朱野帰子

「マタタビ潔子の猫魂」で第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞してデビュー。既刊本は「海に降る」「駅物語」「会社を綴る人」「わたし、定時で帰ります。」「対岸の家事」他。最新刊はわた定シリーズ3作目の「わたし、定時で帰ります。ライジング」 。ここでは告知と駄文を書きます。

朱野帰子

「マタタビ潔子の猫魂」で第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞してデビュー。既刊本は「海に降る」「駅物語」「会社を綴る人」「わたし、定時で帰ります。」「対岸の家事」他。最新刊はわた定シリーズ3作目の「わたし、定時で帰ります。ライジング」 。ここでは告知と駄文を書きます。

マガジン

  • 仕事・労働エンタメを語る

    仕事・労働についての本やエンタメについて書いた記事を集めています

  • 小説家の働き方

    自分の働き方について書きます。

  • セルフパブリッシングもやっていき

    朱野帰子、同人誌作りもはじめました。労働に関する同人誌を一人で作って売る様子を書いた記事を集めています。

  • 「対岸の家事」

    専業主婦と家事労働を描いた「対岸の家事」についての記事があります

  • 「わたし、定時で帰ります。」

    「わたし、定時で帰ります。」について書いたnoteをまとめてあります。シリーズ1作目、2作目、3作目、4作目(準備中)、スピンオフ、ドラマ化などなど。

最近の記事

文学フリマ東京39に出ます。今回から会場がビックサイトになり、参加する作家さんの数も格段に増えます。とっても楽しいのでよろしければ!

      • 『雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら』と長時間保育とヨンデミーと

        ストレスで心がいっぱいになってしまうことがある。仕事にもうまく集中できない。脳がずっと消耗してる気がする。 働いていると大小さまざまなストレスが絡まってきてしまう。そのなかから、心をもっとも圧迫しているストレスをなにかを見極めようとするのだけど難しい。睡眠不足か?と長めに寝てみるが回復しない。お金の不安か?と思ったけど、出版社からちょっとした振り込みがあったのに気持ちが晴れないから違うみたい。長編が終わらないことか? いやいや詰まっていたところがするする進みはじめている。な

        • 新作短編「日本国民に英語の勉強を義務づけへ」を書きました

          さいきんDuolingoで英語と中国語をやってます。 英語をやるのは小学生たちに英語を教えるため。「これどういう意味?」と聞かれた時に「え? なんだっけ? ちょっと待って」となることが多くなってきて、英語脳をふだんから動かしておこうと思ってはじめたのですが、英単語は文法は結構覚えているのに、ヒアリングと音読が意外と難しい。「I study English.」 と文字では書けても、脳と口の連携がうまくできずに、とっさに口からは出てこないのです。 中国語のほうは大学で第二外国語と

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        • 新作短編「日本国民に英語の勉強を義務づけへ」を書きました

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          2本

        記事

          『かごいっぱいに詰め込んで』の読書エッセイを書きました

          こんばんはー!一気に秋ですね。 私とはいえば、五年もやってる長編がいよいよ後半戦にさしかかってきました。五年も何をやっていたのかって? まずプロローグを何度も書き直し、それから第一章を書いたもののの何だか違うぞ? となってプロローグをまた書き直し、第一章も書き直し、なんとか第二章に進んだもののやはり止まってしまう。これはもしかしたらテーマの解法が違うのではないかとまたプロローグからやり直し、という繰り返しをしていました。ようやく四章まできたと思ったけど、やっぱり変な数字が出

          『かごいっぱいに詰め込んで』の読書エッセイを書きました

          揉めないための建前と、燃えるような本音と、そのあいだで

          Xが乱れていますね。 昨日は、子育てに理解がある会社に努力によって就職できたというワーキングマザーが放った、うらやんでいないで努力しろ、というポストが燃えているよう。それをみて「なるほど、子育てに理解がある会社を選んで就職した私」が現在の正しさのパターンのひとつになっているんだなと思った。 2000年代の私は、発言小町ウォッチャーだった。まだ20代で結婚もしていないのに発言小町板に貼りついてバブル世代の主婦やワーキングマザーが日々繰り返す抗争を眺めていた。なぜそんなことをし

          揉めないための建前と、燃えるような本音と、そのあいだで

          整理収納アドバイザーさんがきた!

          初秋ですね……。 あまりにもnoteを更新していないので、なにか書こうと思ってやってきました。さいきん整理収納アドバイザーさんにきてもらったらすごくよかったので、そのことを書いていきたいと思います。 中学校進学にむけて部屋を片付けたい あまりにも片付かない我が家……! 今住んでいる分譲住宅を購入して引っ越してきたのは2020年の秋。それから4年もたつというのにいまだ片付いた状態にならない。上の子はすでに小学6年生になろうとしているのに、保育園時代のものがまだ部屋のすみに積

          整理収納アドバイザーさんがきた!

          本とお金のはなしをするイベントに行ってきたよ!

          こんにちは、朱野です。 先々週の金曜日(だいぶ前ですね)、「技術書とお金の話 夏の夜」というイベントに参加してきました! オンラインなし、会場にきた人だけに本にまつわるお金の話をしまくる(一部SNSに公開NG)というこのイベント。告知からすぐに満席になってしまってました。技術書典で出会った、技術同人誌の著者さんたちが出られるということで、私も急いで一般参加で申しこんだのですが……。楽しみだなーと思っていたある日。 主催の941さんからこんなDMがとどきました。 LTにお

          本とお金のはなしをするイベントに行ってきたよ!

