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平凡な社会人が北海道の市町村をすべて制覇するとどう変わるか?

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転勤で北海道にやってきた平凡な社会人(平野タツキ)が北海道の179の市町村をすべて制覇するとどう変わるのか?を綴った物語。 北海道には何があるのか? すべての市町村を制覇すること…
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#小説

第20話 北海道当別町ーここはスウェーデンー

第20話 北海道当別町ーここはスウェーデンー

God morgon

日本語でおはよう。

北海道でスウェーデンを味わえる場所がある。

それが、当別町。

北海道のスウェーデン、当別町。

◆北海道のスウェーデン当別町は、札幌から車で1時間以内の場所にある。

そんな当別町には、スウェーデンヒルズと呼ばれる場所がある。

名前の通り、スウェーデンの雰囲気を漂わせた場所である。

この場所を訪れたスウェーデン人が「ストックホルムの郊外にそっく

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第18話 北海道由仁町ー赤く染まる魔法の箒ー

第18話 北海道由仁町ー赤く染まる魔法の箒ー

もし、魔法が使えたら?

誰しも、人生で一度は考えることだと思う。

・会いたい人のもとに飛ぶ。
・お金降らせる。
・雨を晴れにする。
・病気を治す。
・楽をする。
・自由になりたい。

人の「夢」とか、「欲望」「悩み」を叶える、解消するのに、「魔法」の存在を望む。

残念ながらこの世界では「魔法」は使えない。

でも、魔法がかかったような景色は存在する。

季節という魔法が、あなたの世界の色を変

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第17話 北海道上川町ー九月の雪ー

第17話 北海道上川町ー九月の雪ー

9月、山が白くなる。

山の山頂に雪が降る。すこし早い冬が近くにやってきた。

◆冬を目指す北見から玉ねぎ畑をみながらひたすら国道39号線を進む。
石北峠を越える。峠は9月なのにすでに気温は5℃ほど。

本州では、9月はまだ夏。

一方、ここではもう晩秋初冬である。

やっぱ北海道。最北の大地だ。

石北峠を下ると、層雲峡がある。

層雲峡(そううんきょう):北海道上川町にある峡谷である。大雪山国

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第16話 北海道北見市ーキツネとタヌキー

第16話 北海道北見市ーキツネとタヌキー

自分を見つめる視線の中に、キツネの視線ではない視線を感じる。

この視線は、タヌキだ。

◆キツネとタヌキ北見には、キタキツネと触れ合える日本で唯一の動物園「北きつね牧場」がある。

キタキツネが放し飼いされている。

のびのび走り回るキタキツネ
のんびり昼寝をするキタキツネ

破壊的なかわいさ。なまらめんこい。

社会で生きる人たちの日々のストレスも、ここに行けば解消される。

キタキツネは、北

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第15話 北海道置戸町ー人と、木と、オケトと、オケと、クラフトとー

第15話 北海道置戸町ー人と、木と、オケトと、オケと、クラフトとー

木を使ったものづくりは、この町を伝える。

木が育った土や空気、その木を加工するために使う道具。

ここ置戸町には、置戸の地域の営みと密接に結びつくオケクラフトがある。

オケクラフト

置戸(おけと)のオケ、桶のオケに、クラフトを合わせた言葉。

そんなオケクラフトに出会った。場所はオケクラフトセンター森林工芸館。

オケクラフトセンター森林工芸館は、置戸町の地域クラフトブランド「オケクラフト」

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第13話 北海道津別町ー愛らしく甘いクマー

第13話 北海道津別町ー愛らしく甘いクマー

北海道の津別町には、食べれるクマがいる。

そいつは、可愛い。愛らしい。そして、甘い。

◆甘いクマとの出会い
そのクマがいたのは、津別町の道の駅「あいおい」。

釧路から網走方面へ続く国道240号線沿いにある道の駅。

この道の駅「あいおい」のすぐそばには、今は廃線廃駅になった相生線の終着駅「北見相生」が残っている。

昔、ここには鉄道が通っていた。今はない。

今、そこはカフェになっている。

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第12話 北海道美幌町ーさいはての美幌峠に霧が降るー

第12話 北海道美幌町ーさいはての美幌峠に霧が降るー

あなた忘れる 旅だけど
霧が心を まよわせる
なにも見えない峠に立てば
にくしみだけが遠ざかる
ああ さいはての美幌峠に霧が降る

◆さいはての美幌峠に霧が降る屈斜路湖から美幌峠へ。

峠からの屈斜路湖。

。。。

『霧の摩周湖』の再来。『霧の屈斜路湖』

霧というよりは雲な気もする。(実際、風がかなり強かった。)

美空ひばりさんの『美幌峠』の一節に、

ああ さいはての美幌峠に霧が降る

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