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母の肖像とロビン・フッド
今年古希を迎える母は、根っからの映画好きである。
平成の初期、まだ、新聞で映画館の上映スケジュールを調べる時代。
基本、思いつきで行動する母は
「あら、これまだ間に合うわ」
と、まだ小学校低学年の私を吉祥寺の映画館によく連れ出した。
低学年だろうが、自分が観たい作品を選ぶので、
子ども用のアニメを一緒に観た記憶はない。
特に印象に残っているのは、
ケビン・コスナーの「ロビンフッド」だ。
母はケビン
反省の夜とマリア・テレジア
まだ幼い娘に今日も説教をしてしまった。
親というだけで何かを教えられるほど偉くもないのに。全くもって。
偉そうに語るカタチだけは立派である。
やれ、挨拶を丁寧に。感謝して生きろ。あきらめるな。決めたことをやり通せ。
果てさて、自分は何を達成した人なのやら。
毎日、毎日、泣きもせず聞き流している娘もたいしたものである、それだけ聞き流しスキルが身についてしまった証か、、
親とは違う人格、親の自己実現に