秦建日子

小説家で、脚本家で、劇作家で、演出家です。時々、映画監督でもあります。

秦建日子

小説家で、脚本家で、劇作家で、演出家です。時々、映画監督でもあります。

記事一覧

『三体』『ゲーム・オブ・スローンズ』そして『方舟』と『らん』。

ついにNetflixで『三体』が始まるらしい。 ぼくはかつて、小説の『三体』のあまりの面白さに、岐阜羽島駅のホームで読書に没頭してしまい、やってきた新幹線に乗れなかった…

秦建日子
1か月前
19

次の「建」について、考えていること。

自分の頭を整理するために、次の「建」作品について考えていることを、ざっくり書き出してみようかと思います。 要するに「自分メモ」です。 読みにくい部分もあるかと思い…

秦建日子
1か月前
36

新作の長編小説について

noteではお久しぶりです。秦建日子です。 あと一ヶ月と少しで新年度ですね。 大昔の会社員時代の感覚がまだ残っていて、未だに新年度が近づいてくるとソワソワしてきます(…

秦建日子
2か月前
40

2023年を振り返って

2023年も終わりますね。 少し早いですが、さらっと今年を振り返ってみたいと思います。 今年はまず、 舞台『トムラウシ』(作演出) たくさんの素晴らしい役者たちとの出…

秦建日子
4か月前
18

明日から全国公開!映画『女子大小路の名探偵』

いよいよ明日10月13日(金)より、映画『女子大小路の名探偵』の劇場公開が始まります。 自分が書いた小説が、多くの人の手を経て映像化されることは、何度体験しても嬉し…

秦建日子
7か月前
22

オーディオブック『女子大小路の名探偵』がリリース! 朗読は名塚佳織さん!

私、秦建日子の小説『女子大小路の名探偵』が、なんとオーディオブックになりました。 本日(9/29)よりリリース! audibleで聴けます。聴きホーダイサービスにも対応して…

秦建日子
7か月前
8

『ガクヤ』の話。

不勉強にして、今回、ナミプロさんからオファーをいただくまで『楽屋』という超有名作品を知りませんでした。 ただ、 ・タイトルが『楽屋』であれば、内容は自由で良い。清…

秦建日子
8か月前
18

『女子大小路の名探偵』が文庫になります!

『女子大小路の名探偵』が文庫になります! ◉公式発売:8月8日(火) ◉税込  :968円(税別880円) https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309419800/ ただ、担当…

秦建日子
9か月前
10

『らん』について、改めて考えてみる。

思考を整理するために、改めて『らん』について書いてみたいと思います。 大前提として、 もう一度、秦組本公演として『らん』をやりたい。 『らん』のエピソード0として…

秦建日子
9か月前
36

続編を書きます。

突然ですが、 小説『Change the World』、 続編、書きます。 というか、続編を書くこと自体は最初から決めておりまして、タイトルも既に決めておりまして、担当の編集の方…

秦建日子
11か月前
26

『古美術商の恋』について、今、考えていること。

『古美術商の恋』って、 舞う、語る、演じる、奏でる、歌う この五つすべてがメイン、と言う新しい演出スタイルを最初は目指していたのです。 でも、当初キャスティングし…

秦建日子
11か月前
17

『女子大小路の名探偵』について、今、考えていること。

文章にすると思考が整理されるので、思いつくままに書いてみます。 『女子大小路の名探偵』は、「息長く続ける『地方創生』小説」を目標に始めたので、当然、小説の「2」…

秦建日子
11か月前
23

『らん』について今考えていること。

文章にすると思考が整理されるので、一度、思いつくままに書いてみます。 もう一度、秦組本公演として『らん』をやりたい。 『らん』のエピソード0として上演した『月の谷…

秦建日子
1年前
41

近況ご報告

シリーズ「建」から1ヶ月が経ちました。 かなり無茶なスケジュールで走ってきて、心身の疲弊を強く感じたので、4月はちょっと立ち止まって今後についてゆっくり考える時間…

秦建日子
1年前
45

ナミプロ・オーディションのお知らせ

ハードルの高いオファーをいただき、戯曲にて参加することにしました。 キャストはオーディションで選ばれるとのことです。 下記、その概要です。ナミプロさんの公式SNSか…

