青井 葉
去年の12月中頃から付け始めた日記。6月18日現在、過去最高18日分を溜めていた。 病院終わりの昼下がり。地下一階にある喫茶店に来るのは今日で二度目。静かで正統派なが…
先日、ミニブタカフェに行った。重度のアレルギー体質の私には一大イベントである。 先の二月末にアレルギー物質を感知する神経を切除する、という手術をした。根本的な解…
懐かしさとせつなさで目が覚めた。目覚まし時計が鳴る7分前。 私はタンスの整理をしていた。何人かに手伝ってもらっていたが、今思えば彼らは知らない人達。でもとても気…
2泊3日の帰省。 私のこと知っている人は飛ばしてくださいね。 大学4年の後期から休学中の私。抑鬱の兆候はあったけれど、きっかけは4年前期の保健師実習で様々な支援対象…
その男はいつも同じ席に座っていた。 4席しかないカウンターの一番奥。ほかの席よりも手狭だが、彼はむしろそれを好んでいるようだった。 来店する頻度は月に一、二回…
まだ鼻を拭えば赤茶色の塊が鈍痛を伴って出てくる。 2月27日に鼻炎に対する手術をした。noteを書くにあたって正式な病名と術式を確認した。 花粉の時期です。つらいね。 …
朝から胸焼けのする話をひとつ。 今日は元々受診の日で、変更になったのでぽっかり空いた。 昨夜、正月中閉じていたマッチングアプリを開いた。ある人とチャットで話が盛…
ただあることを認めてもらうのは夢幻、 と私は思う。 「ようちゃん、」 おばあさんが私を呼び止める。 「今日は元気ですか」 靴のかかとを整えていた私は顔を上げて 「はい、頑…
「情がわくからもう君のnoteを見ない」 って言った人は昨日まで恋人だった。 何年かぶりに正真正銘の失恋をして、想像の何倍も落ちきっている。 こういうときに限らずだが…
冬に寒い部屋で冷たいアイスを食べる。 体調が悪いのに病院に行かない。 傷付いたのに平気な素振りをする。 疲れたのに休まない。 そのうち幸も不幸も分からなくなる。
バイト帰り、バスの中。 日暮れの駅はひしめき合って、JRもバスも路面電車も座れない人でたくさん。 疲れ、というよりは単に人より体幹がないので、いつも席が空かないか…
今夜は眠剤を切らしたので、夜が長そうである。毎度眠くなるまで書いてるこの記事も、適度なところで終えるようと思う。 眠剤を切らしたのはいつぶりだろう。明日受診して…
祖父母宅に越して2週間と少し経った。 バイト先が見つかったので、指定の給与振込用口座を開設しに来た。今はその待ち時間。 住民票はずっと実家のままだが、手続きに現…
おはよう。 今日は、人がたくさん死ぬ夢を見た。 爆発に巻き込まれたり、一酸化炭素中毒でバタバタ倒れたり、ともかく私はそれを見ていた。 そういえば、それより先にこ…
2024年6月19日 18:25
去年の12月中頃から付け始めた日記。6月18日現在、過去最高18日分を溜めていた。病院終わりの昼下がり。地下一階にある喫茶店に来るのは今日で二度目。静かで正統派ながらどこか可愛らしい雰囲気の店である。ケーキと同じサイズのキッシュがある以外は食事らしいメニューもないので、ここに来る時はたいてい腹具合の微妙なときである。今日も11時前に食べた朝食が腹に残っており、紅茶とケーキを頼むだけにした。
2024年5月26日 23:30
先日、ミニブタカフェに行った。重度のアレルギー体質の私には一大イベントである。先の二月末にアレルギー物質を感知する神経を切除する、という手術をした。根本的な解決である。というわけで一生縁がないと思っていた“動物と戯れる”が叶った。猫カフェがイメージとして強かったが、近くのショッピングモールにミニブタカフェがあることを知った。気まぐれな猫ちゃんに比べ、人懐っこいミニブタは動物初心者に向い
2024年5月20日 08:57
懐かしさとせつなさで目が覚めた。目覚まし時計が鳴る7分前。私はタンスの整理をしていた。何人かに手伝ってもらっていたが、今思えば彼らは知らない人達。でもとても気心が知れているようだった。タンスは私の一人暮らしの部屋の中で、3つ4つ並んでいた。大きな部屋だ。これも見覚えは無いが、思えば実家の和室に似ている。私はそのタンスに本を詰めたり絵を馳せたり、写真を飾ったりしていた。貰い物の茶器やよく
2024年3月25日 12:40
2泊3日の帰省。私のこと知っている人は飛ばしてくださいね。大学4年の後期から休学中の私。抑鬱の兆候はあったけれど、きっかけは4年前期の保健師実習で様々な支援対象の家庭を見たから。自分の家族に重ねてしまって複雑性PTSDと診断された。うちが虐待家庭だったのよね。休学中は親元とは離れつつひとり暮らしは危険との判断で祖父母宅に住んでいる。両親は私を大切に育ててくれたけど彼らも若くて余裕がなかった
2024年3月9日 15:48
