望月みや

いたって普通で平凡な日常備忘録。空想のお話もつらつらと。Twitterではいま言いたい…

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いたって普通で平凡な日常備忘録。空想のお話もつらつらと。Twitterではいま言いたい、を。 https://mobile.twitter.com/miya_mochimoon ※サポートにつきましては辞退させていただいております。 お気持ちだけありがたく頂戴させてください。

マガジン

  • 私の旦那さんは変だ。

    私の旦那さん、変なんです!え、これが常識なの・・・?私が変なの? っていうエピソードをまとめました。おひとつお好みがあれば、他にもあるかもしれません。ぜひに。

  • ご紹介いただいた記事まとめ

    私が振り返ってにまにまする用です。気になるわっていう奇特な方もどうぞ。

最近の記事

わたしの旦那さんは変だ〜選択肢はいろいろ〜

久しぶりに夫のことを書くような気がする。 彼はいつだって変なのだが(私の常識比)、変であることに私の方が順応してしまうようになってきて、なんかヘンダナと思う回数が減ってきたということだと思う。 それがいいことなのか悪いことなのかはちょっとよく分からない。 義実家with嫁 さて話変わって、我々夫婦は今のところ、双方の両親と、ありがたいことに良好な関係を築いている。 そして夫のご両親は私の方の実家が少し離れていることを気遣って、長いお休みのタイミングで食事に誘ってくれるので

    • 織姫様はおんなのこ

      「ね、今年もお天気微妙だよ。」 空を見上げて、どうなってんのと腹立たしげに呟く彼女は裾の長い服をひらひらと靡かせながら、ドスドスと屋敷の廊下を進んでいく。 「また会えないなんて約束と違うじゃない。いや違わないけど!でもこんなに毎年毎年、飽きもせず雨ばっかりだとは思わないじゃない、聞いてないじゃない!あまりに話が違うんだから訴えたら勝てると思うのよ。訴えてやろうかしらあのオヤジ!」 収まらない怒りをぶちまけながら勢いよく障子を開け、辿り着いた機織り部屋で今にも仕事道具を蹴

      • メガネとご主人

        ご主人へ 僕をぞんざいに扱うご主人に心底嫌気がさしました。 ご主人がお付き合いしている康介さんは、ご主人が机に突っ伏しているときにへしゃげかけた僕を必ず助けてくれますし、ご主人が僕をその辺に放置しても、僕が踏まれたり行方不明になったりしないようにそっとサイドテーブルに移動させてくれます。 康介さんはとっても優しい人だというのにご主人は酷いです。 だから僕は康介さんのところに行きます。 今日は帰りません。 でも、僕がいなくて困ったり寂しかったりしたらまたそばに居てあげてもいいで

        • 文学フリマとデザフェスにお邪魔してきました!

          半袖じゃ薄着かなあ、都会じゃ浮くかなあと思って金曜日に洋服を選び、当然のように失敗した日曜日。 文学フリマとデザフェスにお邪魔してきました。 結論だけ先に申し上げると、めちゃくちゃに楽しくて、楽しかったです。(語彙力) 推しに認知されている!!!! みたいなドキドキがありました。 超興奮した。 まずは文学フリマ。 12時からだったので、余裕をもって15分前くらいに着いておけばあんまり待たなくていいかなという予想のもと出発。 駅に着いたらすごい人でした。 舐めてた!!

        わたしの旦那さんは変だ〜選択肢はいろいろ〜

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        • 私の旦那さんは変だ。
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        • ご紹介いただいた記事まとめ
          33本

        記事

          蕾 ―花あかりの夢より―

          中庭の真ん中に桜の木が立っている。 この桜を囲むように置かれたベンチは校内でも人気のスポットだが、明日に控えた卒業式の準備のため生徒のほとんどが下校させられたらしく、放課後になってしばらく経った今、普段は賑やかなこの場所も今日は静まり返っていた。 そんな中、美香が学校に残っていたのはリクエストしていた本が図書室に入荷されたと司書の先生が知らせてくれたからだ。 自宅まで我慢ができず、美香はベンチに腰掛けて借りたばかりの本を開く。 キリのいいところまで読み終えて立ち上がっ

          蕾 ―花あかりの夢より―

          咲き初め ―花あかりの夢より―

          小さな緑地の隅に桜の木が1本立っている。 商業施設の一部として整備されたこの場所は繁華街とその最寄り駅の間にあり、この場所を通り抜けることでそれぞれへの距離を大幅に短縮できる。 そのため足早に通り過ぎてしまう人が多いが、買い物客の休憩場所としてか、都心には多くない緑を楽しめるようにという配慮か、決して広くはない敷地にいくつかベンチも設置されており、その一つはこの緑地の目玉として植えられた桜の木の下に置かれていた。 仕事帰りの佳織が置き去りにされた1冊の本を見つけたのもそ

          咲き初め ―花あかりの夢より―

          お父さんのバレンタイン

          「今年からもうお父さんの分はないみたい」 帰宅してすぐ、ネクタイを緩めることも忘れてそわそわとテーブルに視線を巡らせていた僕に妻が困ったように言う。 「・・・え?」 固まってブリキのおもちゃのようにぎこちなく妻を振り返った。 「私も一応確認はしたんだけど・・・」 なぜか申し訳なさそうな妻を見て、受けた衝撃を隠してさも当然というように表情を取り繕う。 「そうか。もうそういう年頃かもしれないな」 妻に返した声はいつもより小さくなった。 娘も「お年頃」と呼ばれる時期

