「自分はHSPなのでは?」◆ラジオのレターにお答えしています◆
こんにちは。
心理カウンセラーのじゅんさんです(^^)
いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「自分はHSPなのでは?」◆ラジオのレター返信します◆についてお話しています。
私が普段、心理学の事をお話しているstand.fmというラジオアプリがあります。
今回のnoteは、そのstand.fmでリスナーさんからいただいた、レター返信の内容を記事にしています。
【レター内容】
じゅんさんこんにちは。
HSP についてお聞きしたいことがあります。
私はおそらく不安障害を抱えており大学のカウンセラーの方にも薬や通院を勧められております。
HSPに関する配信を聞いていた時HSPと不安障害などの違いは何か気になりました。
私は今までHSPだと考えていたのですがお薬などを勧められるくらい追い詰められていたのかと愕然としました。
気がつきすぎ不安になりすぎるなど、HSPなのではないのか?と感じています。
まとまらない文章になってしまい申し訳ございません。
まずは、いつもラジオを拝聴していただき、嬉しいです。
ありがとうございます(^^)
嬉しいことに最近はレターをいただくことが多くなりました。
ただ、今現在は全てのレターに返信できているわけではありません。
その理由としては、いただいたレターの内容だけではお答えすることが難しいと私が判断しています。
レター返信をすることで、何らかの影響をレターを送って頂いた方とリスナーさんに与えることになります。
慎重にしっかりとレターにお答えしたいのでご理解いただけると幸いです。
いただいたレターは全て毎回読ませていただいています。
励ましの言葉や、やさしい言葉に、本当に心がホッコリして放送の励みになっています。
そのような考えで今現在はstand.fmで放送しています。
今後はライブ配信なども考えています。ライブ配信は構想の段階なので、どのようにしていくかは現在はまだ決定していません。
また何か新しい活動が決まったときにはnoteでもご報告したいと思っています。
1.「不安障害とHSP」
◆「不安障害とHSP」◆
①「不安障害」…心理的要因・脳機能・社会的要因などさまざま
②「HSP」…生まれつき脳の扁桃体の働きが活発(エレイン・N・アーロン)
①「不安障害」
不安障害の原因は、まだ十分には解明されていません。
他の病気もそうですが、精神障害の発症には、生物学的、心理的要因、社会的要因などがさまざまに関わっています。
不安障害も、かつては心理的要因(心因) が主な原因であると考えられてきました。
近年の脳研究の進歩により、心因だけでなく様々な脳内神経伝達物質が関係する脳機能異常があるとする説が有力になってきています。
【心理的要因】
心理的要因では過去に何らかのきっかけとなるトラウマがあったり、不安障害の発症前の約1年間に強いストレスがかかっていたりします。
【脳機能】
例えば、不安障害の中でもパニック障害では、大脳辺縁系にある扁桃体を中心とした、恐怖を感じる神経回路の過活動があるとする仮説があります。
【社会的要因】
時代やその人の住んでいる国・地域の文化によってものごとの受け止め方も考え方も変わります。
その人が育った環境も大きな要因となります。
たとえば日本の場合、恐怖症では対人恐怖が多いと言われています。日本文化独特の影響を受けていることもあります。
②「HSP」
1990年代にエレイン・アーロン博士によって高敏感性の研究がされていました。
科学的な専門用語としては感覚処理感受性(SPS)と呼んでいます。
そして博士はその敏感性の値が高い人を
HSP (ハイリー・センシティブ・パーソン)人一倍敏感な人。
HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)人一倍敏感な子供と呼んでいます。
エレインアーロン博士自身もHSPで、博士の子供もHSCだったようです。博士によると全人口の15%~20%がHSPと言われています。
5人に1人がHSPということになります。
そしてさらにそのHSPの30%の人口の約6%が HSS(外向型・刺激を追求するHSP)という気質の人もいるとされています。
HSPは精神医学で言う病名ではなくて、あくまで気質というものになります。
さらに他の種族100種類以上にもHSP気質は存在したことを発見したそうです。
これらは生まれ持った脳機能に関係しているようです 。
周囲の変化に敏感だったり、五感感覚が鋭い理由として、HSPの人は脳の扁桃体という不安や危険を判断する部分の働きが生まれつき強いとされています。
そのため、不安・恐怖を感じる神経回路も敏感に働くためと考えられています。
HSP提唱者のエレイン・N・アーロン博士は4つのHSPの特徴を述べています。
◆「DOES(ダズ)」◆
①D:深く処理する
②O:過剰に刺激を受けやすい
③E:感情の反応が強い共感力が高い
④S:ささいな刺激を察知する
①D:深く処理する
集中できる環境にいて、自分の興味が高いことには無意識に深く考えていることもあります。
②O:過剰に刺激を受けやすい
人の感情や環境から受ける刺激から、自分自身の深い部分に刺激が入ってきます。
強い光が苦手。大きい音に敏感。強い香りに敏感。刺激の強い味に敏感。着る服の肌感覚に敏感など。
③E:感情の反応が強い共感力が高い
アーロン博士はそのことをHSPは「ミラーニューロン」の働きが活発だとしています。
ミラーニューロンとは比較的最近に発見された脳の神経細胞の一つです。
特に自分の大切な人が嬉しいと感じる時、あるいは悲しい表情を浮かべているのを見た時に強く反応します。
④S:ささいな刺激を察知する
これは「直観力が鋭い」とも考えることができます。
