なんか違うかもしれない結婚式2~ドレスとごはんとシャンパンと~

さて,終わってから割と時がたった結婚式。
今振り返っても思っていたのとなんか違うような気がする私の結婚式が正解だったのか,今回もどなたか教えてください。

どう考えても間に合っていないダイエット

一世一代の晴れ舞台に向け,世の中のご婦人方はみなさま「ダイエット」と呼ばれる一大プロジェクトに挑戦されるやに聞いています。
「ダイエット?そんなの私には必要ないわ。」な抜群のプロポーションも自身も欠片も持ち合わせていない私は,当然,当該活動に励んだわけです。
けれども,私には計3回の結婚式予定日もといダイエットチャンスが存在していました。
そうなると人間どうなるのか。私の場合でご紹介すると・・・

1回目(ゲストをお呼びする予定)

他人様にご覧いただいてもギリギリ見苦しくないくらいには・・・と毎日筋トレに励み,食事に気を遣い,真面目に勤勉に取り組み,着実に成果を上げる。

2回目(夏休み明け,家族のみの予定)

1回目が延期になったことにより少しばかり羽目を外したものの,その後,多忙を極めた夏に痩せ(やつれ),ギリ許されるかもしれないといった仕上がり。
一応,意地で筋トレには取り組む。

3回目(春,家族のみの予定)

もういいわ。家族だけだし,買った下着(ドレスを着るためには専用の下着が必要。けっこう高い。)が入るくらいだったらもういい。
あとはエステでなんとかしてもらおう。あの日稼いだ残業代はこのためにあったのだ。
ありがとう,あの夏の日の私。


根が怠惰な私はこんな感じで時の経過とともに,やる気を失っていきました。
どう考えても本番のあの日,私の体は仕上がっていたとは全くちっとも言えず,もう少し,あと2か月くらいあれば惰性で続けた筋トレとか,金に物を言わせたエステなどでもうちょっとなんとかなったかもしれません。
とどのつまり間に合わなかったんですね。(キッパリ)


ちなみに,1回目に予定日の直前に実施した前撮りの時が最も痩せていました。
せめて記録に残した日が一番仕上がっててよかった・・・!


でもさ,ゲストがたくさん来るお式だったらもうちょっとストイックに頑張ったもん,たぶん。
家族だけだしもういいやって,唐揚げとか我慢せずに食べちゃったの後悔したりしてないもん!してないんだもん・・・。


私が一番楽しみにしていたものですか?それは・・・

それはもう当然のことながら食事です。
結婚式のごはんって美味しいじゃないですか!(鼻息荒め)
お値段もそうですけど,雰囲気とかも全部ひっくるめて幸せの味。
ゲストを呼ぶ結婚式では新郎新婦がゆっくり食事を楽しむことは難しかったので,家族のみの結婚式にしたからこそ私たちも食事を楽しむ時間を得ることができました。
家族挙式へと方針を転換してすぐ,一番最初にプランナーさんに確認したこと。

「家族だけだったら,もしかして私もごはん食べられますか・・・?」

真剣な眼差しのプランナーさん。

「望月さん・・・。いけます!」

プランナーさんと私はゆっくりと力強く頷き合い,そして打ち合わせを再開したのでした。

途中,新婦が「私,シャンパンが好きです。乾杯はシャンパンがいいです。シャンパンシャンパンシャンパン」とシャンパンの妖怪になったり,「余ったら2杯目もいけますか・・・」とシャンパンの奴隷になったり,「このお料理はシャンパンに合いそうです」とシャンパン妄想を繰り広げたりしましたが,私の主張は終始「ドレスで締め付けられてても後悔なく飲み食べできますかねえ」でした。

こんな食い意地しかない新婦,我ながらどうなのよ・・・。
それでも私は,自身の結婚式で食事を一番に楽しみにしていたのでした。

神様,ツケは払わないといけませんって思い知らされるのは別の日でも良かったのではないでしょうか。

結局,ダイエットは間に合ってはいなかったけれども,ドレスは何とか着れましたし,新婦にはあるまじきたくましさで自立してこけたりもしませんでした。

けれども。
結論から言えば,私は後悔なくというほどには食事を楽しむことはできませんでした。
それは,自身でも気づかぬうちに緊張していたからかもしれませんし,胃腸の調子が思ったほど芳しくなかったからかもしれません。
でもどう考えても一番は,仕上がり切らなかったおなか周りがドレスで想像以上に締め付けられたということが要因なんじゃないかという疑念が消えないのです。
ドレスというものが着用時,たとえ仕上がった新婦でもおなかはきゅうきゅうに締め付けられるものだったとしても,もうちょっとやる気を出しておけば余力があったのではないか・・・と後悔がよぎります。
ダイエットの手抜きというツケを私は当日,食事が入りきらないという形で支払うこととなりました。

神様,結婚式当日くらいは配慮してやってもよかったとはお思いにはなりませんか・・・。


というわけで,色気より食い気,花より団子を地で行くスタイルを展開し,結婚式の一番の後悔がダイエットを手抜きしたこと(が主原因と考えられる)によるごはんが美味しく食べきれなかったことという何とも言い難い結果となりました。
食べたいのに食べられない私の横で,これ美味しいよと暢気に勧めてくれた(ダイエットを手抜きするどころかそもそも取り組んでなかった)夫を密やかに睨みつつ,「これ,後でタッパーに詰めて持って帰れないかしら・・・」と結構本気で真剣に真面目に考えたことはいつか笑い話になることでしょう。

なお,シャンパンは2杯目までちゃんといけましたし,なんなら3杯目も遠慮なくいただきました。
あの日,一番シャンパンを嗜んだのはおそらく私です。
美味しかったなあ・・・!








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