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もう大丈夫。泣いてもいいよ
ふと思い出し、6年前の春に書いた文章を読み返す。
タイトルは「20歳の私へ」となっていた。
26歳になった自分が、辛かった頃の自分に向けてメッセージを書いていた。
それから6年経って読み返している今も、油断をすると涙がこぼれそうになる。
文字のひとつひとつから「助けて」という声が聞こえてきそうだからだ。
私が自分自身の本音をきちんと受け止められるようになったのは、30代になり、結婚をして、妊
大丈夫、あなたは生きていける
「マンションは処分しました」
父親から来た最後のメッセージだった。3年前のことだ。
入籍を控えた兄から、
「久々に実家に帰ったら家具や物が何もなくなっている。父もいない」
と連絡が来た。
その連絡を見た私は
「ああ、彼もついに死んだのかな」と冷静に考えていた。
そうであって欲しいとも、どこかで思っていた。
普通に考えたら、実の親に対してそんなことを思うのは間違っているし、ろくでもない娘だと
お母さんが出て行った日
2月26日、両親の離婚が成立し、母親が家を出て行った。
物心ついた時から、両親は家庭内別居のような生活をしていたし、
母は家を出て行く数年前から、私によく離婚の話をしていたため、突然出て行ったというわけではなかった。
両親の仲がいつから悪くなっていたのか、いつの間にもう後戻りできないような状況になっていたのか、よく覚えていない。
ただ、家族で出掛けたり、イベントごとを楽しんだりした記憶はほとん