HARU/MU(はるむ)

曲や小説を書いたりします。 少しずつですが、効果音を作って販売しています→ http…

HARU/MU(はるむ)

曲や小説を書いたりします。 少しずつですが、効果音を作って販売しています→ https://audiostock.jp/artists/54933

マガジン

  • オリジナル曲

    自分で作った曲の投稿です。YouTubeに投稿していますが、noteではYouTubeの概要欄には書かない話題を書いています。 曲の発想元になった話題や、曲のテーマから連想した話題が多い気がします。

  • 空のクニシマ【オリジナル小説】

    空に浮かぶ天空界にまつわるお話です。ちょっと前時代的、でもある意味未来的かもしれない空島と、そこで暮らす少女少年と一匹狼がいます。

  • Skylands Travelers(終了)【小説】

    ※こちらのシリーズは終了としました。「空のクニシマ」で、再スタートしています。よろしければ、そちらもお願いいたします。 オリジナル小説のSkylands Travelers(スカイランズ・トラベラーズ)です。空に浮かぶ不思議な島と蒸気機関が当たり前な世界で始まる、イシアやその仲間たちの冒険の物語です。

記事一覧

雨林の影(オリジナルインスト曲)

「雨がなかなか止まなくなった森がある。様子を見に入ってみると、見慣れない人影が見えた…」  雨林(うりん)とは、気候の影響などで雨の多い森を指す言葉だそうです。な…

HARU/MU(はるむ)
6か月前
2

二冊目のアルバムが公開されました💿

僕の二作目のアルバム、「Book2」が配信開始になりました! 前作の「Book1」に続き、物語の読むようにどこかへ歩んでいくイメージですが、今回は進んだ先がちょっとダーク…

HARU/MU(はるむ)
7か月前

そうげんのマーチ

 3Dで自由にカメラを動かせるゲームが、すっかり当たり前になって久しいですね。最近はさらに進んで、オープンワールドのゲームが増えてきました。路線をこちらに変更した…

HARU/MU(はるむ)
9か月前
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街角の人並み(オリジナルインスト曲)

 時間によって街の雰囲気は変わるものですが、あえて同じ場所で、長時間街を観察したことはあるでしょうか?僕は一度、どうしても時間を潰さなければいけない用事があって…

HARU/MU(はるむ)
10か月前
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ソリッド・ナイトドライヴ(short)(オリジナルインスト曲)

 近未来の街で、夜のドライブに出かけよう。  なんと呼ぶ物なのかわからないのですが、ブラウン管の時代、当時の機械はランプをパネルで光らせたり、色とりどりの半透明…

2

5. 三人と一人の話

「ナターシャで思い出したんだけどよ。」  食事が終わってふと話題を振ったブラスターに、イシアが身を乗り出した。 「別のツケ、思い出した?」 「ちげぇよもうねぇだろ…

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4. 用事は済んだか

「あなたは助手席に乗って。」  工場まで乗ってきたイシアの車に戻る時、私は先に運転席に座って、イシアを助手席に座らせた。ビルを見下ろす高さを飛び始めると、イシア…

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FOGWARI(オリジナルインスト曲)

 稀に見る、不可解な夢です。  自分に対する認識は希薄で、目の前に見えているモノを強烈に、「これはアレだ」と明確に信じていて、その後、少しずつ周りの情景に違和感…

青と白の街(オリジナルインスト曲)

 海開きが始まりましたね。日本列島は生憎な天気に包まれていますが、夏といえば海!と言われれば、いつでもギラギラと輝く海にさんさんと太陽が照り付けているイメージが…

1

3.ジュースを飲む

 ナターシャがクウトの駅に降りたしばらく後、イシアの自宅前に訪問者が来ていた。背丈の低い、明るい金色のツインテールをした少女が、呼び鈴のブザーを鳴らしている。 …

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雨だれ(オリジナルインスト曲)

 今月も新曲ができました。  これから梅雨がやって来ますが、僕は雨の音が好きです。よく晴れた日も良いですが、室内から外を眺めるなら、窓際で窓を伝うしずくを眺めな…

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2. 蒸気の島へ

 ナターシャがイシアに会う、しばらく前。  青い空を一つの列車が、蒸気を吹き出しながら走り抜けていく。列車は宙に掲げたアームにぶら下がり、先頭の機関車に引かれて…

1. 用事を始める

“ 人間はかつて、果てしない海の向こうに何があるのか、知りたがった。 人々は次々と旅に出ていき、冒険をした。 人間は昔、限りない空に何があるのか、知りたがった。 し…

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空の島々、遊覧飛行(オリジナルインスト曲)

 今回書いた曲は、人々が住まう空島を順番に遊覧飛行していくイメージの曲です。今回は特に自分のオリジナル小説に繋がりを持たせました。  島によって洋風だったり、現…

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春風に吹かれて(オリジナルインスト曲)

