歴史人口学

<書評>「問題は英国ではない,EUなのだ―21世紀の新・国家論―」

<書評>「問題は英国ではない,EUなのだ―21世紀の新・国家論―」

「問題は英国ではない,EUなのだ―21世紀の新・国家論―」 エマニュエル・トッド著 堀茂樹訳 2016年文春新書 書名となっているものは,いくつかまとめられた著者の日本での講演記録のひとつであり,これが冒頭にあるだけで,他の講演記録は英国とEUについて主体的に論じたものではない。むしろ,著者の歴史人口学者としての論考が主となっている。そのため,書名に惹かれて読み始めた読者は,ちょっと肩透かしにあった気分になるだろう。 しかし,講演記録ということもあって,難しい文語体で

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鬼頭先生のフォーラム、読みました。リンク先、読了しました。すごく面白い、というか独学で断片的に学んできたことを時系列順にまとめて読めてありがたいです。自分の漠然とした疑問を研究対象にしてる方は絶対にいる、としみじみ。。水需要との関連?http://www.mizu.gr.jp/fudoki/people/034_kitoh.html

鬼頭先生のフォーラム、読みました。リンク先、読了しました。すごく面白い、というか独学で断片的に学んできたことを時系列順にまとめて読めてありがたいです。自分の漠然とした疑問を研究対象にしてる方は絶対にいる、としみじみ。。水需要との関連?http://www.mizu.gr.jp/fudoki/people/034_kitoh.html

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「感染症の日本史」~答えは歴史の中にある|磯田道史“誌上特別講義”

「感染症の日本史」~答えは歴史の中にある|磯田道史“誌上特別講義”

新型コロナウイルスをめぐる事態は、日々刻々と変わっている。だからこそ、今は「文明の歴史」という視点から物事を大観するべきだ。歴史を紐解けばわかる。人類の敵は人類ではない。ウイルスだ。/文・磯田道史(国際日本文化研究センター准教授) 磯田氏 3つの危機 今回の新型コロナウイルスは、流行のスピードがあまりに速く、日々刻々と事態が変わります。しかしだからこそ、新事態から、一歩引いて、「文明の歴史」といった視点から物事を大観する必要もあります。 私自身、国内の感染症の古文書を

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トランプの中東政策は自滅的!イランの「核保有」は問題ない|エマニュエル・トッド

トランプの中東政策は自滅的!イランの「核保有」は問題ない|エマニュエル・トッド

米軍によるイラン革命防衛隊スレイマニ司令官の殺害で、“第3次世界大戦の勃発”まで懸念された中東情勢。ひとまず最悪な事態は避けられたが、緊張は続いている。ソ連崩壊、リーマンショック、ユーロ危機、トランプ当選、英国EU離脱だけでなく、『文明の接近』で、「アラブの春」をも予言したエマニュエル・トッド氏は、今日の中東情勢をどう見ているのか。/文・エマニュエル・トッド(歴史人口学者) トッド氏 社会変化の深層  米国とイランとの間で緊張が高まっています。メディアでは、日々、米国の

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“江戸時代のイメージを塗り替えた男”速水融を歴史家・磯田道史が語る。

“江戸時代のイメージを塗り替えた男”速水融を歴史家・磯田道史が語る。

昨年12月4日に90歳で逝去した速水融さんは、日本に「歴史人口学」を導入した人物だ。歴史家・磯田道史さんは彼を師と仰ぐ。映画化されたことでも知られる著書『武士の家計簿』は、速水さんの手法に倣ったものだという。そんな磯田さんが、速水さんとの思い出を振り返る。/文・磯田道史(国際日本文化研究センター准教授) 高校時代に訪れた大学図書館  速水融(あきら)先生との出会いがなければ、私の学問人生はありませんでした。私の歴史家としての方向性を決める上で、最も影響を受けた人物です。

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戦争もしていないのに、戦争時以上に男が減り続けている理由

戦争もしていないのに、戦争時以上に男が減り続けている理由

未婚男女の人口差は300万人の男余りだ(20-50代)という話は、こちらの記事で以前しました。 総人口で見ると、2015年の国勢調査では、総人口1億2700万に対して、男約6184万、女6525万と、実は女人口の方が多いのです。男女比にすると0.95%。つまり、男女出生率は1.05で男の方が5%多いのに、総人口は女の方が5%多いことになります。 これは、女性の方が長寿だからということなんですが、長期的に人口男女比を見てみると、おもしろいことがわかります。 太平洋戦争前の

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人口論 〜人口の変化はなぜ起こるのか〜

人口論 〜人口の変化はなぜ起こるのか〜

これは私の考えを書き起こしたものです。いうならばメモです☺️ 人口の増減はなぜ起こるのだろうか。理由は大きく分けて二つあり①出生率②死亡率の増減である。 出生率と死亡率の関係 (B 出生率  M 死亡率) 1 未開社会において出生率、死亡率はともに高水準を記録する 2 近代社会化するにつれ死亡率が低下→人口増加が起こる(最近までの中国) 3 出生率も低下する(今の日本)  大きく分けてこの三つの段階が人口推移が生じる際に起こる現状である。 ・出生率が変動する理由  

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これからの人口学「私見に基づく」2

これからの人口学「私見に基づく」2

前回のnoteでは今の日本の状況について述べた。それを踏まえてこれからの日本はどうなるのかを考えてみたい。 1 これからの社会はどうなるのか? 2 これからの日本はどうなるのか? の順で話していく。 まず1これからの社会はどうなるのか?についてだが、現在は多くの人が情報革命(第4次産業革命)の最中だと言っている。この認識は正しいと私は思う。自動運転で重要な役割を担う人工知能、3Dプリンターやドローン、ARやVRなど様々な技術が台頭してきており、我々の生活を再定義するだろう

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これからの人口学 「私見に基づく」 1

これからの人口学 「私見に基づく」 1

ここ数十年間、日本では少子高齢化が懸念され続けられている。しかし一向に改善の余地が見られず、このまま50年後には総人口が約9000万人になると予想されるほどだ(総務省「国税調査」より)。さらに言えば、この予想はほぼ確かなものであろう。なぜなら50年後の人口は今の若者の人口によって予想することができるからだ。現在の若者の人口が減少しているのなら、将来の特殊出生率(一人当たりの女性が生涯で産む子供の数)は減少する。このことを誇張して「人口減少が日本を消滅させる」という人までいる始

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「ソロ社会をどう生きるか?」日本の行く末を世界が注目している。

「ソロ社会をどう生きるか?」日本の行く末を世界が注目している。

歴史人口学者の鬼頭宏さん(現静岡県立大学学長)との対談記事・後編です。 鬼頭先生から、とても興味深いデータをたくさん提示していただきました。 たとえば「江戸時代の出産は命がけだった」 忘れてしまいがちだけど、昔はこんなに医療が発達していたわけではなく、当然出産だって自分たちでなんとかしないといけなかった。だから、現代なら帝王切開とかで助かった命も簡単に亡くなっていたりする。女性にとって、子どもを産むということは命がけだったことがわかります。 他には、「江戸時代からアラ

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