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MBA Essentials 2021<総合コース>春 第5回 アカウンティング(会計)

恥ずかしながら最近まで「アカウンティング」という言葉を知りませんでした。「アカウント(PCやサービスのログイン)」と混同したんです。

はい。日本語では会計ですね。

苦手意識が強い人が多いのではないでしょうか?
私も苦手なので😓、だからこそ…

一緒に学びましょう!


第5回 概要

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アカウンティング ~クイズとレクチャーで基礎を学ぶ~
西山 茂 先生

ビジネスランゲージともいわれるアカウンティングの基礎について、財務データの分析を中心に学んでいきます。企業の具体的な事例やクイズなどをもとに、財務データの目のつけ所ROEをはじめとする財務比率の意味や向上策などについて、業種や戦略による違いなども含め、分かりやすく解説します。

西山先生めちゃ早口です…


会計を学ぶ価値

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冒頭に先生から話がありました。苦手意識がある人にこういう話をしていただけると助かりますね!

①客観的に企業の状況が見える
②会計はビジネスランゲージだから全世界で使える→①は世界の企業が対象
③経験はなくとも学べば7割はわかる


アカウンティング/ファイナンス/本日のポイント

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違いをよく問われるアカウンティングとファイナンスの関係が下図です。

アカウンティングとファイナンス

本日のポイントは「財務会計」(オレンジ)です。
図のとおり、財務会計は外部向けです。

以降では、経営視点からの財務諸表、

①貸借対照表(B/S)
②損益計算書(P/L)
③キャッシュフロー計算書(C/F)

の読み方を学びましょう。


貸借対照表(バランスシート、B/S)の読み方

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貸借対照表

安全な貸借対照表(B/S)という観点では、図のように左上が大きく、右下が大きいのがよいそうです。どういうことでしょうか?

左側は、流動資産>有形固定資産>無形固定資産の順で現金化しやすいからです。流動資産が50%を超えるとかなり安全です。

当然、右下の純資産も多い方が安全で、普通の企業は総資産の1/3程度です。50%を超えるとかなり安全です。


損益計算書(P/L)の読み方

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損益計算書(P/L:Profit and Loss statement)は1年間の活動報告書です。

損益計算書

当期純利益は、貸借対照表(B/S)の純資産にたまります。

太字の○○利益は5つありますが、実は経常利益は海外では使わないのです。知りませんでした。なので、グローバル比較で経常利益は使えません。

業界によって比率は大きく異なります。
例えば、原価率

・トヨタは80%
・スーパーは75%
・製薬、化粧品は20~30% など

こう見ると、製薬や化粧品メーカーはボロ儲けの印象ですが、製薬では研究開発、化粧品では宣伝にお金を使わないとやっていけません。

その他、目のつけどころとしては、

✅販売管理費
日本は公開している企業が多いようです。研究開発費、広告宣伝費が含まれます。

✅営業利益率
同業の業績のよい会社との違いを確認してみましょう。10%前後が目安ですが、大量販売(ヤマダ、ドンキなど)であれば5%でも平気です。


キャッシュフロー計算書(C/F)の読み方

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貸借対照表(B/S)や損益計算書(P/L)は700~800年前からあったそうです。一方でキャッシュフロー計算書は20年ちょっと。歴史が浅いんですね。

営業活動、投資活動、財務活動の3つの区分について学びました。

キャッシュフロー計算書

営業活動は、本業で儲けたか?の値で、金額が+の方が望ましいです。
投資活動は、投資をすると-になるので-の方が望ましいです。
財務活動は、資金の調達と返済です。


企業名当てクイズ

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グループワークでクイズに挑戦しました。

5つの企業(ファーストリテイリング、富士フイルム、三菱地所、ヤオコー、任天堂)のB/SとP/L+αの数値を見てどれがどの企業か当てます。

+αの数値としては、総資産回転率(売上/資産)、売上債権回転期間、在庫回転期間の数値が提示されました。

私はどこに目をつけたらいいやらわからず、ワタワタしていました😅

✅目のつけどころ

>ファーストリテイリング
→売上債権回転期間が短く、在庫は長い、工場は持ってないので有形固定資産が少ない、原価率は高い、など
>富士フイルム
→研究開発費が高く、無形固定資産が高い、など
>三菱地所
→有形固定資産(土地)が多く、総資産回転率は低い、在庫は長い(建物立てるのに時間がかかる)、など
>ヤオコー ※スーパーです
→総資産回転率高く、有形固定資産が高い、など。広告宣伝費が低いのはヤオコーならではの特徴
>任天堂
→営業利益率が高く、有形資産が少ない(持たない経営)、純資産がめちゃくちゃ高い、など

✅目のつけどころ(クイズ以外の企業)

その他の企業では、ヴィトンやエルメスなどのブランドの原価は30~40%、フェラーリは20%も研究開発に使っている、などの特徴も紹介いただきました。


ROEとはなにか

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ROE(Return On Equity)とは自己資本比率です。株主が出したお金が、どれだけうまく使われているか?という株主中心の考えです。

ROE = 当期純利益 / 自己資本

という単純な計算ですが、あえて式を分解(デュポンシステム)することで下図ように見えてくるものがあります。

ROEデュポン

①利益率をあげ、②資産回転率をあげ、③適度な範囲の借金を使う、とROEは高くなります。

財務レバレッジは、借金をしているかどうか?なので借金が少ないと低くなり、ROEも低くなります。

つまり、株主から見ると無借金経営はベストではないのです。株主目線を持っていないと、この辺の話はなんだか奇妙に聞こえますね。


ROEの関係図

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ROE関係図

ROEを支えている①収益性、②効率性、③安全性はROEの分解式とリンクしています。

注目は、「ROEと成長性は線がつながってない」というところです。書き漏れではありませんよ😁

つまり、ROEと成長は別の話であり、
成長のためにはROEとは別の視点で目標設定をする」必要があります。


目指すべき財務諸表とは

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適度なB/S(小さなB/S)、大きなP/L大きなC/Fとのことです。

✅目指すべき貸借対照表(適度なB/S)

貸借対照表_目指す

①運転資本を圧縮し、②投資効率、投資効果を上昇させ、③遊休資産を有効活用し、④安全と株主価値の上昇を上手にバランスさせる。

✅目指すべき損益計算書(大きなP/L)

損益計算書(目指す)

✅目指すべきキャッシュフロー計算書(大きなC/F)

営業活動は安定成長(+)し、投資活動は成長ステージに合わせて適切に投資(-)をし、財務活動はキャッシュが余れば株主に還元します。

これらを実現すれば、「株主を意識して、効率よく儲ける経営」「持たずに稼ぐ」につながります。


感想

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講義+アウトプットをしても、普段使っていないからモヤモヤ感がすごいです😓。積読をある程度消化したら先生の本を読んで復習します。

本日の学びはここまで。また来てください。👋


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