そのことから、無意識的に人の感情の変化や環境内の些細な刺激を処理する量が多くなります。
外では、公園で鳴く鳥の声や上空を飛ぶ飛行機のエンジン音に敏感に気づくこともあります。
◆「HSP提唱者のエレイン・N・アーロン博士のサイト」です(^^)HSPのチェック項目もあります(^^)◆こちらから
◆「HSP」についてくわしく記事とラジオ・動画でお話していますので気になった方はご覧ください(^^)◆こちらから
不安障害は生物学的、心理的要因、社会的要因などさまざな原因があって症状としてあらわれてきていると考えられています。
一方HSPは病名という扱いではなく、あくまで個人の気質という位置づけにあります。
また、HSPの研究も最近では日々変化していることもあったり、提唱者のアーロン博士のエビデンス(科学的根拠)についても批判の声もあります。
よく批判される原因としては、HSPのリサーチが曖昧であったりHSPのチェックリストの内容の不完全性などです。
私個人の考え方としては、不安障害かHSPかという視点で考えるのではなく、それぞれを独立してとらえていくとよいかと思います。
HSPという気質を持っていて、不安障害になっていることも考えられます。
また現在の症状や生きづらさの原因は、そのどちらか一方だけの影響であることもありますし、またどちらでもない可能性もありますよね。
そのように不安障害とHSPが重なっている「グレーゾーンも存在している」と考えてみるとよいかもしれません。
不安障害とHSPをまずは分けてとらえ、それぞれ個別理解を深めていくとよいかと思います。
2.「自分の特徴を掴む3つのポイント」
◆「自分の特徴を掴む方法」◆
①「自分の思考を知る」
②「自分の感情を知る」
③「自分の行動を知る」
①「自分の思考を知る」
自分の特徴を掴むポイントとしては「自分の思考を知る」ことです。
思考とは考えや思いを巡らせる行動であり、物事を解決するための過程です。
思考している状態とは、あなたがなにか実際に行動に移す前の状態です。
自分の思考の癖を知るということは、どのようなことかと言うと、
たとえばあなたが何か行動を起こそうとする時に、
「今回も何か悪いことになるのではないか?」
とネガティブに考えたとします。
この「今回も何か悪いことになるのではないか?」のネガティブ思考の部分が思考の癖になっていたりします。
そのように普段の自分は行動に起こす前にどのような思考癖をしているのか?を振り返ってみるよいです。
②「自分の感情を知る」
自分の特徴を掴むポイントとしては「自分の感情を知る」ことです。
生活していて自分が普段感じている感情を知っていきます。
感情を知る方法はいくつかありますが、一番効果的なのは紙に書き出すことです。
「自分は何に喜びを感じるのか?」
「自分はどんなときに悲しみを感じるのか?」
「自分は何に怒りを感じているのか?」
「自分は何に対して恐怖を感じたのか?」
「自分はどんな時に優しい気持ちになるのか?」
など、最近自分が感じた気持ちの場面を書き出していきます。
「最近自分はこんなことを感じていたのか」
「なんだか怒ってばかりいたな。原因はなんだろう?」
と、書き出すことで、自分が普段感じてる感情を俯瞰してみることが出来ます。
また、自分でも気づかない感情の癖をもっていることもあります。
例えば、書き出す中で、「最近怒ってしまう事が多いな」と気づいたとします。
この「最近怒ってしまう事が多い」の部分が自分の今の感情の癖になります。
まずは最近感じた感情を書き出してみてくださいね。
③「自分の行動を知る」
自分の特徴を掴むポイントとしては「自分の行動を知る」ことです。
思考は行動の前の状態と先ほどお伝えしました。
私達は自然発生的に生まれた思考に導き出された、目的に向かって実際に何か行動をしています。
それはお腹が減ったからご飯を食べるといったことから、資格取得のために勉強をするといったことまで、さまざまな思考と行動をくりかえしていますよね。
その自分の行動の特徴を知ることも大切です、
例えば自分の行動を振り返ってみると、
「自分は新しいことを始める時に時間がかかるな…」
「興味があることは集中して続けることができるな◎」
とあなたの行動の特徴に気づいたとします。
この、「新しいことを始める時に時間がかかる自分」「興味があることは集中して続けることができる」の部分が自分の行動の特徴になります。
このように思考・感情・行動の3つの自分の特徴を知ることで、自分の全体像や独自性が見えてきます。
3.まとめ
今回はstand.fmのリスナーさんからいただいたレター返信をさせていただきました。
不安障害とHSPをまずはそれぞれ理解してみて、それぞれを独立してとらえていくとよいかと思います。
また、専門的な知識を持っているカウンセラーに相談していくことも大切です。
さまざまな視点からみることで、気づきの幅が広くなっていきます。
また思考・感情・行動の3つの自分の特徴を知ることで、自分の全体像や独自性が見えてきます。
「一体自分って何なんだろう?」
「自分の気質の特徴ってどんな部分かな?」
と、悩んでしまったときに自己理解する際に役立つはずです。
レターを送っていただいたリスナーさんとこの記事を読んでくださっている方にとって、何か一つでも参考になることがあったら嬉しいです(^^)
今回は「自分はHSPなのでは?」◆ラジオのレターにお答えしています◆についてお話しました。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)
私は現在、心理カウンセラーとして活動しています。
何かご質問やご相談したいことがあれば、下記のホームページよりご連絡いただければと思います(^^)
また次回の記事でお逢いしましょう。
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