萩宮 寛

短歌×写真 ときどき日記   気が済むまでぼーっとしていたい。

萩宮 寛

短歌×写真 ときどき日記   気が済むまでぼーっとしていたい。

マガジン

  • 短歌×随想

    エッセイというほど大層なものでもなく。 日記のような雑記のような。

  • 短歌×写真

    感情のその一瞬を捕まえて ひとつかみでも形にしたい

  • 短歌×◯◯

    過去に書いたもの、投稿して入賞しなかったものなどをアレンジしたりしなかったりして載せてみます

  • 送りたい短歌

    いろんな方のnote記事を読んで、心動かされて伝えたくなった気持ちです。 直近でスキを押した方、自分かな?と思って受け取ってくださると幸いです。

記事一覧

前向きな励ましよりも「仕方ない」という言葉に救われている

萩宮 寛
2年前
19

手放したものを時折思い出す取り戻したいわけじゃないのに

萩宮 寛
2年前
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予防線ばかりの日々でだんだんと判らなくなる"譲れないもの"

萩宮 寛
3年前
25

偶然に意味を探してささやかに喜ぶ、今はまだそれで良い

萩宮 寛
3年前
27

ただ海を見ていたかったこの海とつながる君を見ていたかった

萩宮 寛
3年前
35

今はまだ春の練習君にだけ伝えたいこと蕾のままで

萩宮 寛
3年前
32

春が来てしまう、とぬるい風の中  弾む心に芽吹く寂しさ

萩宮 寛
3年前
33

J研 〈短歌×随想〉

 という単語に青春時代を思い出す人はどのくらいいるだろうか。  先日、部屋の片付けをした。昔の懐かしいものに思いを馳せ、なかなか作業が進まないというお決まりの展…

萩宮 寛
3年前
24

憧れは忘れた頃に諦めがつかないことを突きつけてくる

萩宮 寛
3年前
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大人になりたかった〈短歌×随想〉

 子供の頃、職員室が好きだった。  コーヒーのにおい、仕事をしているという雰囲気、先生同士が「同僚」としてふざけあっている様子。  常にスーツ、逆にいつもジャー…

萩宮 寛
3年前
41

割れチョコを溶かして固めたら叶う 恋ばかりならしあわせなのに

萩宮 寛
3年前
31

キュウリの話(ではない)〈短歌×随想〉

 タイトルをつけるのが苦手だ。  思い付いたタイトルと全然違うところに着地してしまう。よって今回もキュウリが主題ではない。  しかし、思い付いたところから話をさ…

萩宮 寛
3年前
29

嫌なことを嬉しいことで打ち消したつもりでだましだまし生きてる

萩宮 寛
3年前
40

もう君と繋ぐことない指先で そっと剥げてく赤のマニキュア

萩宮 寛
3年前
33

しなくてもよいこと〈短歌×随想〉

 ヤフーニュースに、養老孟司さんの記事が載っていた。愛猫「まる」の死について思いを馳せ、語られた記事である。  「まる」の生前、養老さんは(おそらく寝ているであろ…

萩宮 寛
3年前
24

感傷に浸って綺麗な思い出を持つのはいつも傷つけた方

萩宮 寛
4年前
27

J研 〈短歌×随想〉

 という単語に青春時代を思い出す人はどのくらいいるだろうか。

 先日、部屋の片付けをした。昔の懐かしいものに思いを馳せ、なかなか作業が進まないというお決まりの展開であったが、片付けの終盤に、なんとなく初代携帯電話の電源を入れてみた。

 この携帯電話を使っていた当時は着メロ(着うた)全盛期だったと思う。
当時はパケット通信料を気にしながらのケータイライフで、動画サイトなどはもってのほかであったか

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大人になりたかった〈短歌×随想〉

 子供の頃、職員室が好きだった。

 コーヒーのにおい、仕事をしているという雰囲気、先生同士が「同僚」としてふざけあっている様子。
 常にスーツ、逆にいつもジャージ、上だけジャージを羽織るなど、先生それぞれのスタイルの過ごし方や、机に乗っているお菓子や私物を見るのが好きだった。

 思えばコーヒーが飲めない頃からコーヒーの香りは好きだった。幼稚園児の頃、親が役員をやることになり、会合などに連れてこ

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キュウリの話(ではない)〈短歌×随想〉

 タイトルをつけるのが苦手だ。
 思い付いたタイトルと全然違うところに着地してしまう。よって今回もキュウリが主題ではない。

 しかし、思い付いたところから話をさせてもらうと、私はキュウリが大好きだ。
 病めるときも健やかなるときもキュウリなら美味しく食べられる。
 特に好んで食べるのは、つい最近ちょっと話題になったファミマのお◯さん食堂、「胡瓜のおつまみ」だ。味はしっかりしているが、濃すぎず、針

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しなくてもよいこと〈短歌×随想〉

 ヤフーニュースに、養老孟司さんの記事が載っていた。愛猫「まる」の死について思いを馳せ、語られた記事である。
 「まる」の生前、養老さんは(おそらく寝ているであろう「まる」に気を遣い)音を立てないで縁側のそばを歩くようにしていたところ、今でもつい、まるが生きている感覚が抜けずに同じようにしてしまい、もうそんなことをしなくてもよいと気づいたとき、寂しくなるのだそう。

 私も同じことを感じたことがあ

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