唐揚げミッドナイトと秋元康

深夜に唐揚げを揚げている。
お夜食ではない、明日のお弁当用。
母から受け継いだ我が家の唐揚げはニンニク、生姜をたっぷり甘めのしょうゆだれに漬け込み片栗粉ベースの粉をまぶして2度揚げ。竜田寄り。
ジュワジュワと2度揚げられる唐揚げたちを見つめながら、日本で唐揚げがこんなに市民権を得たのは一体いつからだろう等と考えはじめる。

お弁当といえば「唐揚げがいい!」と気安く子どもらは口にする。
どんな手間がかかるかも知らずに。

まぁでも大人でも皆好きだから作ると喜ばれ、たいてい一瞬でなくなる。
どんな手間がかかっているかも考えられずに。
作業時間の7分の1程度の時間で消える。

唐揚げは美味しい以外にも効力があると思う。
可愛いくてスレンダー(ポイント)な女子が唐揚げが好きと言えば、元気で前向きなイメージが湧き好感度が上がる。何年か前、乃木坂の派生ユニットに「からあげ姉妹」というのがあった。
うーむ、秋元康もまた天才である、と唸らせる。
言うまでもなく、か。
唐揚げという武器を身に纏う美女は親近感も湧いてこれまた可愛い。子どもも好きになる。
そんな生ちゃんは、からあげのおかげもあり?今や日本のミュージカル界には欠かせない女優に。彼女の努力心は素晴らしいと心から尊敬。

唐揚げ。と言えば、もう一つ。「カルテット」というドラマを残しておきたい。唐揚げのレモン論争を世に提示した秀逸なドラマ。尺度と常識が他人では異なることを如実に表した名シーンは何度見てもクスリとできる。

そんなこんな、唐揚げに想いを馳せていると、
2度目の高温油温泉で限界そうな顔をしている、唐揚げたちが助けを求めている。丁寧にバットにあげていく。
夜中にこの匂いが充満するのもまた我が家らしいか。

今日がお誕生日だった、わがご贔屓のタカラジェンヌさんもそういえば唐揚げが大好物らしい。
おめでとう、柚香光さん。

東京の片隅で唐揚げが揚がりました。

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