見出し画像

手術

まだ鼻を拭えば赤茶色の塊が鈍痛を伴って出てくる。

2月27日に鼻炎に対する手術をした。noteを書くにあたって正式な病名と術式を確認した。

花粉の時期です。つらいね。
手術が良いとも限らないけど参考までに。

病名は3つ。
アレルギー性鼻炎、鼻中隔彎曲症、肥厚性鼻炎。
術式は2つ。
両内視鏡下鼻腔手術1型(下鼻甲介手術)、
両経鼻腔内翼突管神経切除術。

全身麻酔の手術は人生で初めて。2時間弱だったそうだが、瞼閉じたら終わってた。タイムスリップした気分。

少しずつ目が覚めてくると、声が出ない。気管挿管で気管支が刺激されていたのと、開口維持の為、上唇に小さな傷と全体的な腫れがあった。

水が飲みたいと思ったが上手くいえず、唾を飲んだ。が、それは血だった。鼻から喉へ血が流れていたのだ。やっとこさ上半身を起こし、まず血を吐いて、ストローで水を飲んだ。ストローってすごい飲みやすいね。

身体を起こすと、喉に流れていた血が鼻の穴から出てきた。すぐに鼻に当てられていたガーゼが湿ってゆくのを感じた。鼻水を垂れ流しているようで気持ち悪かった。

その後,3日間は正直しんどかったし体力もどっと落ちた。
当日は痛み止めが効かないほど痛かった。
2日目と3日目は鼻が詰まってるのがキツかった。両鼻をスポンジで塞いでいるため、空気を通すためのストローも通っているが、そのストローに鼻血が固まって詰まる。毎日病院へ行って処置してもらった。きれいに細長い血の塊が出てくる。
そして病院に行って帰るだけで2,3時間は昼寝していた。元々よく寝る人間だがさすがに1時間未満の外出でここまでくたびれるのは我ながら引いた。

それだけ活動量が減ったので便秘にもなった。急性期看護の実習を思い出したりなどした。痛みを1~10で教えてくださいってよく聞くけど、あれ難しい質問だなと思った。

そういえば、術前に静脈注射をしてゆっくり薬剤を流すんだけど、新人Ns'さんが3回失敗、ベテランNs'さんが2回目で入れたものの液漏れ、計6回目で麻酔科医を呼んで成功した。

そりゃ全くの無痛ではないけど、「私の血管難しいらしいです〜大丈夫ですよ~」とニコニコする余裕はあった。自分が看護師だったらこんな腕やだなと思うから、少しでも良い患者でいようとする。それで、私が看護師になった時もどうか許されたい、みたいな心理である。

術後4日目の今日、鼻腔内のスポンジが取れて息が少ししやすくなった。今まで圧迫されていた術部位が腫れてくるので鼻詰まり状態に変わりは無いが、耳の痛みや頭の痛みはずいぶんマシになった。

術後1週間、つまりあと三日すれば、まだ鼻に入っているワイヤーみたいなものを取り除いて処置としては完了する。その後2ヶ月程経過観察で通院するが、頻度は状態によるとの事。多くても週一くらいが目安である。

今も鼻の付け根あたり鈍痛は常にある。
完全両鼻詰まりだと完全口呼吸になる訳だが、これが続くと喉も唇もつらい。喉が乾燥して痛くて眠れない。今迄より口呼吸をつらく思うのは気管挿管による咽頭への刺激があるかもしれない。

だからといって強く鼻をかむ訳にもいかない。痛すぎる。そもそも腫れで詰まっているから鼻水をいくら出したって仕方ないし、骨を削ったり取り除いたりしてるのだから、当然ではある。

つまりはQOLが一時的にすごく下がっているわけだが、どうしようもなく、この先でQOL爆上がりした春を夢想してやり過ごしている。

おやすみ、眠れなくても。