Cyg art gallery

東北の作家に焦点を当てた企画展を行うギャラリーです。

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最近の記事

写真でみる、溝口昭彦「Spindle-shaped 紡錘形から始める」

 ただいまCyg art galleryでは溝口昭彦の個展「Spindle-shaped 紡錘形から始める」を開催しております。会期は26日(火)までと残りわずかです。  本記事では、展覧会風景の写真を中心にご紹介いたします。撮影は、知念侑希が担当しました。  一度ご覧になった方もこれからご覧になる方も、また会期終了後も、振り返りや記録としてぜひお楽しみください。  本展では、1990年代から現在に至るまでモチーフとして据えた紡錘形を起点とした作品群が展示されています。紡錘

    • Cyg rental wall 2022 review

       東北の作家に焦点を当てた企画展を行うCyg art gallery(シグアートギャラリー)では、スペース内でCyg rental wall(シグレンタルウォール)を運営しています。  この記事ではCyg rental wall を知っていただくための取り組みとして、2022年度に開催された展示のレビューを一挙に5つ公開します(そのほかCyg rental wallではCygの主催展示も開催しました)。     Cyg rental wall とは?  東北でのクリエイテ

      • アートブックターミナル東北2023、まもなく閉幕。スタッフおすすめの作品をご紹介!

        ■「アートブックターミナル東北」とは?  シグアートギャラリー夏の恒例イベント「アートブックターミナル東北2023」を開催中です。  「アートブックターミナル東北」(ART BOOK TERMINAL TOHOKU/ABTT)とは、東北ゆかりの 「本」の形の表現を募集・展示・販売するイベントです。著者や本のテーマが東北六県のいずれかと関係していれば誰でも応募できます。  通算12回目の開催となる今年は131作品が集まりました。会期中は会場のほか、オンラインショップでも作品を

        • アートブックターミナル東北2023開催中。たくさん売れた!ランキング 【中間発表】

          ■「アートブックターミナル東北」とは?  今年も、シグアートギャラリーでは夏の恒例イベント「アートブックターミナル東北」を開催しています。  「アートブックターミナル東北」(ART BOOK TERMINAL TOHOKU/ABTT)とは、東北ゆかりの 「本」の形の表現を募集・展示・販売するイベントです。著者や本のテーマが東北六県のいずれかと関係していれば誰でも応募できます。  今回も子どもから大人まで様々な応募者から、ZINE やリトルプレスと呼ばれる自費出版本を中心に、

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          髙田幸平「畝。前に云ったかもしれない。『ジャム、ジャム、ジャム。』」

           Cyg art galleryでは、神戸市出身で山形市在住のペインター髙田幸平の個展「畝。前に云ったかもしれない。『ジャム、ジャム、ジャム。』」を開催しております。この展覧会についてご紹介します。 モチーフのない絵を描く  髙田幸平は絵を描くことそのものに関心を寄せ、抽象絵画による実践を続けてきたペインターです。抽象絵画というと、形態・色彩自身の表現を目指す絵画で、広くは実際にはモチーフがあってもそのままの形態から離れていたり、具体的な対象の再現を目的としない絵画を指し

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          登山家がやって来る - 吉田和夏 Who Comes, Who Knows -

           Cyg art galleryではただいま岩手県出身のアーティスト・吉田和夏の個展「Who Comes, Who Knows」を開催しています。  吉田は恐竜や図鑑、地図、天体、鉱物、宇宙などを題材にした絵画の発表を中心に、ZINEやグッズの制作を積極的に手掛けるなど、多彩な活動を行ってきました。  今回の展示では、今までの題材に加えて「木彫りの登山家」をモチーフに取り入れた作品を主に発表しています。登山家との出会いが、吉田の作品にどのような展開をもたらしたのかが見どこ

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          ART BOOK TERMINAL TOHOKU2022 たくさん売れた!ランキング 結果発表

          ■ART BOOK TERMINAL TOHOKU とは?  ART BOOK TERMINAL TOHOKU(アートブックターミナル東北/ABTT)とは、東北ゆかりの方による本の形の表現をCyg art galleryで募集、販売するイベントです。  絵画の作品集、イラスト集、版画集、写真集、小説、批評、漫画、詩句、絵本、エッセイなど、様々な表現内容の作品が集まっています。手軽にコピー機で作ったZINEから重厚な作りの画集まで、「本」の形であれば何でも出品可能です。  2

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          草彅裕|無数の一滴

           Cyg art galleryでは、写真家・草彅裕の個展「無数の一滴」を4月26日(水)まで開催中です。  草彅裕(くさなぎ ゆう)は秋田県を拠点に活動する写真家です。時に土地の歴史や風土、伝統行事のリサーチを行いながら、火・水・雪といった自然物を主な被写体として撮影を行っています。2020年3月にCygで開催した個展「水の粒子」に続き、水にまつわる作品群をご覧いただけます。 「瞬間」と「循環」  本展で草彅は「無数の一滴」というタイトルのもとに作品を発表しています。こ

