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トピックス(小説・作品)

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素敵なクリエイターさんたちのノート(小説・作品)をまとめています。
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2022年5月の記事一覧

電子アンソロジー『どうか秘密を花束に』発売!

 「文章・創作のサークル」様から発売中の同人アンソロジー『どうか秘密を花束に』電子版に私の作品「LIFE IS BOOK」が収録されました!   このアンソロジーは5月29日に開催された第三十四回 文学フリマ東京で紙書籍として販売された『どうか秘密を花束に』から参加作家と収録作品を増やした上で電子書籍にした物となります。  今回、私は電子書籍化にあたっての追加参加となりました。編集の織田麻さんと声をかけてくださった秋さんに感謝申し上げます。  収録いただいた「LIFE

旅立つドレス、残されたわたしはちょっと空っぽ

ホッとしてちょっとさみしい、日々そんな気分を味わっています。 わたしはオーダーのウェディングドレス製作と、古いドレスのリメイクを手がけています。 この時期はウェディング業界の繁忙期なのですが、特に今シーズンはこの2年間できなかった分の結婚式ラッシュが到来していて、わたしもありがたくてんてこまいな日々を過ごしているのです。 特にこの5月と6月に集中していて、「ずっとひまだったのになんでよりによってこの月に集中するんだろう」というセリフを、3年ぶりにつぶやいています。 そ

ありがとうそしてさようなら

Miss Tic, ストリートアーティストパリジェンヌ 2022年5月22日に突然パリに舞い込んだ悲しい知らせ。 それは女性ストリートアーティストMiss Ticの死去である。 Miss Ticはストリートアーティストの中でも特にステンシルのパイオニアのうちの一人として知られている。 私の友人の中でもショックを受けた人は少なくない。 なにせ66歳という若さである。 若すぎる。 私のストリートアートとの出会いは実はそんなに昔のことではなく、25年位前にリヨンに住んでいた

キリスト教会は、いろんな人の交差点であってほしい

 最近noteで拝読した、こちらの記事に共感しました。  けんたろさんの「逃げ場を作る」。  日本のキリスト教会の閉鎖性についての問題提起と、他の教会を知っておくことの意義をやわらかく伝えてくださっています。 「出入り自由の風通しのいい状態の方が、返って居心地がよくなるものです。」という部分には同感でした。  私も、キリスト教会はクリスチャンもノンクリスチャンも含めていろいろな人が行き交う交差点のような場所であってほしいと願っているからです。  毎週同じメンバーで集まっ

なんか違うかもしれない結婚式2~ドレスとごはんとシャンパンと~

さて,終わってから割と時がたった結婚式。 今振り返っても思っていたのとなんか違うような気がする私の結婚式が正解だったのか,今回もどなたか教えてください。 どう考えても間に合っていないダイエット一世一代の晴れ舞台に向け,世の中のご婦人方はみなさま「ダイエット」と呼ばれる一大プロジェクトに挑戦されるやに聞いています。 「ダイエット?そんなの私には必要ないわ。」な抜群のプロポーションも自身も欠片も持ち合わせていない私は,当然,当該活動に励んだわけです。 けれども,私には計3回の結

お客様の使命感。

どやどや~っと お客様たちの来店のタイミングが重なった時。 まだ座ったばかりなのに、 端の方へ移動しましょうかと 聞いてくださる方や、 少しゆっくり時間を過ごされていた方は、 「もう出ますから。」と スマートに席を譲って下さったりと、 それはもう 素晴らしい気遣いを 来店されたお客様へ使って下さいます。 ご自身もお客様なのに。 席が空き、 またそこへ誰かが座られる。 面白いくらいに パズルの如くはまっていくのは、 とても有り難く、 それはお客様のお気持ちで

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麦秋至 ・むぎのときいたる「5月31日~6月5日頃」

価値と揺らぎの思考実験(文サお茶代5月課題)

