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物を買わずに豊かに生きる

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物を買ったり、お金を貯めたりしてどんどん増やしていくことに疑問を持ちだして。物買わずにそれでいて心は豊かに生きられないかな?と思って、色々と考え始めました。連載のように書いてます。
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#中沢新一

物を買わずに豊かに生きる 番外編1

物を買わずに豊かに生きる 番外編1

コロナ禍がひと段落して、会社の飲み会というものに行った。そこで思い知ったのは努力して生きている人の異様な空回りと虚しさだった。
ある先輩とサシで二次会に連れていってもらい、営業とは喋ることだから、こういうBARで俺は喋りを鍛えたんだ!と彼は話していた。もともと、シャイで口下手だった彼は、努力してたくさん話せるようになった。だから営業たるもの、喋りを鍛えるのは日々の鍛錬として絶対にやらなければいけな

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物を買わずに豊かに生きる8

物を買わずに豊かに生きる8

アメリカのシリコンバレー銀行の破綻から端を発して毎週のように出てくる金融不安。シリコンバレー銀行の後は、クレディスイス、そしてドイツ銀行。必死に信用不安を覆い隠そうと躍起になる政府や各国中央銀行。資本主義の綻びは限界を迎えようとしているのではないだろうか。中央銀行は根拠のない紙幣を刷りまくり、実体の無いお金を増殖させてきたけれど、遂にはその泡が弾けて資本主義もろとも、世界を瓦解させようとしているよ

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物を買わずに豊かに生きる7

物を買わずに豊かに生きる7

大量消費マインドだった自分を少しずつ変えていく。ここ数週間での自分の変化に驚いている。電気料金が高くなってきている現在において、私の「貨幣を使わずに豊かに生きる」という行動改革は益々意義深いものとなってきた。システムに依存しているというものの代表的なひとつにこの「電気」というものもあると思い知った。

つい数ヶ月前、我が家に大容量のポータブル電源とソーラーパネルが来た。当時、私はウクライナ戦争やエ

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物を買わずに豊かに生きる6

物を買わずに豊かに生きる6

いつから自分はお金がないと生きていけなくなってしまったのだろう?

『新百姓』という素晴らしい雑誌の創刊号(000号)に出会えて幸せだった。私の考えていることの実践が鮮やかに描かれていた。
思えば「買う」ことによって、さまざまなものを作り出す智慧を手放してきた。衣食住すべてにおいて「買う」ことによって生きてきた私は、お金がないと生きていけない人になってしまったのである。「買う」代わりに何も考えずに

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物を買わずに豊かに生きる3

物を買わずに豊かに生きる3

私が最近読んでいる本には、お金はなく、貧しいのに、精神はとても豊かな人々が描かれている。『チベットの先生』(角川ソフィア文庫)中沢新一がチベットで出会ったラマたち、道元禅師の『正法眼蔵随聞記』から「学道は、まづすべからく貧を学すべし」という教え、アナキスト森元斎の『もう革命しかないもんね』(晶文社)資本主義から抜け出した「生活の哲学」など。

それとは対照的に、投資にハマり、一攫千金を夢見て、日々

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