          技術書典17に「はたらく」をテーマにした特集島ができるぞー!

          ちょっと前に技術書典16が終わったと思ったら、もう17の申し込みが始まったんですって。時が経つのは早いですね。 さてさて私のnoteを読んで「技術書典に興味あるけど、テックエンジニアの本ばっかりなんでしょう?」とか「技術書典に出てみたいけど、私がつくってるのは技術同人誌じゃないしな」とかハードルの高さを感じていたみなさんに朗報です。 なんと技術書典17には「はたらく」をテーマにした特集島が作られるらしいのです。 「はたらく」というテーマの解釈はわりと広めにとっているらしい

          技術書典17に「はたらく」をテーマにした特集島ができるぞー!

          「BOOK LOVER'S HOLIDAY はたらくの現在地 by サイボウズ式ブックス」に参加します

          2024年9月7日(土)に「BOOK LOVER'S HOLIDAY はたらくの現在地 by サイボウズ式ブックス」が開催されます。本を通して自分自身の「はたらく」を問い直すというこのイベントに参加させていただくことになりました。 会場は下北沢のBONUS TRACK。出版社・書店・印刷会社、あわせて14店舗による「はたらく」をテーマにしたブックマーケットも開催されるそうです。 私はこちらのトークイベントに出ます。『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が売れすぎである文

          「BOOK LOVER'S HOLIDAY はたらくの現在地 by サイボウズ式ブックス」に参加します

          商業作家が同人誌を作る意味(私の場合)

          文学フリマ東京38で頒布した無配の文章です。

          商業作家が同人誌を作る意味(私の場合)

          小学校高学年の親をやるってどんな感じ?

          Twitterでは、ワーキングマザーと専業主婦が「どっちが正解か」で揉めている。選べる前提で話している時点で「新卒で正社員になれて、育休もとりやすくて、働き方改革も終わっており、リモート勤務も選択可能、保育園もゼロなら全入の世代なのでしょうな」と氷河期世代としては死んだまなざしになってしまうのだが、いっぽうで子供が何歳くらいの前提で話しているのだろうと考える。 たとえば保育園時代は朝から晩まで保育園が預かってくれる。たまに発熱はするけれど、シッターさんなど「外注」を利用すれ

          小学校高学年の親をやるってどんな感じ?

          「文学フリマ東京38」と「技術書典16」に参加して心理的安全について考える

          あっという間に日々がすぎていきますね。 長編を書いているると(まだ書いてるんかい!とつっこみたいですよね)、感情の全てがそっちに持っていかれてしまって、noteに書けることがなくなってしまう……というのが最近の悩みです。 そんななか、5月19日(日)に文学フリマ東京38、5月26日(日)に技術書典16にサークル参加してきました。前回はどちらもインフルエンザでお休みしたこともあり、今回は一週間前からマスク着用で、ものすごい緊張感ですごしました。会場についたときは「参加できた!

          「文学フリマ東京38」と「技術書典16」に参加して心理的安全について考える

          『98万円で温泉の出る築75年の家を買った』の、その家に遊びにいった話

          高殿円さんと友人になったのは昨年のことです。 高殿円さんといえばドラマ化もされた『トッカン!』です。デビューしたばかりのころ編集担当さんに「会社員で女性なのだから、お仕事小説を書いてみたら?」とアドバイスをされてまず仕事小説家になった私。しかし、会社員時代に読んだり観たりしていたのは『釣りバカ日誌』とか『金融腐食列島』とか『ハゲタカ』とかとにかく男性むけの仕事ものがほとんどでした。女性むけの仕事ものといえば恋愛メインか、働きたくない女もの、あるいは出版もの……。「お手本にな

          『98万円で温泉の出る築75年の家を買った』の、その家に遊びにいった話

          『余命一年、男をかう』文庫版の解説を書きました

          みなさんは余命一年とわかったら何を買いますか? なんとなんと光栄なことに、吉川トリコさんの『余命一年、男をかう』文庫版の解説をまかせていただきました。 文芸誌に掲載された時点で一気読みしてしまったのですが、島清恋愛文学賞を受賞した他、山本周五郎賞にノミネートされたこの小説の解説を書かせてもらえるなんて! 「お前わかってるんだろうな? ちゃんと書けよ?」という、この作品を応援している講談社の人たちの顔がちらつきましたが、でも「私のために書かれたんじゃないか?」ってくらい好き

          『余命一年、男をかう』文庫版の解説を書きました

          2024年5月26日(日) 技術書典16にも「朱野帰子」でサークル参加します! こちらにも新刊はありませんが、おもしろいイベントなのでぜひに。 at池袋サンシャインシティ 展示ホールD こちらも入場券(無料)の入手が必要です↓ https://techbookfest.org/event/tbf16

          2024年5月26日(日) 技術書典16にも「朱野帰子」でサークル参加します! こちらにも新刊はありませんが、おもしろいイベントなのでぜひに。 at池袋サンシャインシティ 展示ホールD こちらも入場券(無料)の入手が必要です↓ https://techbookfest.org/event/tbf16