『ガクヤ』の話。

不勉強にして、今回、ナミプロさんからオファーをいただくまで『楽屋』という超有名作品を知りませんでした。
ただ、
・タイトルが『楽屋』であれば、内容は自由で良い。清水先生の『楽屋』とは完全に別作品で良い。
・令和の今にふさわしい『楽屋』であってほしい。
という2点のリクエストは、作家として挑戦しがいがあると感じました。

実を言うと、今までちょっと苦手だったのです。
主人公が役者とか、
主人公が小説家とか、
主人公が演出家とか、
そして、そんな彼ら彼女らが、モノづくりのあるべき姿に悩んでいたりするストーリーとかが特に。
でも、たまたまオファーをいただいたときは、苦手なものにチャレンジしたい気分の時でした。
タイミングって大事ですよね。
こういうのを「ご縁」というのだと思います。

新作戯曲『ガクヤ』、私はダークでヘヴィな作品を書き下ろしたつもりでしたが、読み合わせの時、キャストや演出の山下菜美子さんからは、
「コメディ・テイスト強めの作品ですよね!」
と言われました(笑)
読む人によって、演じる人によって、演出によって、いかようにもカラーを変えられる作品に仕上がったということなのだと思っています!

コロナを持ち込むリスクを考え、稽古場には一度しかお邪魔せず、通し稽古も見ていません。
ここまで来たらゲネプロも見ず、普通に本番をひとりの観客として拝見しようと思っています。
どんな作品になったのか、とてもとても楽しみです。

ナミプロ公演『ガクヤ』、公演は明日からです。
秦建日子は、戯曲と音楽で参加しております。

公演の詳細は、公式ホームページ
https://namiproduce.wixsite.com/namipro
をご覧いただけますと嬉しいです。

そして、もしお時間ございましたら、劇場にてご覧いただけましたら嬉しいです。よろしくお願い申し上げます。

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