          草彅裕|無数の一滴

          福田紗也佳|風がしみわたる

          Cyg art galleryでは、「風景が変化する様子を長く留めておくこと」を主題に、絵画やインスタレーションによる制作をおこなうアーティスト・福田紗也佳の個展「風がしみわたる」を開催しています。 本展では、福田が岩手に拠点を置いたことで描くことができた作品を発表。自然の影響による経年変化、人の手が入ることによる街並みや室内環境の変化など、風景が変わりゆく様子を鮮やかかつ重層的に描き出しています。 -「風景」を描く 福田は、主に実在する風景を油彩によって描いてきました。

          福田紗也佳|風がしみわたる

          シグナスパレード、1月11日まで開催中!

           2021年の初開催に引き続き、今回も年を跨いで「シグナスパレード」を開催しております。会期は残りわずか、1月11日(水)まで!  オンラインショップでも作品を取扱中ですので、来場が叶わない方はぜひ覗いてみてください。 シグナスパレードとは? シグアートギャラリーが開催する「冬のアートマート」です。アーティストの小作品やデザイナーのオリジナルグッズを展示販売しています。特に、お部屋にも飾りやすいサイズの作品であったり、日常生活の中で実際にご使用いただける雑貨など、アートが身

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          初心者向けポートフォリオの作り方講座(東北ポートフォリオ展・募集受付中です)

          東北ポートフォリオ展について 東北ポートフォリオ展(Tohoku Portfolio Exhibition、略称TPE)は、岩手県盛岡市のCyg art gallery(シグアートギャラリー)が主催している公募型イベントです。今年で4回目の開催となります。  東北ゆかりのアーティストからポートフォリオ用紙を募集し、ファイリングしてシグアートギャラリーで展示します。展示終了後のポートフォリオは、どなたでも常時閲覧できるようにギャラリー内のスペースに設置されます。東北ゆかりの

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          千葉奈穂子 父の家 My Father’s Houseギャラリートーク 第1回 (前半)

           展示「千葉奈穂子 父の家 My Father’s House」に合わせて開催したギャラリートークの記録です。  千葉奈穂子が制作の経緯、写真を始めたきっかけ、過去作品や展示中の新作などについて、お客様からの質問も交え、3回にわたってお話ししました。 <ギャラリートーク第1回> 【トーク(前半)】*テキストのみ ・写真を始めるきっかけになった経験 ・展示構成と二つの表現手法のこと 【トーク(後半)】 *Cyg art galleryのYouTubeチャンネルから動画をご

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          渋谷七奈「きゅうに光があばれだして」に寄せて

           ただいまシグアートギャラリーでは、渋谷七奈による個展「きゅうに光があばれだして」を開催中です。渋谷七奈は宮城県出身・山形県在住のペインターで、2020年グループ展「シグセレクト」にも参加しています。北東北での個展は今回が初開催となります。  渋谷の作品の特徴は、記号的なモチーフを分解/再構築し、複合的に絡んだ線によって描く点にあるといえます。これまではフラットな質感や限られた色彩も特徴的でしたが、直近の作品では厚みのある絵の具や鮮やかな色彩も用いられるようになっています。

          渋谷七奈「きゅうに光があばれだして」に寄せて

          「中嶋幸治 横たわろう、通過せよ」作家による作品解説④

           シグアートギャラリーでは10月12日まで「中嶋幸治 横たわろう、通過せよ」を開催中です。今回の展示では青森県平川市出身・在住の美術作家であり「介護者」、「りんご農園手伝い」である中嶋が、写真や鉛筆によるドローイングによって試みた表現が展開されています。東北では初の個展です。  noteでは展示会場で配布中の冊子の内容を、会場の写真と共にご紹介していきます。こちらの記事では、中嶋の作品のうち《Traces》の解説を掲載しています。  《Traces》は札幌市の大通公園で雪

          「中嶋幸治 横たわろう、通過せよ」作家による作品解説④

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          「中嶋幸治 横たわろう、通過せよ」作家による作品解説③

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           シグアートギャラリーでは10月12日まで「中嶋幸治 横たわろう、通過せよ」を開催中です。今回の展示では青森県平川市出身・在住の美術作家であり「介護者」、「りんご農園手伝い」である中嶋が、写真や鉛筆によるドローイングによって試みた表現が展開されています。東北では初の個展です。  noteでは展示会場で配布中の冊子の内容を、会場の写真と共にご紹介していきます。こちらの記事では、中嶋の作品のうち《通過せよ》シリーズの解説を掲載しています。  《通過せよ》は、空に浮かぶ飛行機雲

          「中嶋幸治 横たわろう、通過せよ」作家による作品解説②