 今年は春の訪れが早くて、桜の花を見ていられる時間がいつもより長い気がします。自宅にある花壇も蕾が開き始め、なんだか明るい気持ちになるこの頃です。  そんな気持…

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月明りの夜海(やかい)(オリジナルインスト曲)

 月光で輝く、夜の暗い海の曲を書きました。  夜の海って、日中に見る海とは「何か」が大きく違いますよね。そんな海を高台からぼー…っと眺めていると段々吸い込まれて…

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雨林の影(オリジナルインスト曲)

雨林の影(オリジナルインスト曲)

「雨がなかなか止まなくなった森がある。様子を見に入ってみると、見慣れない人影が見えた…」

 雨林(うりん)とは、気候の影響などで雨の多い森を指す言葉だそうです。なるほど。「熱帯雨林」って言いますもんね。「熱帯雨林」という言葉を習って、そのまま使ってきましたが、「熱帯にある雨林」のことだったんですねぇ…。雨がザァザァ、しとしと、パラパラと常に降り続けている、どんよりとした森を表せそうな言葉を探して

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二冊目のアルバムが公開されました💿

二冊目のアルバムが公開されました💿

僕の二作目のアルバム、「Book2」が配信開始になりました!
前作の「Book1」に続き、物語の読むようにどこかへ歩んでいくイメージですが、今回は進んだ先がちょっとダークかつ、その後ぐるぐると巡るようになっているかもしれません。

各種ストア・サブスクで配信されています📖よろしくお願いします。
▼LinkCore
https://linkco.re/CFF0vQFD

そうげんのマーチ

そうげんのマーチ

 3Dで自由にカメラを動かせるゲームが、すっかり当たり前になって久しいですね。最近はさらに進んで、オープンワールドのゲームが増えてきました。路線をこちらに変更したゲームもありますよね。自由に動き回れて気の向くままに体験できる様を見ていると、これがもう少しすればVRになって、すぐに没入どころかフルダイブ型になって、ゲームの世界の住人になるところまで進んでいくのだろうか。今あるゲームがゲームの転換点の

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街角の人並み(オリジナルインスト曲)

街角の人並み(オリジナルインスト曲)

 時間によって街の雰囲気は変わるものですが、あえて同じ場所で、長時間街を観察したことはあるでしょうか?僕は一度、どうしても時間を潰さなければいけない用事があって、ある商店街のベンチで昼過ぎから、夕方の日が傾く時間までずっと過ごしたことがあります。始めは暇で何となく周りを眺めていたのですが、そのうちにこの商店街にやってくる人の傾向がわかってきました。するとどうでしょう。空がオレンジ色に変わるにつれて

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ソリッド・ナイトドライヴ(short)(オリジナルインスト曲)

ソリッド・ナイトドライヴ(short)(オリジナルインスト曲)

 近未来の街で、夜のドライブに出かけよう。

 なんと呼ぶ物なのかわからないのですが、ブラウン管の時代、当時の機械はランプをパネルで光らせたり、色とりどりの半透明なパネルをぺかぺか光らせて、色々な模様をチカチカと描いていたのを覚えています。車のメーターやコンポ、工作機械まで、色々な物が綺麗でした。子供の頃の記憶なのですが、僕はそういうものが好きだったので、よく覚えています。「図形を組み合わせてよく

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5. 三人と一人の話

5. 三人と一人の話

「ナターシャで思い出したんだけどよ。」
 食事が終わってふと話題を振ったブラスターに、イシアが身を乗り出した。
「別のツケ、思い出した?」
「ちげぇよもうねぇだろ…。もうねぇよな?」
 冗談だよとイシアが落ち着かせる。ブラスターはジュースを一口飲んでから続けた。
「あいつは結局、何しに来たんだ?」
「え?だから、工場に付いて来て欲しかったんだって。それで一緒に行ってきたよ。」
「お前の親しいおっさ

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4. 用事は済んだか

4. 用事は済んだか

「あなたは助手席に乗って。」
 工場まで乗ってきたイシアの車に戻る時、私は先に運転席に座って、イシアを助手席に座らせた。ビルを見下ろす高さを飛び始めると、イシアは靴を脱いでダッシュボードに足を乗せた。私は、少し咎めるように言った。
「ずいぶんなくつろぎ方ね。」
「もう疲れたよー!今日一日ブーツ履いて足使ってるし、休みたい。」
 イシアはうんざりしたように、椅子を倒して伸びをした。足元には、焦げ茶の

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FOGWARI(オリジナルインスト曲)

FOGWARI(オリジナルインスト曲)