秦建日子
1年前
11

秦建日子よりご報告です。

久しぶりに、演劇にどっぷりと浸かった5ヶ月が終わりました。 5ヶ月で作演出を5作品。 うち、主催公演3作品。 新作が3作品。 劇伴作曲とステージ上での演奏を2作品。 身体…

秦建日子
1年前
52

『三体』『ゲーム・オブ・スローンズ』そして『方舟』と『らん』。

ついにNetflixで『三体』が始まるらしい。
ぼくはかつて、小説の『三体』のあまりの面白さに、岐阜羽島駅のホームで読書に没頭してしまい、やってきた新幹線に乗れなかったことがある。
しかも、製作スタッフは、あの『ゲーム・オブ・スローンズ』。
今から楽しみ過ぎて心臓がバクバクする。
『三体』はテレビ画面の前で正座して観るとずっと前から決めています。

そして……こんなことを言うと大笑いされることはわ

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次の「建」について、考えていること。

自分の頭を整理するために、次の「建」作品について考えていることを、ざっくり書き出してみようかと思います。
要するに「自分メモ」です。
読みにくい部分もあるかと思いますが、ご容赦ください。
ちなみに「建」というのは、秦建日子が「秦組」とは別に、より無謀なチャレンジをするために始めたシリーズの名前です。『ザーッと降ってからりと晴れて』『古美術商の恋』に続いて、次が三作品めになります。

圧倒的に面白い

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新作の長編小説について

noteではお久しぶりです。秦建日子です。
あと一ヶ月と少しで新年度ですね。
大昔の会社員時代の感覚がまだ残っていて、未だに新年度が近づいてくるとソワソワしてきます(笑)

突然ですが、近況のご報告をさせてください。
ちなみにこの投稿は、これを書くことで、
(もう書いてしまったぞ。退路は無いぞ。頑張るしかないのだぞ)
と自分自身を叱咤激励することを目的としております。

現在、3月末の脱稿を目指し

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2023年を振り返って

2023年も終わりますね。
少し早いですが、さらっと今年を振り返ってみたいと思います。

今年はまず、
舞台『トムラウシ』(作演出)
たくさんの素晴らしい役者たちとの出会いがありました。

それから、
小説『Change the World』(書き下ろし)
こちらは『And so this is Xmas』の続編です。
ちなみに、来年、更にもう一作続編を出したいと思っております。
今、絶賛、執筆中

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明日から全国公開!映画『女子大小路の名探偵』

いよいよ明日10月13日(金)より、映画『女子大小路の名探偵』の劇場公開が始まります。
自分が書いた小説が、多くの人の手を経て映像化されることは、何度体験しても嬉しいです。
特に今回は、途中いろいろと信じられないような事件も起き、
(これは映画化企画そのものが頓挫してしまうかも……)
と覚悟した時期もありました。
粘り強く戦ってくれた関係者の皆様、信じて最後までご支援くださったスポンサーの皆様、そ

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オーディオブック『女子大小路の名探偵』がリリース! 朗読は名塚佳織さん!

私、秦建日子の小説『女子大小路の名探偵』が、なんとオーディオブックになりました。
本日(9/29)よりリリース!
audibleで聴けます。聴きホーダイサービスにも対応してます。
朗読は名塚佳織さん!
秦組『方舟』のノア役であり、コロナ禍でのオーディオドラマ版『女子大小路の名探偵』でもストーリー・テラーとして作品を支えてくださった名塚佳織さん。
最近では、『ONE PIECE FILM RED』

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『ガクヤ』の話。

不勉強にして、今回、ナミプロさんからオファーをいただくまで『楽屋』という超有名作品を知りませんでした。
ただ、
・タイトルが『楽屋』であれば、内容は自由で良い。清水先生の『楽屋』とは完全に別作品で良い。
・令和の今にふさわしい『楽屋』であってほしい。
という2点のリクエストは、作家として挑戦しがいがあると感じました。

実を言うと、今までちょっと苦手だったのです。
主人公が役者とか、
主人公が小説

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『女子大小路の名探偵』が文庫になります!

『女子大小路の名探偵』が文庫になります!