その男はいつも同じ席に座っていた。 4席しかないカウンターの一番奥。ほかの席よりも手狭だが、彼はむしろそれを好んでいるようだった。 来店する頻度は月に一、二回でそれほど目立った風貌でもない。まずコーヒーを頼み、席につく。 彼の異様なのはそこからである。カバンから慎重に一つの冊子を引き出し、そこに挟まれた半透明の小さな袋を、今にも壊れそうな硝子をつまむように持ち上げる。そしてしばらくその小袋
2024年3月2日 23:01
まだ鼻を拭えば赤茶色の塊が鈍痛を伴って出てくる。2月27日に鼻炎に対する手術をした。noteを書くにあたって正式な病名と術式を確認した。花粉の時期です。つらいね。手術が良いとも限らないけど参考までに。病名は3つ。アレルギー性鼻炎、鼻中隔彎曲症、肥厚性鼻炎。術式は2つ。両内視鏡下鼻腔手術1型(下鼻甲介手術)、両経鼻腔内翼突管神経切除術。全身麻酔の手術は人生で初めて。2時間弱
2024年1月12日 09:16
朝から胸焼けのする話をひとつ。今日は元々受診の日で、変更になったのでぽっかり空いた。昨夜、正月中閉じていたマッチングアプリを開いた。ある人とチャットで話が盛り上がり、都合よく明日休みとの事だった。夕方から遠方の友人が来るとの事で、昼間ちょっとお茶しに行くことになった。いつも直接会う前に電話してみることにしている。案の定というかチャットとは違う印象を持った。曰く電話が苦手とのことで時間決
2023年12月17日 14:09
ただあることを認めてもらうのは夢幻、と私は思う。「ようちゃん、」おばあさんが私を呼び止める。「今日は元気ですか」靴のかかとを整えていた私は顔を上げて「はい、頑張ってきます」薄く笑って答える。行ってきます、玄関を開けて閉じる音と行ってらっしゃいを背に受ける。暖かい布団でたっぷり眠り、朝ごはんをもりもり食べて、それでも体や気が重い日がある。傍から見れば、不機嫌そうである。それでも
2023年12月14日 17:42
「情がわくからもう君のnoteを見ない」って言った人は昨日まで恋人だった。何年かぶりに正真正銘の失恋をして、想像の何倍も落ちきっている。こういうときに限らずだが、私は基本的に自分の内面をよく喋る。ミステリアスな女性に憧れたこともあるが、もはやこの節操なく喋る口こそ私最大のミステリーと言ってほしい。その中でも悲しいことを喋るのは、少し理由がある。特にわかりやすく悲しいとき。失恋が
2023年12月3日 19:29
あなたが大事にしているものを大事にしたいと願ってたら、それが自分だった、みたいな。
2023年12月3日 19:28
大好きな人に、親友だと思ってるんですってくっきりと言って貰えたのが、なんだかんだずっといちばん心の上にある。
2023年11月17日 21:32
冬に寒い部屋で冷たいアイスを食べる。体調が悪いのに病院に行かない。傷付いたのに平気な素振りをする。疲れたのに休まない。そのうち幸も不幸も分からなくなる。
2023年11月13日 20:40
バイト帰り、バスの中。日暮れの駅はひしめき合って、JRもバスも路面電車も座れない人でたくさん。疲れ、というよりは単に人より体幹がないので、いつも席が空かないかと目敏くいる。なんでみんな平気そうに立ってるんだろう。すごいな、と思う。今日はなかなか空かなくて、バスの停車発車の度にふらふらゆらゆら。うしろの人にぶつかった。ほんとに、これ、申し訳ない。小声で謝って、小さくぺこぺこする。降りる
2023年10月27日 00:20
今夜は眠剤を切らしたので、夜が長そうである。毎度眠くなるまで書いてるこの記事も、適度なところで終えるようと思う。眠剤を切らしたのはいつぶりだろう。明日受診して処方してもらうので今夜以降はまた眠れると思う。薬を飲むのが当たり前になってきたが、こうしてやっぱり薬がないと眠れないのかと思い知らされる。眠剤とは別に、抗不安等の薬を2種類飲んでいる。これらは眠剤ほど明らかな効果を感じている訳では無い
2023年10月10日 17:06
祖父母宅に越して2週間と少し経った。バイト先が見つかったので、指定の給与振込用口座を開設しに来た。今はその待ち時間。住民票はずっと実家のままだが、手続きに現住所を証明するものがいる。健康保険証の裏は実家に修正線が引かれ、いままた一人暮らしの家に修正線を引き、祖父母宅の住所を書き加えた。転勤族や派遣の人など、しょっちゅう引越す人達の保険証の裏はどうなってるんだろう。一人暮らしの家
2023年10月5日 10:34
おはよう。今日は、人がたくさん死ぬ夢を見た。爆発に巻き込まれたり、一酸化炭素中毒でバタバタ倒れたり、ともかく私はそれを見ていた。そういえば、それより先にこんな場面があった。私が泣き腫らして、目が赤く醜く潰れているのを、鏡越しに見ている場面。携帯の通知が3つ鳴って、起きた。現実に引き戻してもらった気がした。暖かい布団と、うなじを撫でる涼しい風があった。通知を見て、また鉛のような