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塩と、クリアファイルと、万葉集。

今日は塩について書きます。

塩は、水と空気とおなじように、生きていくうえでかかせないもの。

調味料「砂糖・塩・酢・醤油・味噌さ・し・す・せ・そ」の一つです。

醤油しょうゆ味噌みその原材料でもあります。
なので、塩は"さしすせそ"の3つに関わっています!

そして塩には、食塩、海塩、岩塩、藻塩もしおなど、
いろんな種類の塩があります。

また、古代ローマでは、塩をお金のかわりとして受け取り、
それが「サラリー」という言葉の語源になったといわれています。

塩をふりかけると、大抵のものはおいしくなる!

個人的に、塩と聞いて思い出すのは、
NHKの朝ドラ、「まれ」に登場した、
塩田の職人のたたずまい、潮撒きの美しさです。
そして同じくNHKの朝ドラ「まんぷく」の製塩所のシーンです。

「まれ」は、土屋太鳳さん主演のパティシエを目指す物語です。

「まんぷく」は、長谷川博己さん安藤サクラさん主演の
インスタントラーメン誕生の物語です。
(日清食品の創業者がモデルになっています。)

手持ちの、日清食品のチキンラーメンと、
カップヌードルのクリアファイル(ラーメン大好き小泉さんコラボ)

最近は、朝バタバタしていて、NHKの朝ドラ見なくなりましたが、
塩について書きながら、ふと思い出しました。

ドラマからしか想像できませんが、それぞれの塩づくりには、
その土地の風土や歴史、人々の思いが込められているのだと思うと、
なんとも感慨深い気持ちになります。

藻塩

塩のなかで、個人的に好きなのが、藻塩です。

藻塩は、割とお安いのですが、藻塩には、海草の栄養成分が溶け込んでいます。
食塩は、塩化ナトリウム99%ですが、
藻塩には、ミネラルや、マグネシウム、カリウムなどの
栄養素が含まれていて、塩分濃度も低いです。

読んでいた本で、藻塩に関する記述が、目に止まりました。

この藻塩焼きは『万葉集』やさまざまな『風土記』に詠まれていて、
やはり全国で行われていた方法である。

『万葉集』には「志可の海女は藻刈り塩焼き」、
「朝凪に 玉藻刈りつつ 夕凪に 藻塩焼きつつ」
「玉藻刈る海少女」などが見え、

「塩焼く藻」(『常陸国風土記』)、
「塩焼くけぶり」「塩焼衣」・「海辺常去らず焼く塩」(『播磨国風土記』)、
「大君の塩焼く海女」(『敦賀国風土記』)、
「海処女らが焼く塩の」(『讃岐国風土記』)、
「火気焼き立てて焼く塩」(『筑紫国風土記』)などが見える。

小泉武夫「醤油・味噌・酢はすごい」より引用

発酵学者の小泉武夫さんの本です。
小泉さんは、発酵食を探しに、世界のへき地まで行ってみたり、
発酵調味料の起源について、平安時代の文献まで掘り下げて書いてみたり、
何より文章が面白いです。

小泉さんの本によると、「藻塩」の起源は平安時代までさかのぼるそうです。

以前の自分だったら、「藻塩の起源は平安時代にあるんだなぁ」と
読み飛ばしていたと思います。

ですが、noteをはじめてから、noterさんの俳句や短歌が
目に止まるようになりました。
そのおかげか、藻塩焼きの万葉集の記述に目が止まりました。
(noteをしていて良かったです)

俳句や短歌には、詳しくはないのですが、
上述のそれぞれの句を調べてみると、
藻塩焼きはとても重労働であること。
恋人を待ち焦がれる少女の心境が、
夕なぎに焼く藻塩にかさねられていたりして、
深く、繊細で、情緒的だと感じました。

塩にお金をかけることは最高のコスパ


たとえば、
100円のプリンは数分で食べてしまいますが、
500円のプリンでも数分で食べてしまいます。

100円の塩は、すぐなくなりませんが、
1000円の塩でも、すぐなくなりません。

たとえば、
1000円でワインを買おうとすると、安いワインしか買うことはできません。
ですが、1000円の塩を買う場合、手間暇かけた高品質で、栄養価も高い塩を選択することができます。

毎日の生活に、ちょっと良い塩をとり入れてみると、
毎日がちょっと楽しくなるかもしれません。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます!

[できたこと]
塩について書く。

ヘッダーにお借りしたのは、夕凪の写真です。

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