◉公式発売:8月8日(火)
◉税込  :968円(税別880円)
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309419800/

ただ、担当の編集者さん曰く、8/7くらいから書店さんの店頭に並び始めるかと思いますとのことです!
小説の発売日って、今ひとつよくわかりません(笑)

秋には剛力彩芽さん主演にて映画も公開されま

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『らん』について、改めて考えてみる。

思考を整理するために、改めて『らん』について書いてみたいと思います。

大前提として、
もう一度、秦組本公演として『らん』をやりたい。
『らん』のエピソード0として上演した『月の谷』『赤い石』の再演も同時にやりたい。
『らん』と『月の谷』『赤い石』の間に『続・月の谷』『続・赤い石』(続編にもきちんとタイトルをつけますが)の2作品の構想が既にあるので、それも新作として同時にやりたい。
ここまでは、一

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続編を書きます。

突然ですが、
小説『Change the World』、
続編、書きます。
というか、続編を書くこと自体は最初から決めておりまして、タイトルも既に決めておりまして、担当の編集の方にも「(その構想は)すごくすごく面白そうですね!」と言っていただいているのですが、急にふと、
「『続編書きます』と先に言っておきたい」
強く思いまして。
他の複数の作品と並行の執筆になるので、お届けできるのはまだまだ先かと

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『古美術商の恋』について、今、考えていること。

『古美術商の恋』って、
舞う、語る、演じる、奏でる、歌う
この五つすべてがメイン、と言う新しい演出スタイルを最初は目指していたのです。
でも、当初キャスティングしていた「舞」と「歌」のプロフェッショナルが、立て続けに諸事情で降板になってしまったことで、演出的には大きな変更を余儀なくされました。
上演された『古美術商の恋』のクオリティには(自分の演奏以外)満足しているのですが、もし再演するチャンスが

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『女子大小路の名探偵』について、今、考えていること。

文章にすると思考が整理されるので、思いつくままに書いてみます。

『女子大小路の名探偵』は、「息長く続ける『地方創生』小説」を目標に始めたので、当然、小説の「2」はやりたいと思っています。

映画の第一弾は、原作者としても脚本家としても悔いの残る部分はありましたが、(でも、剛力彩芽さんとしっかりお仕事ができたので、今となってはあれもこれも結果良かったなと思っていますが!)、そんなこんなもすべて2へ

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『らん』について今考えていること。

文章にすると思考が整理されるので、一度、思いつくままに書いてみます。

もう一度、秦組本公演として『らん』をやりたい。
『らん』のエピソード0として上演した『月の谷』『赤い石』の再演も同時にやりたい。
『らん』と『月の谷』『赤い石』の間に『続・月の谷』『続・赤い石』(続編にもきちんとタイトルをつけますが)の2作品の構想が既にあるので、それも新作として同時にやりたい。

なので、全5作品を、改めてひ

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近況ご報告

シリーズ「建」から1ヶ月が経ちました。
かなり無茶なスケジュールで走ってきて、心身の疲弊を強く感じたので、4月はちょっと立ち止まって今後についてゆっくり考える時間を多めに取りました。

新規のお仕事はしばらくセーブして……と思っていたのですが、「建」に音響で入ってくれていた山下菜美子さんから上手に口説かれてしまいまして、菜美子さんのプロデュースするナミプロさんの公演に新作戯曲を書き下ろすことにしま

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ナミプロ・オーディションのお知らせ

ハードルの高いオファーをいただき、戯曲にて参加することにしました。
キャストはオーディションで選ばれるとのことです。
下記、その概要です。ナミプロさんの公式SNSからの内容をそのまま掲載します。

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ぽけふぇす参加作品
ナミプロvol.5『ガクヤ』(仮)
作:秦建日子
日程:2023年9月12日(火)~17日(日)
於:劇場HOPE
数々の映像・舞台作品を手掛ける秦建日子氏による新

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秦建日子よりご報告です。

久しぶりに、演劇にどっぷりと浸かった5ヶ月が終わりました。
5ヶ月で作演出を5作品。
うち、主催公演3作品。
新作が3作品。
劇伴作曲とステージ上での演奏を2作品。
身体的にも精神的にも能力的にも、とてもとてもキツい5ヶ月でした。
野球W杯を1分も見ることが出来ず、目黒川の桜を愛でることも出来ず、脚本で参加した映画『ネメシス』のプレミアにも参加出来ず、そして私がブログを書いていたLINEブログはい

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