クローン04 第7話

  七 なかなかの器量  今宵は新月。太陽と共に月も沈み、夜の闇が一層その深さを増す。人々が寝静まった深夜の静寂。繁華街のような眠らない街とちがい、居住区に群立するマンションの影の中では、静けさはさらに際立つ。  そのマンションの通路を歩く人影があった。  それは件の会社『華東生物科技』のクローン、九十六号。  『華東生物科技』は、その名が示す通り、大陸からこの地に進出した会社である。だが現在の活動拠点はむしろ日本が中心になっていて、大陸からの他の勢力を迎え撃つ格好だ。  

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読者を集めるのもお仕事のうち

ちょっと前に、「ツイッター漫画を描いていたら出版の話が来たので打ち合わせに行ったところ、フォロワー3万人が出版する目安ですのでがんばりましょう、という話をされただけで本は出なかった」という話を見かけまして。 この記事を書くにあたり、確認しようとツイート検索をかけたところ、他にも同じような逸話が描かれた漫画が引っかかったので、けっこう話題になっていた様子。 今日はこのエピソードから考えたことについてです。 ツイッターの漫画はただで読めるので、全員がお金を払ってくれるとは限

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GはグレートのG

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火星Gゴーホーム

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クローン04 第6話

  六 彼女が私で、私は彼女 「リンスゥ、表の札、ひっくり返しといて」 「はい」  ヤーフェイの指示を受けて、リンスゥは大きく開いた店の正面、その両脇にたたまれた扉に向かう。そこには「営業中」の看板がかかっていた。  その板に手を伸ばし裏返す。すると表示は「準備中」になる。営業時間外だというお知らせだ。  この食堂は正面の壁を全部開けられるようになっていて、晴れた日には店の前にも席を用意している。今日は風もなく一日いい天気で、まさにそういう日和だった。とても貴重な一日だ。

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クローン04 第5話

  五 幸せというのか  カーテンごしの朝の光が、やんわりと目覚めをうながした。  リンスゥはうっすらまぶたを開ける。  見慣れぬ天井、見慣れぬ壁、見慣れぬ品々、見慣れぬ部屋。  そうだ、新しい住まいだ。  その認識が、じんわりと意識の表層に浮かび上がってきた。  ゆっくり寝返りを打ち、自分のわきのまっさらなシーツを、そっとさする。その下の布団のやわらかな感触。リンスゥの身体を優しく受け止めている。おかげで深い快適な眠りを得ることができた。  ぐっすりと寝た。  ここ何日か

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【緊急速報】クィアーズTTRPG☆【ギーク・ライジング】

ジョークじゃないんです!スパムじゃないんです!マジなんです! 僕が描いてる漫画「クィアーズ」がテーブルトップRPGゲームになります!というかそのためのクラファンが始まります。プライド月間最終日にオープンになったサプライズニュースです。 知る人ぞ知る名作TTRPG「City of Mist」(僕もグラフィック提供してたりします)の制作陣が贈る、新プロジェクト「QUEERZ!TTRPG」。パッケージにはコミック第1巻のハードコピーも含まれます。キックスターターは9月にキックオ

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それいけ!ガン子ちゃん

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クローン04 第4話

  四 何で私を  警戒していたはずだった。  シロウから立ち上る、ただ者ではない気配。それはリンスゥが臨戦態勢を取るのに十分なものだった。それだけ警戒していたのだから油断などない。リンスゥの意識がそれたのは、本当に刹那の間だ。コンマ一秒かそれ以下。本来であれば、隙と呼べるほどではない。  それでも背後に回り込まれた。シロウの力量が、リンスゥの想定を上回っていた。  隙ではないはずの一瞬が、致命的な隙となった。身をかわす動作も間に合わず、人体の急所も急所、頸椎に一撃を食った

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著書紹介『明日の話をしましょうか』

 文字数の制限がないnoteなので、自創作BLを紹介。今回はKindle専売でセルフパブリッシングしている『明日の話をしましょうか』です。  こちらはAmazonKindle用に書き下ろした作品になります。本作序盤をダイジェストにして、どどんとご紹介です! 「お金を払うので付き合ってもらえませんか」  コンビニエンスストアで夜間アルバイトをしている徳井幸生(ゆきなり)は、客の男性に突然そう切り出された。  怪しみながらも、当時金欠に陥っていた幸生は、バイト終了後に男性から

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