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お酒をテーマにしたアンソロジー『ほろよい読書 おかわり』刊行のお知らせ

久しぶりの新刊のお知らせです。

『ほろよい読書』を知っていますか? 織守きょうや、坂井希久子、額賀澪、原田ひ香、柚木麻子(敬称略)と今をときめく作家さんたちが書いたお酒をテーマにした短編を集めたアンソロジーです。
ものすごく評判がよくてすでに十刷らしい。

その第二弾『ほろよい読書 おかわり』になんと朱野も参加させていただきました。

執筆陣は青山美智子、朱野帰子、一穂ミチ、奥田亜希子、西篠奈加(敬称略)。帯には「いま大注目の作家たちが描く……」とありますが、他の作家さんたちはともかく私は大注目されているのだろうか? もうされてないんじゃないだろうか? などと思いつつの刊行です!

私が書いたのは「オイスター・ウォーズ」という短編です。けっこう長いので中編かも? 本音を隠した男女がオイスターバーで牡蠣をいくつ食べられるかの競争をするお話。

実は私、牡蠣が好きなんですよ……。牡蠣って好きな人が案外いなくて牡蠣好きを探して食べに行くことになりがちです。その相手は、苦手な上司だったり、ときに嫌いな人だったりするのですが、たとえそうであっても牡蠣は牡蠣好きと食べにいかなきゃだめなんですよ!!! だって一ピースでもたくさん食べたいから! 食べた数を競い合いたいから! という思いをいつか書きたいと思っていたところに、この依頼をもらいました。

このお話を書くために牡蠣漁の歴史を勉強したのですが、歴史上、牡蠣の漁獲をめぐっては争いが絶えなかったようです。美味しすぎるって罪ですよね。そこから「オイスター・ウォーズ」というタイトルを思いついたのですが、検索してみたらまだ小説のタイトルに使われたことがないらしくて、やった!と思いました。

この短編小説、企画から書き上がるまでを記録しているので、その記事も近いうちにアップしますね。

他の作家さんたちのお話にも、美味しいお酒や食べ物がどっさり出てきて、とても豊かな気持ちになれます。第一弾と第二弾の装幀を並べてくれている書店さんもあるようで壮観です。

暑くなってきたので、夕方なんかとくに冷たいやつをキュッといきたくなりますよね。

ぜひお読みくださいー!