会話が有料化された。理由や仕組みはまだ発表されていない。 とりあえず今日、わたしはいくら持って街に出ればいいのだろう? ニュースのエンドロールを眺めながら、ぼんやりと考えた。 チャンネルを国営放送に合わせると、【会話は廃絶すべきだ!】と書かれたプラカードを掲げる人の姿が、画面いっぱいに映し出されていた。 わたし自身「会話は金持ちの娯楽でいい」と思っていた。 統計に基づき、生まれてから死ぬまでにかかる食費はすでに前払いされている現代において、会話はいざこざのもとになるだけだ

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あるクリエイターさんへのラブレター

みなさん、こんばんは。禧螺です。 今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。 昨日は、真夏日や猛暑日となった地域が多いようです。 みなさんも私も、十分体調には気を使ってあげたいですね。 今日、ある仲良くさせていただいているクリエイターさんが、新天地に向かわれるというご連絡をいただきました。 お相手にとっての新しい門出です。 きっと今現在(2022/05/30 10:13)の段階では、この記事を見ることはできないと思われますが、それでも、ここでラブレターを

1800円で感動を買う。

1800円で感動を買う。 いつも感動ということではないと思うけど。 笑いかもしれないし。 悲しみかもしれないし。 怖さかもしれない。 ドキドキする、感動する。 ほっこりする。 色んな感情をくれるのが映画です。 最近楽しみがありません。 そこで何かをしたいなあって思ったわけです。 そこでひとりでも出来ること。 誰かとでも楽しめるし。 休みの日とかに気楽に出来ること。 何かみたい映画があれば、前までは観たいなあって思いながら観なかったりしてたけど。 こ

君はBUMP OF CHICKENを発掘できるか

『プロデュースの基本』という本を読みました。 沢田研二、吉川晃司、槇原敬之などのプロデューサーをされてきた木崎賢治さんが書かれた本なんですが、これが面白かったです。 すべての内容がよかったんですが、特に響いたエピソードがありました。 それは木崎さんがBUMP OF CHICKENのプロデュースをはじめた頃です。 木崎さんは何人かの知り合いに、「またこんないいバンドが見つけられて、木崎さんラッキーだね」と言われたそうです。 このとき木崎さんはむっとされました。ラッキー

絵の中へ、旅をした。

 旅した場所が描かれた絵を見て、不思議な気持ちになったことがある。あの絵の中の世界に、私はいたんだと、感慨深く眺めた。今回は、旅と絵の話。 絵の中のロンドン 大学の卒業旅行で初めてイギリスを訪れた。その数年後、今度はイギリスに住むようになっていたMihoko(このnoteのメンバー)を訪ねて、二度目のイギリス旅行を体験した。季節は春。4月のイースター休暇の時期だった。  1日だけロンドンの街を歩いた。Mihokoおすすめのティールームへ行き、アフタヌーンティー。サンドイッチ

【エッセイ】衣南かのん『コトコト重ねて』

 ジーーとも、ぶぅーーーんとも聞こえる、低い音がかすかに響いている。  仕事の傍らで作っているのは、牛すじのカレー。結婚して5年、度々夫からもリクエストに上がる、我が家の定番料理だ。    牛すじや牛のスネ肉を煮込んで料理をする、と話すと、とても大変なことのように受け取られることがある。  忙しい仕事の合間にそんなものを作るなんて、よほど料理が好きなのね。或いは、丁寧な料理を作っていてえらいね、と言った具合に。  そのたび私は、「そんなに大変じゃないんだよ」と答える。  「材

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編集担当したkindle本をプリントオンデマンドで発注してみた

先日、編集を担当させてもらったこちらの本を プリントオンデマンド、ペーパーバック版で注文してみました。kindle版POD対応、今回初めての利用です。 電子で作った原稿ではあるけれど、ペラペラめくりながら読めるのは、やっぱり嬉しいと思いました。原稿の印象も変わりますね。 印刷の仕様はとてもシンプル。クオリティ面ではハードカバーのものや印刷所さんのプロの技には敵わないと思いますが、マットな表紙はソフトカバー版とそう変わらない印象でした。 注文から数日での到着、在庫を抱え