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第18話 北海道由仁町ー赤く染まる魔法の箒ー

もし、魔法が使えたら?

誰しも、人生で一度は考えることだと思う。

・会いたい人のもとに飛ぶ。
・お金降らせる。
・雨を晴れにする。
・病気を治す。
・楽をする。
・自由になりたい。


人の「夢」とか、「欲望」「悩み」を叶える、解消するのに、「魔法」の存在を望む。

残念ながらこの世界では「魔法」は使えない。

でも、魔法がかかったような景色は存在する。

季節という魔法が、あなたの世界の色を変える。

◆魔法で花畑は赤く染まる

秋という魔法で、大地は赤く染まる。

春だったら、ピンク。
夏だったら、黄色。

そして、秋の魔法は、大地を赤く染める。

ここ、由仁町も魔法で赤く染まる。

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緑から赤へ。コキアは赤に染まる。

箒木(ホウキギ田県の郷土料理「とんぶり」の材料となる。

実はその性状から「畑のキャビア」「陸のキャビア」ともいわれ、煮付けて大根おろしやとろろに加えて食べられる。

茎などは、名前の通り、「箒」に使われている。

この植物を使って、魔力を込めれば、魔法の箒ができるとかできないとか、、、

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秋の魔力は、他の植物も赤く染める。

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建物に伸びる草木も赤く染める、建物を赤くする。

夏の残暑を、草木に閉じ込め、静かに燃ゆる紅蓮。

この紅蓮も冬に向かうにつれ、失われゆく。

この秋の魔法は、長く寒い北海道の冬への、短く暑い秋の最後の悪あがき。

大地はやがて、緑も赤も失い、その後に白銀になる。

冬になる前の短い短い秋の魔法。

ぜひ、秋になったら由仁町のユニガーデンへ、赤くなった箒木を見に行こう。

◆次の町へ

秋の赤を見せてくれてありがとう、由仁町。

由仁町を後にし、次に向かうは、栗山町。
名前の通り、栗から秋っぽさを連想させる名前の町である。

ここにも、どんな秋があるんだろう。

ワクワクしながら、栗山町へ向かう。

>>next 栗山町


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