第15話 北海道置戸町ー人と、木と、オケトと、オケと、クラフトとー
木を使ったものづくりは、この町を伝える。
木が育った土や空気、その木を加工するために使う道具。
ここ置戸町には、置戸の地域の営みと密接に結びつくオケクラフトがある。
オケクラフト
置戸(おけと)のオケ、桶のオケに、クラフトを合わせた言葉。
そんなオケクラフトに出会った。場所はオケクラフトセンター森林工芸館。
オケクラフトセンター森林工芸館は、置戸町の地域クラフトブランド「オケクラフト」の中心施設として、1988年に開設。
森林工芸館は、置戸町の社会教育施設として次の3つの大きな機能を持っているらしい。
1.オケクラフトの作り手を育てること
2.オケクラフト製品をお客様に提供すること
3.隣接施設のどま工房とともに、地域文化の歴史や手仕事のすばらしさ、モノづくりの楽しさを伝えること
ここは、オケクラフトの魅力を伝える場でもあり、ものづくりの楽しさを伝える場、伝承する場。
そんなオケクラフトセンターでみたオケクラフトを見た瞬間に一目惚れする。
「食器」という冷たい2文字の漢字には似つかわしくない「ぬくもり」がある。
やさしい曲線。おだやかな色。
木の「ぬくもり」をいかした食器の数々。
ほんのり香る木の香り。
ひとつひとつが唯一無二のもの。
こだわりに関しての説明書きも、その作成者の思いが伝わる。
「ぬくもり」と「こだわり」のある「ものづくり」
これからのものづくりにおいて、求められるのはこういうところなのかもしれない。
木の魅力。
木はまだまだ可能性を秘めている。
本州にも、北海道にも、いろんな木があって、それぞれ使われ方も違う。
花粉症も違う。(これは辛い)
木は、様々な可能性を秘めた魅力あふれるものです。
北海道にしかない木で、北海道にしかない光景やモノを生み出しています。
北海道に訪れた際は、木にも着目してみてください。
また違った北海道の魅力に気付けるかもしれません。
木の町、置戸町
置戸町は北見市に隣接し、東は丘陵地帯、西は山岳地帯で木々が生い茂る。
気候は、夏冬、昼夜の寒暖の差が大きく、積雪降雨が少ない典型的な大陸性の気候。冬は非常に寒冷だが、夏はフェーン現象で30℃を超える。
そうした置戸町の風土とそこに住み人から置戸の木のものづくり文化が生まれました。
置戸町のキャッチコピー『人と、木と、おけと』まさにこの言葉を体現した町でした。
木の町、置戸町。まだ知らなかった木のものづくりを知れてよかったです。
ありがとうございました。
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