 稀に見る、不可解な夢です。
 自分に対する認識は希薄で、目の前に見えているモノを強烈に、「これはアレだ」と明確に信じていて、その後、少しずつ周りの情景に違和感を持ち始めます。でもどこかで「あれ?これはおかしいぞ?」と疑問を持つと、急に全ての辻褄が合わなくなって、最後に自分自身の状態が気になると、何か決定的な矛盾に…気づいたその瞬間に目が覚めるというもの。ここまで不可解で印象に残りそうなのに、目覚

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青と白の街(オリジナルインスト曲)

青と白の街(オリジナルインスト曲)

 海開きが始まりましたね。日本列島は生憎な天気に包まれていますが、夏といえば海!と言われれば、いつでもギラギラと輝く海にさんさんと太陽が照り付けているイメージが浮かんできます。
 海の広いビーチに行って、海水浴を楽しむ!というのが夏の海の定番な風景ですが、美しい海と白い街並みが眩しい風景も世の中にはありますよね。いくつか似たような地域があるかもしれませんが、僕が知っているのはエーゲ海です。今回の曲

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3.ジュースを飲む

3.ジュースを飲む

 ナターシャがクウトの駅に降りたしばらく後、イシアの自宅前に訪問者が来ていた。背丈の低い、明るい金色のツインテールをした少女が、呼び鈴のブザーを鳴らしている。
 その様子を、少しガラの悪い男が見ている。上下に黒い革ジャンを着たサングラスの男が、道路の反対側から見ていた。男は少し様子を窺った後、後ろに近づいて声をかけた。
「おい、何してるんだ?」
 少女は手を止めると、ゆっくりと不機嫌そうな顔で振り

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雨だれ(オリジナルインスト曲)

雨だれ(オリジナルインスト曲)

 今月も新曲ができました。
 これから梅雨がやって来ますが、僕は雨の音が好きです。よく晴れた日も良いですが、室内から外を眺めるなら、窓際で窓を伝うしずくを眺めながら、土や砂利、木々の中を落ちる雨の音に耳を澄ますのが一番好きかもしれません。緑のある地域でできたら最高ですね。
 今回は何度か経験したことのある、そんな理想的なひとときを思い出しながら曲を書いてみました。
 6月1日から公開です☔️☕️

2. 蒸気の島へ

2. 蒸気の島へ

 ナターシャがイシアに会う、しばらく前。
 青い空を一つの列車が、蒸気を吹き出しながら走り抜けていく。列車は宙に掲げたアームにぶら下がり、先頭の機関車に引かれて滑るように走っていく。楽しそうな乗客で賑わう車両や、貨物を乗せた車両が連なって、列車は雲の間を走る。
 その中に一両、貸切られている車両がある。高級そうな家具が設置された車両の窓際に、白い真っすぐなミドルヘアーの女性が座り、外を見ている。何

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1. 用事を始める

1. 用事を始める


人間はかつて、果てしない海の向こうに何があるのか、知りたがった。
人々は次々と旅に出ていき、冒険をした。
人間は昔、限りない空に何があるのか、知りたがった。
しかし人々は何もできなかった。ただただ見上げるしかなかった。

人間は大空にあこがれた。
大きく広がる、手の届かない空を愛した。

遠い昔に大地を捨てた人々がいた。
彼らはある日、空を舞う術を得て、大空を舞った。自由に飛んだ。
限られた大

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空の島々、遊覧飛行(オリジナルインスト曲)

空の島々、遊覧飛行(オリジナルインスト曲)

 今回書いた曲は、人々が住まう空島を順番に遊覧飛行していくイメージの曲です。今回は特に自分のオリジナル小説に繋がりを持たせました。
 島によって洋風だったり、現代的だったりする街並みを眺めて始まった遊覧飛行は、所々神秘的な自然や不思議な風景を見つけつつ、それぞれ独特な文化を持った島々をぐるりと眺めて飛んでいきます。
 5月1日から公開です🛫

ちなみに…
 小説は「Skylands Travel

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春風に吹かれて(オリジナルインスト曲)

春風に吹かれて(オリジナルインスト曲)

 今年は春の訪れが早くて、桜の花を見ていられる時間がいつもより長い気がします。自宅にある花壇も蕾が開き始め、なんだか明るい気持ちになるこの頃です。

 そんな気持ちから、曲を書いてみました。
 今回は春の日差しの元、吹いてきた春風に揺られる花や新緑を、一日の日差しの移り変わりと共に表現してみました。
 4月1日から公開です🌸

月明りの夜海(やかい)(オリジナルインスト曲)

月明りの夜海(やかい)(オリジナルインスト曲)

 月光で輝く、夜の暗い海の曲を書きました。
 夜の海って、日中に見る海とは「何か」が大きく違いますよね。そんな海を高台からぼー…っと眺めていると段々吸い込まれて、無意識に浮かぶ色々な連想を眺めていたら、はっと我に返った。そんな経験があります。
 今回の曲は、そんな体験をストレートに落とし込んでみた曲です。