          お父さんのバレンタイン

          僕と天使の物語

           白だ。どこもかしこも白だ。  見渡す限りどこまでも白が広がるこの空間には影すらもなく、壁と天井の区別もつかない。当然足元も真っ白で、僕が寝かされていたベッドはまるで宙に浮かんでいるようかのようだ。立ち上がったら落ちるのではと不安になってベッドから足だけをそろりと下ろしてみると、素足の爪先はすぐに固い感触とぶつかった。どうやら落ちる心配はないらしい。ゆっくりと立ち上がって、さてこれからどうするかと考えた始めたときだった。 「お目覚めですか」  背後からの声に振り返ると、確かに

          僕と天使の物語

          母のおせち

          「ねえ、もうおせちは飽きた。」 小学生になったばかりの息子が不満げな声に、懐かしい景色が目の前に思い浮かぶ。 ブラウン管のテレビに映るお笑い番組、昼間から酔っぱらって炬燵で寝てしまった祖父と父、机の上には朝も昼も食べたおせち。 少し歳の離れた兄と従兄は早々に食事を終え、別室でテレビゲームに夢中になっている頃だろう。 今となってはおせち料理の良さも分かるようになってきたけれど、あの頃の私には確かに魅力的ではなかったように思う。 それにお正月なんて特別な日に食べる物にしては地味

          母のおせち

          端的に言うと髪を切ったって話

          表も裏も、上下左右もなく、タイトル通りの話を長ったらしくします。 お暇なときにお付き合いください。 人間ってどうして「やってはいけないこと」をやりたくなっちゃうのでしょうか「できない」とか「やってはいけない」と言われたことって急に魅力的なものになったりしませんか。 例えば「外出自粛」中の「お出かけ」だったり、「押すな」と書かれた「ボタン」だったり。 おうち大好きで別に出かけなくても十分満ち足りていてそもそも出かけるつもりなど露ほどもなかったし、そういうボタンは押しても碌なこ

          端的に言うと髪を切ったって話

          君と猫

          カーテンの隙間から差し込む光に起こされ,素肌に触れる冷たい空気にベッドで身震いする。君のお気に入りのタオルケットだけではもうそろそろ風邪をひいてしまいそうだ。 そろそろやってくる過ごしやすい季節はきっと短くて、気が付いたら冬になってしまっているのだろう。寒さが苦手な君が着膨れする季節だ。 温かいものでも飲もうとコーヒー豆をしまっている戸棚に手を伸ばすとミルクチョコレートは甘すぎるからと君が選んだカカオ70%のチョコレートが手付かずで置かれているのが目に入った。 寒くなったら

          何でもいいからとりあえず私の話を聞いてほしい

          こんにちは、こんばんは、おはようございます。 大変ご無沙汰しております。 望月みやです。 生きてます。 今年度異動になってから、生活リズムがガラリと変わり、いつもnoteを書いていた時間に家でゆっくりごはんを食べられるようになったことから、少しだけ文章を書くことから離れていました。 でも、私は元気です。 真夏はバテてトマトしか勝たんな状態の日もありましたが、ご飯もお菓子も美味しい季節になって大変困っています。 シーズン芋栗南瓜到来! そんな私の近況はどうでもよいのでババン

          何でもいいからとりあえず私の話を聞いてほしい

          なんか違うかもしれない結婚式3~お涙頂戴物語~

          さて,先日写真を納品してもらった私の結婚式。 写真を眺めていると当日のことが思い出されます。 やっぱり思っていたのとなんか違うような気がする私の結婚式が正解だったのか,振り返り最後にどなたか教えてください。 さすがに早いかもしれんかもしれん 挙式には,新婦にはいくつか両親とのイベントが発生します。 私の場合はオーソドックスに母からのベールダウンと父とのバージンロード闊歩,そのほか両家両親とのファーストミートを設定しました。 ファーストミートは大変朗らかな雰囲気で何事もなく

          なんか違うかもしれない結婚式3~お涙頂戴物語~

          夏祭りに香る

          ベランダから差し込む西日が和らぎ,空がオレンジから薄藍に染まっていく。 近所で開催されているらしい夏祭りもそろそろ一番賑わう時間を迎える頃合いなのか,マンションの前の通りは普段の静けさを忘れたように行き交う人々の華やいだ声を響かせている。 せっかく効かせたエアコンの冷気を逃すのが惜しくて窓を開けたりはしないけれど,ベランダから通りを覗けばきっと少年少女たちのカラフルな浴衣姿に若い夏を感じることができるだろう。 社会人となって数年,少しばかり若さを失った私と彼はそんな明る

          夏祭りに香る

          七夕に香る

          みるみるうちに空を覆った雲から降り注ぎ始めた雨は,どんどんと粒を大きくして,水を吸った制服のスカートは重みを増していく。 7月も1週目を終えようとしているとは言え,まだ梅雨明けは宣言されていないのだから折りたたみ傘くらい常備しておけばよかったと反省したものの,この雨脚では太刀打ちできたか怪しいところかと溜息をついた。 とりあえずの雨宿りに駆け込んだ公園の屋根付きベンチから出るにはまだ時間がかかりそうだ。 両親はまだ仕事中で,唯一迎えを期待できそうな一つ年上の恋人には最近

          七夕に香る

          青春に香る

          長くなったはずの陽がすっかり傾き,それでも最後の意地のように景色をオレンジに染めている。 まだ眩しい陽光に目を細めながら,練習を終えて緩んだ空気を醸しながらわいわいと部室に戻って行く部員たちからビブスを回収する。 汗を吸って重くなったそれを入れたカゴを抱え,手伝いましょうかという後輩の申し出を疲れてるだろうからと断って,私は部室の片隅に設置された洗濯機の元へと歩き出した。 年季を感じさせるその家電製品は砂埃で薄汚れ,使用のたびに限界を訴えるように大きな音を立てながらガタ

          青春に香る