラムセット。カフェ。そんなのが好きだ。
クイーンズタウンの山に登ることにした。今度はまた別の山、ベンロモンドトラック、たぶんここが一番有名な山だと思う。晴れるまでここに登るのを待っていたんだ。
山の中腹まで登るとルックアウトがあって、クイーンズタウンの街並みを見渡すことが出来た。街の形がくっきり見えるから高い所が好きだ。
僕が泊っているバッパーはあそこで、あの人気で美味しいハンバーガー屋、「ファーグバーガー」はあそこだ。美味しくてほぼ毎日食べて、お金を使いすぎてしまった。
ベンロモンドの森のカフェで一休み。遠くまで山、その下には湖、気持ちが良すぎる。僕はティラミスのような、アイスのようなものを食べ、「ふぅ」っと一息ついて、街を眺めていた。
帰りはまたその登ってきた山道を降りてく。森に囲まれまくりながら今度はスキップする感じで駆け下りる。スピードも乗ってくるから楽しくなる。思ったより早く降りることが出来た。
夜にはまたみんなで飲みに出掛けた。クイーンズタウン最後の夜、バンドの演奏が鳴ると楽しくなる。ビールを片手にアフロのウィッグ被って変な顔して踊っている男が僕だ。
スティーブンとは同じ年だった。なかなか面白い奴だ。今思うと、彼は彼の友達のジョンっていうおとなしく体のごつい男とデキてたのかもしれない。この真相は闇の中だ。突っつきもしない。そういうのあっても、俺にはあまり関係ない、好きにやってってくれ。でも、俺を飲みに連れってってくれてありがとう。
よく歩いて、よく雨に降られて、よく飲みに行ったクイーンズタウンだった。
さて、アランがバーで働いていたっていう、氷河のある街フランツジョセフに向かうとするか。っとその前に、日帰りで行ったミルフォードサウンドの事もシェアするね。
編集後記
写真は静かで好きだ。
夏はどうしたら終わるんでしたっけ?
今日は許してください。こちら聞いていただければ答えがあります。
あれ。これは、良いナンバーか。
どうでしたっけ?
「自分で夏が終わったと思ったら終わる」んでしたっけ?
(記憶が曖昧ないつかのドラマのセリフの話をするな!!)
わかってるよ。今日は許して頂きたい。
そしたら、本編でも話してる、ニュージーランドのクイーンズタウンに行った事がある方なら、皆さんご存知のファーグバーガーの情報をこちらでもシェアさせていただきます。
美味しくて何度も食べてしまいました。
NZは、南半球だから5月は秋で、前説と、編集後記で夏の話してて。
もうよくわかりません。
じゃあ……。次行ってみよう。
ミルフォードサウンドと言う土地をご存知の方はおりますでしょうか?
NZの南島にありまして。そうだな。
ミルフォード・サウンド (Milford Sound) はニュージーランドの南島の南西部のフィヨルドランド国立公園に位置するフィヨルド。テ・ワヒポウナムの一部としてユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されている。別名として、ピオピオタヒ(Piopiotahi、マオリ語で「一羽のツグミ」)と呼ばれる。
ミルフォード・サウンドはウェールズにあるミルフォード・ヘーブンにちなんでつけられた名前である。ミルフォードサウンドを最初に発見したジョン・グロノの生まれ故郷である。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ありがとうございます。
別名、ピオピオタヒ!! 今知りました。
ピオピオタヒ。
次回は、ピオピオタヒに旅をした青年の話をシェアさせていただきますね。
今日もありがとうございました。
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『ビーチボーイズ』、私も見てた。懐かしいわ。な、コメントも待ってます。またね!!
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